2018年12月16日の「聖書と典礼」

 2018年12月16日の「聖書と典礼」

「待降節第3主日」 C

その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。

(ルカによる福音書 3章16節より)

 〔ゼファニヤは紀元前七世紀、ヨシヤ王の時代の預言者。エルサレムの罪を糾弾し、そこに下される罰を告げた。しかし、この書の結びは、神が王となり、民の中に来られる救いを預言する

第一朗読  ゼファニヤ書

主はお前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。

(3章1417節)

ゼファニヤの預言

14娘シオンよ、喜び叫べ。
イスラエルよ、歓呼の声をあげよ。
娘エルサレムよ、心の底から喜び躍れ。
15主はお前に対する裁きを退け
お前の敵を追い払われた。
イスラエルの王なる主はお前の中におられる。
お前はもはや、災いを恐れることはない。

                             

16その日、人々はエルサレムに向かって言う。
「シオンよ、恐れるな。
力なく手を垂れるな。
17お前の主なる神はお前のただ中におられ
勇士であって勝利を与えられる。
主はお前のゆえに喜び楽しみ
愛によってお前を新たにし
お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」

()14娘シオン・・・シオンはエルサレムのこと。ここではエルサレムの町が女性として擬人化して語られる。

() 喜び・・・待降節第三主日は「喜びの主日」ともいわれる。主がすぐそばに来ておられる喜びは、きょうの三つの朗読に共通している。

()17主はお前のゆえに喜び楽しみ・・・神が喜ぶというテーマは、イザヤ書625節、6519節、エレミヤ書3241節などにも現れる。

 

 〔パウロは獄中にありながら、主に希望を置き、喜びに満ちたこの手紙を書いた。〕

第二朗読 フィリピの信徒への手紙

主はすぐ近くにおられる。

(4章47節)

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

4〔皆さん、〕主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。5あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。6どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。7そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。

() 4喜びなさい・・・迫害の中での喜びは、マタイ福音書51112節を思わせる。

 

 〔洗礼者ヨハネは、自分のもとに来たすべての人に向かって、「悔い改めにふさわしい実を結べ」と説いた。〕

福音朗読 ルカによる福音書

わたしたちはどうすればよいのですか。

(3章1018節)

ルカによる福音

10〔そのとき、群集はヨハネに、〕「わたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。11ヨハネは、「下着を二枚持っている者は、一枚も持たない者に分けてやれ。食べ物を持っている者も同じようにせよ」と答えた。12徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよいのですか」と言った。13ヨハネは、「規定以上のものは取り立てるな」と言った。14兵士も、「このわたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。ヨハネは、「だれからも金をゆすり取ったり、だまし取ったりするな。自分の給料で満足せよ」と言った。
15 民衆はメシアを待ち望んでいて、ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、皆心の中で考えていた。16そこで、ヨハネは皆に向かって言った。「わたしはあなたたちに水で洗礼を授けるが、わたしよりも優れた方が来られる。わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。17そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」18ヨハネは、ほかにもさまざまな勧めをして、民衆に福音を告げ知らせた。

()11下着・・・現代の下着の意味ではなく、肌に直接着る普通の衣服のこと。

()14兵士・・・ローマ兵だけでなく、ヘロデ・アンティパスの下にユダヤ人の兵士もいた。

()16履物のひもを解く・・・これはしもべの仕事であった。

() 聖霊と火で~・・・洗礼者ヨハネにとってこのことばは裁きを意味したようである(次節)が、福音書は、聖霊(火とそのシンボル)という神のいのちを人々にもたらすイエスの使命全体を表すことばとして受け取る。

()17・・・穀物の箕と殻を分ける農具。実と殻がまじりあったものを宙に飛ばし、殻だけを風で飛ばして取り除く。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20181216 より)

2018年12月14日 (金)

パンダネ「週報」2018年12月16日号

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