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2007年3月29日 (木)

受難の主日 

4月1日に読まれる聖書

聖書と典礼の解説はこちら

ルカによる福音 (新約 ルカ19・28-40)

28 〔そのとき、イエスは〕先に立って進み

   エルサレムに上って行かれた。

29 そして、「オリーブ畑」と呼ばれる山の

   ふもとにあるベトファとベタニアに

   近づいたとき、二人の弟子を

   使いに出そうとして、

30 言われた。「向こうの村へ行きなさい。

   そこに入ると、まだ、誰も乗ったことのない

   子ろばのつないであるのが見つかる、

   それをほどいて、引いて来なさい。

31 もし、だれかが『なぜほどくのか』

   と尋ねたら『主がお入用なのです』

   と言いなさい。」

32 使いに出された者たちが出かけて行くと、

   言われたとおりであった。

33 ろばの子をほどいていると、その持ち主たちが

   「なぜ、子ろばをほどくのか」

   と言った。

34 二人は、「主がお入用なのです」

   と言った。

35 そして、子ろばをイエスのところに

   引いて来て、その上に自分の服をかけ、

   イエスをおのせした。

36 イエスが進んで行かれると、人々は

   自分の服を道に敷いた。

37 イエスがオリーブ山の下り坂に

   さしかかられたとき、弟子の群れは

   こぞって、自分の見た、あらゆる奇跡の

   ことで喜び、声高らかに神を賛美し始めた。

38 「主の名によって来られる方、王に

   祝福があるように。天には平和、

   いと高きところには栄光。」

39 すると、ファリサイ派のある人々が、

   群衆の中から、イエスに向って、

   「先生、お弟子たちを叱ってください」

   と言った。

40 「言っておくが、もしこの人たちが

   黙れば石が叫びだす。」

イザヤの預言 (旧約 イザヤ 50・4-7)

4 主なる神は、弟子としての舌を私に与え

  疲れた人を励ますように

  言葉を呼び覚ましてくださる

  朝ごとにわたしの耳を呼び覚まし

  弟子として聞き従うようにしてくださる。

5 主なる神はわたしの耳を開かれた。

  私は、逆らわず、退かなかった。

6 打とうとする者には背中をまかせ

  ひげを抜こうとする者には頬をまかせた。

  顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。

7 主なる神が助けてくださるから

  わたしはそれを嘲りとは思わない。

  わたしは顔を硬い石のようにする。

  わたしは知っている

  わたしが辱められることはない、と。

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

(新約 フィリピ 2・6-11)

6 〔イエス〕キリストは、神の身分でありながら、

  神と等しい者であることに固執しようとは

  思わず、

7 かえって自分を無にして、僕の身分になり、

  人間を同じ者になられました。

  人間の姿で現れ、

8 へりくだって、死に至るまで、それも

  十字架の死に至るまで従順でした。

9 このため、神はキリストを高く上げ、

  あらゆる名にまさる名をお与えに

  なりました。

10こうして、天上のもの、地上のもの、

  地下のものがすべて、

  イエスの御名にひざまづき、

11すべての舌が、「イエス・キリストは

  主である」と公に宣べて、

  父である神をたたえるのです。

ルカによる主イエス・キリストの受難

(新約 ルカ23・1-49)

