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2016年4月30日 (土)

5月 1日の「聖書と典礼」

5 1() 復活節第6主日

聖霊が、わたしに話したことを

ことごとく思い起こさせてくださる。

(福音朗読主題句 ヨハネによる福音書1426節より)

 

1朗読       使徒言行録

151-2節、22-29節)

パウロとバルナバは異邦人への宣教でめざましい成果を上げていた。パウロたちは異邦人も信じて洗礼を受ければ救われる、と確信していた。

使徒たちの宣教

 1〔そのころ、〕ある人々がユダヤから〔アンティオキアに〕下って来て、「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と兄弟たちに教えていた。2それで、パウロやバルナバとその人たちとの間に、激しい意見の対立と論争が生じた。この件について使徒や長老たちと協議するために、パウロとバルナバ、そのほか数名の者がエルサレムへ上ることに決まった。
 〔この問題について協議するためにエルサレムで集まった〕
22使徒たちと長老たちは、教会全体と共に、自分たちの中から人を選んで、パウロやバルナバと一緒にアンティオキアに派遣することを決定した。選ばれたのは、バルサバと呼ばれるユダおよびシラスで、兄弟たちの中で指導的な立場にいた人たちである。23使徒たちは、次の手紙を彼らに託した。「使徒と長老たちが兄弟として、アンティオキアとシリア州とキリキア州に住む、異邦人の兄弟たちに挨拶いたします。24聞くところによると、わたしたちのうちのある者がそちらへ行き、わたしたちから何の指示もないのに、いろいろなことを言って、あなたがたを騒がせ動揺させたとのことです。25それで、人を選び、わたしたちの愛するバルナバとパウロとに同行させて、そちらに派遣することを、わたしたちは満場一致で決定しました。26このバルナバとパウロは、わたしたちの主イエス・キリストの名のために身を献げている人たちです。27それで、ユダとシラスを選んで派遣しますが、彼らは同じことを口頭でも説明するでしょう。28聖霊とわたしたちは、次の必要な事柄以外、一切あなたがたに重荷を負わせないことに決めました。29すなわち、偶像に献げられたものと、血と、絞め殺した動物の肉と、みだらな行いとを避けることです。以上を慎めばよいのです。健康を祈ります。」

(註)1アンティオキア……異邦人宣教の拠点となっていたシリアの町。

(註) 割礼……アブラハムとの契約のしるし(創世記179-14)であり、ユダヤ教への改宗に際して必要とされた。

(註)2バルナバ……キプロス島生まれでレビ族出身。本名はヨセフで、バルナバとは「慰めの子」の意味。パウロをアンティオキアに呼び寄せ、一緒に活動した。

(註)22ユダ シラス……ユダは別名「バルサバ」。シラス(シルワノ)は、パウロの第2回宣教旅行に同行している。

(註)29偶像にささげられたもの……()コリントの信徒への手紙8章参照。

(註) 血と、絞め殺した動物の肉……血を流さずに絞め殺した動物の肉を食べることは、律法で禁じられていた(レビ記1710-14参照)

(註) みだらな行い……レビ記186-18節にあるような近親姦のことであろう。

 

2朗読     ヨハネの黙示録

2110-14節,22-23節)

 黙示録の結びに近い個所。天使はヨハネに救いの完成のありさまを見せる。

ヨハネの黙示

 10〔一人の〕天使が、に満たされたわたしを大きな高い山に連れて行き、聖なる都エルサレムが神のもとを離れて、天から下って来るのを見せた。11都は神の栄光に輝いていた。その輝きは、最高の宝石のようであり、透き通った碧玉のようであった。12都には、高い大きな城壁と十二の門があり、それらの門には十二人の天使がいて、名が刻みつけてあった。イスラエルの子らの十二部族の名であった。13東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。14都の城壁には十二の土台があって、それには小羊の十二使徒の十二の名が刻みつけてあった。
 
22わたしは、都の中に神殿を見なかった。全能者である神、主と小羊とが都の神殿だからである。23この都には、それを照らす太陽も月も、必要でない。神の栄光が都を照らしており、小羊が都の明かりだからである。

