« 12月 6日の「聖書と典礼」 | トップページ | ミサ時間のお知らせ »

2015年12月12日 (土)

12月13日『待降節第3主日』

その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。

( ルカによる福音 3章16節より )

第1朗読          ゼファニヤ書

 ( 3章1417節 )

ゼファニヤは紀元前7世紀、ヨシヤ王の時代の預言者。

エルサレムの罪を糾弾し、そこに下される罰を告げた。

しかし、この書の結びは、神が王となり、民の中に来られる救いを預言する。

 

ゼファニヤの預言

娘シオンよ、喜び叫べ。
イスラエルよ、歓呼の声をあげよ。
娘エルサレムよ、心の底から喜び躍れ。
主はお前に対する裁きを退け
お前の敵を追い払われた。
イスラエルの王なる主はお前の中におられる。
お前はもはや、災いを恐れることはない。

 

その日、人々はエルサレムに向かって言う。
「シオンよ、恐れるな
力なく手を垂れるな。
お前の主なる神はお前のただ中におられ
勇士であって勝利を与えられる。
主はお前のゆえに喜び楽しみ
愛によってお前を新たにし
お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」

(註)娘シオン……シオンはエルサレムのこと。ここではエルサレムの町が女性として擬人化して語られる。

(註)喜び……待降節第3主日は、「喜びの主日」とも言われる。主がすぐそばに来ておられる喜びは、今日の三つの朗読に共通している

(註)主はお前のゆえに喜び楽しみ……神が喜ぶというテーマは、イザヤ書62章5節、65章19節、エレミヤ書32章41節などにも現れる。

 

第二朗読       フィリピの信徒への手紙

( 4章47節 )

パウロは獄中にありながら、主に希望を置き、喜びに満ちたこの手紙を書いた。

 

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

〔皆さん、〕主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。

(註)喜びなさい……迫害の中での喜びは、マタイによる福音5章11-12節を思わせる。

 

福音朗読         ルカによる福音

( 3章1018節 )

洗礼者ヨハネは、自分のもとに来たすべての人に向かって、

「悔い改めにふさわしい実を結べ」と説いた。

 

〔そのとき、群集はヨハネに、〕「わたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。ヨハネは、「下着を二枚持っている者は、一枚も持たない者に分けてやれ。食べ物を持っている者も同じようにせよ」と答えた。徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよいのですか」と言った。ヨハネは、「規定以上のものは取り立てるな」と言った。兵士も、「このわたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。ヨハネは、「だれからも金をゆすり取ったり、だまし取ったりするな。自分の給料で満足せよ」と言った。
 民衆はメシアを待ち望んでいて、ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、皆心の中で考えていた。そこで、ヨハネは皆に向かって言った。「わたしはあなたたちに水で洗礼を授けるが、わたしよりも優れた方が来られる。わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」ヨハネは、ほかにもさまざまな勧めをして、民衆に福音を告げ知らせた。

(註)下着……現代の下着ではなく、肌に直接着るふつうの衣服のこと。

(註)兵士……ローマ兵だけでなく、ヘロデ・アンティパスの下にユダヤ人兵士もいた。

(註)履物のひもを解く……これは僕の仕事であった。

(註)聖霊と火で……洗礼者ヨハネにとってこのことばは裁きを意味したようであるが、福音書は、聖霊(火はそのシンボル)という神のいのちを人々にもたらすイエスの使命全体を表すことばとして受け取っている。

(註)箕・・・・・・穀物の身と殻を分けるための農具。 身と殻がまじりあったものを宙に飛ばし、殻だけを風で飛ばした取り除く。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20151213より)

« 12月 6日の「聖書と典礼」 | トップページ | ミサ時間のお知らせ »