  〔そのとき、民の長老会、祭司長たちや

  律法学者達は〕

1 立ち上がり、イエスをピラトのもとに

  連れて行った。

2 そして、イエスをこう訴え始めた。

  「この男はわが民族を惑わし、

  皇帝に税を納めるのを禁じ、

  また、自分が王たるメシアだと

  言っていることが分かりました。」

3 そこで、ピラトがイエスに尋問した。

  「お前がユダヤ人の王なのか。」

  イエスはお答えになった。

  「それは、あなたが言っていることです。」

4 ピラトと祭司長たちと群衆に言った。

  「わたしはこの男に何の罪も見出せない。」

5 しかし、彼らは言い張った。

  「この男は、ガリラヤから始めてこの都に

  至るまで、ユダヤ全土で教えながら

  民衆を扇動しているのです。」

6 これを聞いたピラトは、この人は、

  ガリラヤ人かと尋ね、

7 ヘロデの支配下にあることを知ると、

  イエスをヘロデのもとに送った。

  ヘロデも当時、エルサレムに滞在していたのである。

8 彼は、イエスを見ると、非常に喜んだ。

  というのは、イエスのうわさを聞いて、

  ずっと以前から会いたいと思っていたし、

  イエスが何かしるしを行うのを見たいと

  望んでいたからである。

9 それで、いろいろ尋問したが、イエスは

  何もお答えにならなかった。

10 祭司長たちと、律法学者たちはそこにいて、

   イエスを激しく訴えた。

11 ヘロデも自分の兵士たちと一緒にイエスを

   あざけり、侮辱したあげく、派手な衣を

   着せてピラトに送り返した。

12 この日、ヘロデとピラトは仲が良くなった。

   それまでは互いに敵対していたのである。

13 ピラトは、祭司長たちと議員達と民衆を

   呼び集めて、

14 言った。

   「あなたたちは、この男を民衆を惑わす者

   としてわたしのところに連れて来た。

   わたしはあなたたちの前で取り調べたが、

   訴えるような犯罪はこの男には何も

   見つからなかった。

15 ヘロデとても同じであった。

   それで、我々のもとに送り返してきたのだが、

   この男は死刑に当たるようなことは何もしていない。

16 だから、鞭で懲らしめて釈放しよう。」

18 しかし、人々は一斉に叫んだ。

   「その男を殺せ。バラバを釈放しろ。」

19 このバラバは都に起こった暴動と

   殺人のかどで投獄されていたのである。

20 ピラトは、イエスを釈放しようと思って、

   改めて呼びかけた。

21 しかし、人々は叫び続けた。

   「十字架につけろ、十字架につけろ。」

22 ピラトは三度目に言った。

   「いったい、どんな悪事を働いたと言うのか。

   この男には死刑に当たる犯罪は何も見つからなかった。

   だから、鞭で懲らしめて釈放しよう。」

23 ところが人々は、イエスを十字架につけるように

   あくまで大声で要求し続けた。

   その声は、ますます強くなった。

24 そこで、ピラトは彼らの要求を

   いれる決定を下した。

25 そして、暴動と殺人のかどで投獄された

   バラバを要求どおりに釈放し、

   イエスの方は彼らに引き渡して、

   好きなようにさせた。

26 人々は、イエスを引いて行く途中、

   田舎から出て来たシモンというキレネ人

   を捕まえて、十字架を背負わせ、

   イエスの後ろから運ばせた。

27 民衆と嘆き悲しむ婦人たちが大きな

   群れを成して、イエスに従った。

28 イエスは婦人たちの方を振り向いて

   言われた。

   「エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。

   むしろ、自分と自分の子供たちのために

   泣け。

29 人々が『子を産めない女、産んだことのない胎

   乳を飲ませたことのない乳房は幸いだ。』

   という日が来る。

30 そのとき、人々は山に向っては

   『我々の上に崩れ落ちてくれ』と言い、

   丘に向っては、『我々を覆ってくれ』と

   言い始める。

31 『生の木』さえこうされるのなら、

   『枯れた木』はいったいどうなるだろうか。」

32 ほかにも、二人の犯罪人がイエスと一緒に死刑に

   されるために、引かれて行った。

33 「されこうべ」と呼ばれるところに来ると、

   そこで人々はイエスを十字架につけた。

   犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。

34 そのとき、イエスは言われた。

   「父よ、彼らをお赦しください。

   自分が何をしているのか知らないのです。」

   人々はくじを引いて、イエスの服を分け合った。