(註)10聖なる都エルサレム……旧約でもエルサレムは、メシア時代に一新されると預言されていた。ここではもちろん教会を意味する。

(註)12十二の門……14節まで、たびたび出てくる「十二」は完全を表す数で、新しい神の民のシンボルである。

(註)22神殿……神がともにおられるしるしだったが、神ご自身がともにいてくださるので、もはや必要がなくなる。

 

福音朗読    ヨハネによる福音書

(ヨハネによる福音書1423節)

 主の昇天、聖霊降臨を前にした復活節第6主日の福音には毎年、ヨハネ福音書から最後の晩さんの席で弟子たちに聖霊を約束したイエスのことばが読まれる。わたしたちにとって、それは単なる約束ではなく、イエスの復活によってすでに実現していることである。

ヨハネによる福音 

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕23「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。24わたしを愛さない者は、わたしの言葉を守らない。あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしをお遣わしになった父のものである。
 
25わたしは、あなたがたといたときに、これらのことを話した。26しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。27わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。28『わたしは去って行くが、また、あなたがたのところへ戻って来る』と言ったのをあなたがたは聞いた。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。父はわたしよりも偉大な方だからである。29事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。」

(註)26弁護者……原語「パラクレートス」の文字通りの意味は「そばに呼ばれた者」。聖霊は弟子たちとともにいて、弟子たちを助ける。

(註)27わたしは、平和を~……復活の日の夕方、弟子たちに姿を表したイエスは「あなたがたに平和」と呼びかける(2019節参照)ことになる。このことばは、ミサの平和のあいさつの前の祈りでいつも唱えられることばである。

(註)29ことが起こったときに……もちろんイエスの死と復活のこと。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2016 5 1より)

2016年4月22日 (金)

4月24日の「聖書と典礼」

424() 復活節第5主日

あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。

(ヨハネ1334節より)

 

第一朗読          使徒言行録 

(14章21b27節)

 パウロの第1回宣教旅行の帰路にあたる。これらの地では多くの異邦人がキリストを信じるようになったが、ユダヤ人からの迫害もあった。

使徒たちの宣教

21b〔その日、パウロとバルナバは、デルベから〕リストラ、イコニオン、アンティオキアへと引き返しながら、22弟子たちを力づけ、「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」と言って、信仰に踏みとどまるように励ました。23また、弟子たちのため教会ごとに長老たちを任命し、断食して祈り、彼らをその信ずる主に任せた。24それから、二人はピシディア州を通り、パンフィリア州に至り、25ペルゲで御言葉を語った後、アタリアに下り、26そこからアンティオキアへ向かって船出した。そこは、二人が今成し遂げた働きのために神の恵みにゆだねられて送り出された所である。27到着するとすぐ教会の人々を集めて、神が自分たちと共にいて行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったことを報告した。

(註)21リストラ・・・・・・                              ここから25節のアタリアまではすべて小アジア(今のトルコ)の地名である。

(註)23長老・・・・・・信者の共同体の指導者(テトスへの手紙15節参照)。今の「司祭」の原語はこれである。

(註)26アンティオキア・・・・・・異邦人宣教の出発点となったシリアの町。21節のアンティオキアとは別の場所である。

 

第二朗読         ヨハネの黙示録 

(21章15節a)

  ヨハネが最後に見た幻で、最後の裁きの後に訪れる救いの完成の姿を描く個所。

ヨハネの黙示

1わたし〔ヨハネ〕は、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった。2更にわたしは、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れ、天から下って来るのを見た。3そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、4彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」
5aすると、玉座に座っておられる方が、「見よ、わたしは万物を新しくする」と言〔った。〕

(註) 1新しい天と地・・・・・・神に背く世界は過ぎ去り、万物が一新される(イザヤ書6517節、6622節参照)。

(註) 海・・・・・・嵐が起こったり、恐ろしい生き物が住むと考えられたため、悪や不安の象徴となった。

(註) 2新しいエルサレム・・・・・・神によって一新されたエルサレムは神の花嫁となる(イザヤ書621-5節、6518-19節参照)。ここではキリストの花嫁である教会を指す。

 

福音朗読         ヨハネによる福音

(13章3133節a、3435節)