35 民衆は立って見つめていた。

   議員たちもあざ笑って言った。

   「他人を救ったのだ。もし神からのメシアで

   選ばれた者なら、自分を救うがよい。」

36 兵士たちもイエスに近寄り、酸いぶどう酒を

   突きつけながら侮辱して、

37 言った。

38 イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王」

   と書いた札も掲げてあった。

39 十字架にかけられていた犯罪者の一人が

   イエスをののしった。

   「お前は、メシアではないのか。

   自分自身と我々を救ってみろ。」

40 すると、もう一人がたしなめた。

   お前は、神をも恐れないのか、

   同じ刑罰を受けているのに。

41 我々は、自分のやったことの報いを

   受けているのだから、当然だ。

   しかし、この方は何も悪いことを

   していない。」

42 そして、言った。

   「イエスよ、あなたの御国においでに

   なるときには、わたしを思い出してください。」

43 すると、イエスは言われた。

   「はっきり言っておくが、あなたは

   今日わたしと一緒に楽園にいる。」

44 既に昼の12時ごろであった。

   全地は暗くなり、それが三時まで続いた。

45 太陽は、光を失っていた。

   神殿の垂れ幕が真中から裂けた。

46 イエスは大声で叫ばれた。

   「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」

   こう言って息を引き取られた。

47 百人隊長はこの出来事を見て、

   神を賛美して言った。

   「本当に、この人は正しい人だった」

48 見物に集まっていた群衆も皆、

   これらの出来事を見て、胸を打ちながら

   帰って行った。

49 イエスを知っていたすべての人たちと、

   ガリラヤから従って来た婦人たちは

   遠くに立って、これらのことを見ていた。

   

   

2007年3月22日 (木)

四旬節第5主日

3月25日に読まれる聖書

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イザヤの預言 (旧約イザヤ43・16-21)

16 主はこう言われる。

   海の中に道を通し、

   恐るべき水の中に通路を開かれた方

17 戦車や馬、強大な軍隊を共に引き出し

   彼らを倒して再び立つことを許さず

   灯心のように消え去らせた方。

18 初めからのことを思い出すな。

   昔のことを思いめぐらすな。

19 見よ、新しいことをわたしは行う。

   今や、それは芽生えている。

   あなたたちはそれを悟らないのか。

   わたしは荒れ野に道を敷き

   砂漠に大河を流れさせる。

20 野の獣、山犬や駝鳥もわたしをあがめる。

   荒れ野に水を、砂漠に大河を流れさせ

   わたしの選んだ民に水を飲ませるからだ。

21 わたしは、この民をわたしのために造った。

   彼らは、わたしの栄誉を語らねばならない。

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

(新約 フィリピ 3・8-14)

8 〔皆さん、わたしは〕わたしの主キリスト・イエスを

  知ることのあまりのすばらしさに、

  今では他の一切を損失とみています。

  キリストゆえに、わたしはすべてを失いましたが、

  それらを塵あくたとみなしています。

  キリストを得

9 キリストの内にいる者と認められるためです。

  わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、

  キリストへの信仰による義、信仰に基づいて

  神から与えられる義があります。

10わたしは、キリストとその復活の力とを

  知り、その苦しみにあずかって、

  その死の姿にあやかりながら、

11 何とかして、使者の中からの復活に

   達したいのです。

12 わたしは、既にそれを得たというわけではなく、

   すでに完全な者となっているわけでもありません。

   何とかして捕らえようと努めているのです。

   自分がキリスト・イエスに捕らえられているからです。

13 兄弟たち、私自身は既に捕らえられたとは

   思っていません。

   なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、

   前のものに全身をむけつつ、

14 神がキリスト・イエスによって

   お与えになる賞を得るために、目標を目指して

   ひたすら走ることです。

ヨハネによる福音 (新約 ヨハネ8・1-11)