  毎年、復活節第5主日の福音では、ヨハネ福音書の最後の晩餐のときのイエスのことばを読むが、そのイエスの約束(ここでは新しい掟)が復活によってわたしたちのうちに実現したことを味わう。

ヨハネによる福音

31さて、ユダが〔晩さんの広間から〕出て行くと、イエスは言われた。「今や、人の子は栄光を受けた。神も人の子によって栄光をお受けになった。32神が人の子によって栄光をお受けになったのであれば、神も御自身によって人の子に栄光をお与えになる。しかも、すぐにお与えになる。33a子たちよ、いましばらく、わたしはあなたがたと共にいる。34あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。35互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」

(註)31栄光・・・・・・神の素晴らしさとその現れを意味することば。ユダの裏切り、すなわちイエスの受難において、神とはどういう方か、イエス自身がどういう方かが完全に明らかになるのである。

(註)34新しい掟・・・・・・同じ愛の掟がヨハネによる福音書1512節では「わたしの掟」と呼ばれている。その根源には父の愛とその掟がある(159-10節参照)。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2016 424より)

2016年4月14日 (木)

4月17日の「聖書と典礼」

417() 復活節第4主日

* わたしはわたしの羊に永遠の命を与える。

* (福音朗読主題句 ヨハネによる福音書10章28節より)

*  

第一朗読          使徒言行録 

(13章14節、4352節)

 シリアのアンティオキアにいたパウロとバルナバが最初の宣教旅行に出かけたときのこと。

使徒たちの宣教

14〔その日、〕パウロとバルナバはペルゲから進んで、ピシディア州のアンティオキアに到着した。そして、安息日に会堂に入って席に着いた。
43集会が終わってからも、多くのユダヤ人と神をあがめる改宗者とがついて来たので、二人は彼らと語り合い、神の恵みの下に生き続けるように勧めた。
44次の安息日になると、ほとんど町中の人が主の言葉を聞こうとして集まって来た。45しかし、ユダヤ人はこの群衆を見てひどくねたみ、口汚くののしって、パウロの話すことに反対した。46そこで、パウロとバルナバは勇敢に語った。「神の言葉は、まずあなたがたに語られるはずでした。だがあなたがたはそれを拒み、自分自身を永遠の命を得るに値しない者にしている。見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。47主はわたしたちにこう命じておられるからです。
 『わたしは、あなたを異邦人の光と定めた、
 あなたが、地の果てにまでも
 救いをもたらすために。』」
48異邦人たちはこれを聞いて喜び、主の言葉を賛美した。そして、永遠の命を得るように定められている人は皆、信仰に入った。49こうして、主の言葉はその地方全体に広まった。50ところが、ユダヤ人は、神をあがめる貴婦人たちや町のおもだった人々を扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、その地方から二人を追い出した。51それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオンに行った。他方、弟子たちは喜びと聖霊に満たされていた。

()14ベルゲ・・・・・・地中海から少し入った小アジア(今のトルコ)の町。次のアンティオキアはそこからさらに内陸に入った都市でシリアのアンティオキアとは別の町。これらの町にはユダヤ人共同体があり、ユダヤ教に改宗した異邦人もいた。

()47わたしは、あなたを異邦人の~・・・・・・イザヤ書496節参照。主の僕の使命を語る個所だが、パウロはこれを自分に当てはめている。

()48定められている人・・・・・・神の救いの計画を受け入れることを自由に決断をした人、という意味にとるべきであろう。

()51足の塵を払い落とし・・・・・・ユダヤ人は異邦人の地からパレスチナに戻ったときにこのようにした。使徒たちを受け入れない人に対してこうするのはイエスの言葉に基づく(マルコによる福音書611節参照)。

() イコニオン・・・・・・アンティオキアの南東140キロのところにある大きな町。

 

第二朗読         ヨハネの黙示録 

(7章9節、14b17節)

                              これから起こるべきことを記した巻物の最後(第七)の封印が開かれ、大きな災いが地上に下される前に、ヨハネが天に見た幻。

ヨハネの黙示

9わたし〔ヨハネ〕が見ていると、見よ、あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、だれにも数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って〔いた。〕
14b〔長老の一人が〕わたしに言った。「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである。
15それゆえ、彼らは神の玉座の前にいて、
 昼も夜もその神殿で神に仕える。
 玉座に座っておられる方が、
 この者たちの上に幕屋を張る。
16彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、
 太陽も、どのような暑さも、
 彼らを襲うことはない。
17玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、
 命の水の泉へ導き、
 神が彼らの目から涙をことごとく
 ぬぐわれるからである。」

() 9白い衣・・・・・・勝利のしるしであり、殉教者のシンボル。

(玉座 子羊・・・・・・神とキリスト。

()14長老・・・・・・24人の長老が玉座の周りに座っていた。24は、イスラエルの12部族と新約の12使徒を合わせた数で、神の民の代表と考えられる。

() 子羊の血で洗って白くした・・・・・・キリストが十字架上で流された血は人々の罪を清めるが、ここでは、殉教者たちがキリストの十字架にあずかるものとなったことを示している。

()15幕屋を張る・・・・・・ともに住むという意味(イザヤ書45-6節参照)。

 

福音朗読        ヨハネによる福音書

(10章2730節)

  復活節第4主日には、毎年ヨハネによる福音書10章から羊飼いと羊のたとえが読まれる。きょうの箇所は、神殿奉献記念祭のとき、神殿のソロモンの回廊でイエスが語られたことば。

 ヨハネによる福音

 〔そのとき、イエスは言われた。〕27「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。28わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びず、だれも彼らをわたしの手から奪うことはできない。29わたしの父がわたしにくださったものは、すべてのものより偉大であり、だれも父の手から奪うことはできない。30わたしと父とは一つである。」

()27知っており・・・・・・ただ知識として知るのではなく、両者の深い交わりを意味する。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2016 417より)

 

≪世界召命祈願の日(復活節第4主日)≫
 神は、すべての人が誠実に自分の生涯を過ごすように招いています。
ある人は社会の中のさまざまな職場で働く人として、また夫、妻、父、母としてよい家庭を築くように、そして、ある人は神と人とに仕える司祭、修道者となるように招かれています。
 神の招きはこのように人それぞれ異なりますが、自分に対する神の望みを祈りつつ探していくことが大切です。
 近年、司祭や修道者の減少、高齢化が進んでいます。
 とくに「世界召命祈願の日」には、司祭、修道者への招き(召命)に1人でも多くの人がこたえることができるように祈りがささげられます。
 この日は、福者パウロ6世教皇によって1964年に制定されました。


(カトリック中央協議会刊『カトリック教会情報ハンドブック2016』より)

2016年4月 8日 (金)

4月10日の「聖書と典礼」

復活節第3主日

さあ、来て、朝の食事をしなさい。

(ヨハネによる福音2112節より)

                             

第一朗読         使徒言行録 

(5章27b32節、40b41節)

使徒たちが民衆の称賛を受けていたことをねたんだ大祭司やサド会派の人々は、使徒たちを捕らえ、最高法院で取り調べることにした。

 

使徒たちの宣教

27b〔その日、大祭司は使徒たちに〕尋問した。28「あの名によって教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。それなのに、お前たちはエルサレム中に自分の教えを広め、あの男の血を流した責任を我々に負わせようとしている。」29ペトロとほかの使徒たちは答えた。「人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません。30わたしたちの先祖の神は、あなたがたが木につけて殺したイエスを復活させられました。31神はイスラエルを悔い改めさせ、その罪を赦すために、この方を導き手とし、救い主として、御自分の右に上げられました。32わたしたちはこの事実の証人であり、また、神が御自分に従う人々にお与えになった聖霊も、このことを証ししておられます。」
40b〔議員たちは、〕イエスの名によって話してはならないと命じたうえ、〔使徒たちを〕釈放した。41それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたことを喜び、最高法院から出て行〔った。〕

(註)28あの名・・・・・・イエスの名。「あの男」はもちろんイエスのことである。

(註) 厳しく命じておいた・・・・・・使徒言行録418節参照。

(註)30木につけて・・・・・・十字架のことだが、人間によって罪あるものとされたということを意味する(申命記2122-23節参照)。

(註)33-39・・・・・・省略された個所では、ファリサイ派の教師であったガマリエルが、使徒たちを慎重に取り扱うべきだと述べ、議員たちはその意見を聞き入れた。

 