1 〔そのとき〕イエスは、オリーブ山へ行かれた。

2 朝早く、再び神殿の境内に入られると、

  民衆が皆、御自分のところにやって来たので、

  座って教え始められた。

3 そこへ、律法学者たちやファリサイ派の

  人々が、姦通の現場で捕らえられた女を

  連れて来て、真ん中に立たせ、

4 イエスに言った。

  「先生、この女は姦通している時に捕まりました。

5 こういう女は石で打ち殺せと、モーセは

  律法の中で命じています。

  ところで、あなたはどうお考えになりますか。」

6 イエスを試して、訴える口実を得るために、

  こう言ったのである。

  イエスはかがみこみ、指で地面に何か

  書き始められた。

7 しかし、彼らがしつこく問い続けるので、

  イエスは身を起こして言われた。

  「あなたたちの中で罪を犯したことのない

  者が、まず、この女に石を投げなさい。」

8 そしてまた、身をかがめて地面に

  書き続けられた。

9 これを聞いた者は、年長者から始まって、

  一人、また一人と、立ち去ってしまい、

  イエスひとりと、真ん中にいた女が

  残った。

10 イエスは、身を起こして言われた。

   「婦人よ、あの人たちは、どこにいるのか。

   だれも、あなたを罪に定めなかったのか。」

11 女が、「主よ、だれも」と言うと、

   イエスは言われた。

   「わたしもあなたを罪に定めない。

   行きなさい。これからは、もう罪を犯しては

   ならない。」

2007年3月15日 (木)

四旬節第4主日

3月18日に読まれる聖書

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ヨシュア記 (旧約 ヨシュア5・9a、10-12)

9  〔その日〕主はヨシュアに言われた。

   「今日、わたしはあなたたちから、

   エジプトでの恥辱を取り除いた。」

10 イスラエルの人々は、ギルガルに

   宿営していたが、その月の十四日の

   夕刻、エリコの平野で過越祭を祝った。

11 過越祭の翌日、その日のうちに

   彼らは、土地の産物を、酵母を

   入れないパンや炒り麦にして、食べた。

12 彼らが、土地の産物を食べ始めた

   その日以来、マナは絶え、イスラエルの

   人々にもはやマナはなくなった。

   彼らは、その年にカナンの土地で取れた

   収穫物を食べた。

使徒パウロのコリントの教会への手紙

(新約 コリント5・17-21)

17 〔皆さん〕キリストと結ばれる人は誰でも

   新しく創造された者なのです。

   古いものは過ぎ去り、新しいものが

   生じた。

18 これらはすべて神から出ることであって、

   神は、キリストを通して、わたしたちを

   ご自分と和解させ、また、和解のために

   奉仕する任務をわたしたちに

   お授けになりました。

19 つまり、神はキリストによって、世を

   ご自分と和解させ、人々の罪の

   責任を問うことなく和解の言葉を

   わたしたちにゆだねられたのです。

20 ですから、神がわたし達を通して

   勧めておられるので、わたしたちは

   キリストの使者の務めを果たして

   います。

   キリストに代わってお願いします。

   神と和解させていただきなさい。

21 罪と何のかかわりもない方を、

   神はわたしたちのために

   罪となさいました。

   わたしたちはその方によって

   神の義を得ることができたのです。

ルカによる福音 (新約 ルカ15・1-3、11-32)

1 〔そのとき、〕徴税人や罪人が皆、

  話を聞こうとして、イエスに近寄って

  来た。

2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは

  「この人は、罪人たちを迎えて、

  食事まで一緒にしている」と不平を言い出した。

3 そこで、イエスは次のたとえを話された。

11 「ある人に息子が二人いた。

12 弟の方が父親に、

   『おとうさん、わたしが頂くことになっている

   財産の分け前をください。』

   と言った。

   それで、父親は、財産を二人に分けてやった。

13 何日もたたないうちに、下の息子は、

   全部を金に換えて、遠い国に旅たち

   そこで放蕩の限りを尽くして、財産を

   無駄使いしてしまった。

14 何もかも使い果たした時、その地方に

   ひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも

   困り始めた。

15 それで、その地方に住むある人のところに

   身を寄せたところ、その人は、彼を

   畑にやって、豚の世話をさせた。

16 彼は、豚の食べるいなご豆を食べてでも

   腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人は

   誰もいなかった。

17 そこで、彼は我に返って言った。

   『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に

   有り余るほどのパンがあるのに、

   わたしはここで飢え死にしそうだ。

18 ここをたち父のところに行って言おう。

   「お父さん、わたしは天に対しても、

   また、お父さんに対しても、罪を犯しました。

19 もう息子と呼ばれる資格はありません。

   雇い人の一人にしてください。」と。』

20 そして、彼はそこをたち、父親のもとに

   行った。

   ところが、まだ遠く離れていたのに、

   父親は息子をみつけて憐れに思い、

   走りよって首を抱き、接吻した。

21 息子は言った。

   『お父さん、わたしは天に対しても、

   また、お父さんに対しても、罪を

   犯しました。

   もう息子と呼ばれる資格はありません。』

22 しかし、父親は僕たちに言った。

   『急いで、一番良い服を持って来て、

   この子に着せ、手に指輪をはめてやり、

   足に履物を履かせなさい。

23 それから、肥えた子牛を連れて来て、

   屠りなさい。

   食べて、祝おう。

24 この息子は死んでいたのに、生き返り、

   いなくなっていたのに見つかったからだ。』

   そして、祝宴を始めた。

25 ところで、兄の方は畑にいたが、家の近くに来ると

   音楽や踊りのざわめきが聞こえてきた。

26 そこで、僕を一人呼んで、これはいったい何事か

   と尋ねた。

27 僕は言った。

   『弟さんが帰って来られました。

   無事な姿で迎えたというので、

   お父上が肥えた子牛を屠られたのです。』

28 兄は怒って家に入ろうとはせず、

   父親が出てきてなだめた。

29 しかし、兄は父親に言った。

   『このとおり、わたしは何年もお父さんに

   仕えています。

   言いつけに背いたことは一度もありません。

   それなのに、わたしが友達と宴会をするために、

   子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。

30 ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと

   一緒にあなたの身上を食いつぶして

   帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』

31 すると、父親は言った。

   『子よ、お前はいつもわたしと一緒にいる。

   わたしのものは、全部お前のものだ。

32 だが、お前のあの弟は死んでいたのに、

   生き返った。

   いなくなっていたのに、みつかったのだ。

   祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前では

   ないか。』」

2007年3月 8日 (木)

四旬節第3主日

3月11日に読まれる聖書

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出エジプト記 (旧約 出エジプト3・1-8、13-15)

1 〔そのころ〕モーセは、しゅうとであり

  ミディアンの祭司であるエトロの羊の群れ

  を飼っていたが、あるとき、群れを

  荒れ野の奥へ追って行き、神の山

  ホレブに来た。

2 そのとき、柴の間に燃え上がっている

  炎の中に主の御使いが現れた。

  彼が見ると、見よ、柴は火に燃えているのに、

  柴は燃え尽きない。

3 モーセは言った。

  「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。

  どうして、あの柴は、燃えつきないのだろう。」

4 主は、モーセが道をそれて見に来るのを

  ご覧になった。

  神は柴の間から替えをかけられ、

  「モーセよ、モーセよ。」

  と言われた。

  彼が「はい」と答えると、

5 神が言われた。

  「ここに近づいてはならない。

  足から、履物を脱ぎなさい。

  あなたの立っている場所は聖なる

  土地だから。」

6 神は続けて言われた。

  「わたしはあなたの父の神である。

  アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」

  モーセは、神を見ることを恐れて顔を覆った。

7 主は言われた。

  「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみを

  つぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの

  叫び声を聞き、その痛みを知った。

8 それゆえ、わたしは、降っていき、エジプト人

  の手から、彼らを救い出し、この国から、

  広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる

  土地へ彼らを導き上る。」

13 モーセは神に尋ねた。

   「わたしは、今イスラエルの人々の

   ところへ参ります。

   彼らに、『あなたたちの先祖の神が、

   わたしをここに遣わされたのです。』

   と言えば、彼らは、『その名は一体何か』

   と問うにちがいありません。

   彼らになんと答えるべきでしょうか」

14 神は、モーセに「私はある、私はあるという者だ」

   と言われ、また、「イスラエルの人々にこう言うがよい。

   『私はある』という方がわたしをあなたたちに

   遣わされたのだと。」

15 神は、更に続けてモーセに命じられた。

   「イスラエルの人々にこう言うがよい。

   あなたたちの先祖の神、アブラハムの神、

   イサクの神、ヤコブの神である主が

   わたしをあなたたちのもとに遣わされた。

   これこそ、とこしえにわたしの名。

   これこそ、世々にわたしの呼び名。」

使徒パウロのコリントの教会への手紙

(新約 コリント10・1-6、10-12)

1 兄弟たち、次のことは是非知っておいて欲しい。

  私たちの先祖は皆、雲の下におり、皆、

  海を通りぬけ、

2 皆、雲の中、海の中で、モーセに

  属するものとなる洗礼を授けられ、

3 皆、同じ霊的な食物をたべ、

4 皆が、同じ霊的な飲み物を

  飲みました。

  彼らが、飲んだのは、自分たちに

  離れずについて来た霊的な岩からでしたが、

  この岩こそ、キリストだったのです。

5 しかし、彼らの大部分は神の御心に

  適わず、荒れ野で滅ぼされてしまいました。

6 これらの出来事は、私たちを戒める

  前例として起こったのです。

  彼らが、悪をむさぼることのないために。

10彼らの中には不平を言う者がいたが、

  あなたがたは、そのように不平を

  言ってはいけない。

  不平を言った者は、滅ぼす者に

  滅ぼされました。

11これらのことは、前例として、彼らに

  起こったのです。

  それが、書き伝えられているのは、

  時の終りに直面しているわたしたちに

  警告するためなのです。

12 だから、立っていると思う者は

   倒れないように気をつけ〔なさい〕

ルカによる福音 (新約 ルカ13・1-9)

1 ちょうどそのとき、何人かの人が来て、

  ピラトが、ガリラヤ人の血を彼らの

  いけにえに混ぜたことをイエスに告げた。

2 イエスは、お答えになった。

  「そのガリラヤ人たちが、そのような

  災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人

  よりも罪深い者だったからだと思うのか。

3 決してそうではない。

  言っておくが、あなたがたも悔い改め

  なければ、皆同じように滅びる。

4 また、シロアムの塔が倒れて死んだ

  あの十八人は、エルサレムに住んでいた

  ほかのどの人々よりも罪深い者だったと

  思うのか。

5 決して、そうではない。

  言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ

  皆同じように滅びる。」

6 そして、イエスは次のたとえを話された。

  「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を

  植えておき、実を探しに来たが、見つからなかった。

7 そこで、園丁に言った。

  『もう三年もの間、このイチジクの木に

  実を探しに来ているのに、見つけたためしがない。

  だから、切り倒せ。なぜ、土地をふさがせておくのか。』

8 園丁は答えた。

  『ご主人様、今年もこのままにしておいてください。

  木の周りを掘って肥やしをやってみます。

  そうすれば、来年は、実がなるかもしれません。

  もし、それでもだめなら、切り倒してください』」

2007年3月 1日 (木)

四旬節第2主日

3月4日に読まれる聖書

聖書と典礼の解説はこちら

創世記 (旧約 創世記15・5-12、17-18)

5 〔その日、主はアブラム〕

  を外に連れ出して言われた。

  「天を仰いで、星を数えることが出来るなら、

  数えてみるがよい。」

  そして、言われた。

  「あなたの子孫はこのようになる。」

6 アブラムは主を信じた。主はそれを

  彼の義と認められた。

7 主は言われた。

  「わたしはあなたをカルデアのウルから

  導き出した主である。

  わたしは、あなたにこの土地を与え、

  それを継がせる。」

8 アブラムは尋ねた。

  「わが神、主よ。この土地をわたしが

  継ぐことを何によって知ることができましょうか。」

9 主は言われた。

  「三歳の牝牛と、三歳の雌山羊と、

  三歳の雄羊と山鳩と、鳩の雛とを

  わたしのもとに持ってきなさい。」

10 アブラムはそれらのものを皆持ってきて、

   真っ二つに切り裂き、それぞれ互いに

   向かい合わせて置いた。

   ただ、鳥は、切り裂かなかった。

11 はげたかがこれらの死体をねらって

   降りて来ると、アブラムは

   追い払った。

12 日が沈みかけたころ、アブラムは

   深い眠りに襲われた。

   すると、恐ろしい大いなる暗黒が

   彼に臨んだ。

17 日が沈み、暗闇に覆われたころ、

   突然、煙を吐く炉と燃える松明が

   二つに裂かれた動物の間を

   通り過ぎた。

18 その日、主は、アブラムと契約を結んで

   言われた。

   「あなたの子孫にこの土地を

   与える。

   エジプトの川から大河ユーフラテスに

   至るまで」

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

(新約 フィリピ 3・17~4・1)

17 兄弟たち

   《皆一緒にわたしに倣う者となりなさい。

   また、あなたがたと同じように、

   わたしたちを模範として歩んでいる

   人々に目を向けなさい。

18 何度も言って来たし、今、また涙ながらに言いますが、

   キリストの十字架に敵対して

   歩んでいる者が多いのです。

19 彼らの行き着くところは滅びです。

   彼らは腹を神とし、恥ずべきものを

   誇りとし、この世のことしか考えていません。

   しかし、》

20 わたしたちの本国は天にあります。

   そこから主イエスキリストが救い主と

   して来られるのを、わたしたちは

   待っています。

21 キリストは、万物を支配下に置くことさえ

   できる力によって、わたしたちの

   卑しい体を、御自分の栄光ある

   体と同じ形に変えてくださるのです。

1  だから、わたしが愛し、慕っている

   兄弟たち、わたしの喜びであり、

   冠である愛する人たち、このような

   主によって、しっかりと立ちなさい。

ルカによる福音 (新約 ルカ9・28-36)

28 〔そのとき〕イエスは、ペトロ、ヨハネ、

   およびヤコブを連れて、祈るために

   山に登られた。

29 祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が、

   変わり、服は真っ白に輝いた。

30 見ると、二人の人がイエスと語り合って

   いた。

   モーセとエリヤである。

31 二人は栄光に包まれて現れ、

   イエスが、エルサレムで遂げようと

   しておられる最期について話していた。

32 ペトロと仲間はひどく眠かったが、

   じっとこらえていると、栄光に

   輝くイエスと、そばに立っている

   二人の人が、見えた。

33 その二人がイエスから離れようと

   したとき、ペトロがイエスに言った。

   「先生、わたしたちがここにいるのは、

   すばらしいことです。

   仮小屋を三つ建てましょう。

   一つは、あなたのため、一つは

   モーセのため、もう一つは

   エリヤのためです。」

   ペトロは、自分でも何を言っているのか、

   分からなかったのである。

34 ペトロがこう言っていると、雲が

   現れて彼らを覆った。

   彼らが雲の中に包まれていくので、

   弟子たちは恐れた。

35 すると、「これはわたしの子、

   選ばれた者。これに聞け。」

   という声が雲の中から聞こえた。

36 その声がしたとき、そこには

   イエスだけがおられた。

   弟子たちは、沈黙を守り、

   見たことを当時誰にも話さなかった。

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