第二朗読        ヨハネの黙示録

(5章1114節)

 ヨハネは、これから起ころうとしていることを幻の中で示される。それは玉座に座っておられる方(神)の手にある巻物に記されており、その巻物の封印を解くのは屠られた子羊(イエス)である。

ヨハネの黙示

 11わたし〔ヨハネ〕は見た。そして、玉座と生き物と長老たちとの周りに、多くの天使の声を聞いた。その数は万の数万倍、千の数千倍であった。12天使たちは大声でこう言った。
 「屠られた小羊は、
 力、富、知恵、威力、
 誉れ、栄光、そして賛美を
 受けるにふさわしい方です。」
13また、わたしは、天と地と地の下と海にいるすべての被造物、そして、そこにいるあらゆるものがこう言うのを聞いた。
 「玉座に座っておられる方と小羊とに、
 賛美、誉れ、栄光、そして権力が、
 世々限りなくありますように。」
14四つの生き物は「アーメン」と言い、長老たちはひれ伏して礼拝した。

(註)11生き物・・・・・・天において神に仕える存在。四つの生き物はそれぞれ、ライオン、人間、若い雄牛、鷲のようであった、と言われる(エゼキエル書1章参照)。

(註) 長老・・・・・・玉座の周りの座っている二十四人の長老は、旧約の十二部族と新約の十二使徒を表し、神の民を代表している。

 

福音朗読        ヨハネによる福音

(21章119節 または 21章114節)

  ヨハネ福音書では、すでに復活の日の夕方とそれから八日目に、イエスはエルサレムで弟子たちに姿を表している(2019-29節)。

ヨハネによる福音

 1その後、イエスはティベリアス湖畔で、また弟子たちに御自身を現された。その次第はこうである。2シモン・ペトロ、ディディモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナタナエル、ゼベダイの子たち、それに、ほかの二人の弟子が一緒にいた。3シモン・ペトロが、「わたしは漁に行く」と言うと、彼らは、「わたしたちも一緒に行こう」と言った。彼らは出て行って、舟に乗り込んだ。しかし、その夜は何もとれなかった。4既に夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。だが、弟子たちは、それがイエスだとは分からなかった。5イエスが、「子たちよ、何か食べる物があるか」と言われると、彼らは、「ありません」と答えた。6イエスは言われた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」そこで、網を打ってみると、魚があまり多くて、もはや網を引き上げることができなかった。7イエスの愛しておられたあの弟子がペトロに、「主だ」と言った。シモン・ペトロは「主だ」と聞くと、裸同然だったので、上着をまとって湖に飛び込んだ。

8ほかの弟子たちは魚のかかった網を引いて、舟で戻って来た。陸から二百ペキスばかりしか離れていなかったのである。

9さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった。10イエスが、「今とった魚を何匹か持って来なさい」と言われた。11シモン・ペトロが舟に乗り込んで網を陸に引き上げると、百五十三匹もの大きな魚でいっぱいであった。それほど多くとれたのに、網は破れていなかった。12イエスは、「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と言われた。弟子たちはだれも、「あなたはどなたですか」と問いただそうとはしなかった。主であることを知っていたからである。13イエスは来て、パンを取って弟子たちに与えられた。魚も同じようにされた。14イエスが死者の中から復活した後、弟子たちに現れたのは、これでもう三度目である。
 
15食事が終わると、イエスはシモン・ペトロに、「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」と言われた。ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と言うと、イエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。16二度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と言うと、イエスは、「わたしの羊の世話をしなさい」と言われた。17三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたので、悲しくなった。そして言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」イエスは言われた。「わたしの羊を飼いなさい。18はっきり言っておく。あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる。」19ペトロがどのような死に方で、神の栄光を現すようになるかを示そうとして、イエスはこう言われたのである。このように話してから、ペトロに、「わたしに従いなさい」と言われた。

(註) 1ティベリアス湖・・・・・・ガリラヤ湖のこと。ペトロたちは、もともとガリラヤ湖の漁師であった。

(註) 2ゼベダイの子たち・・・・・・ヤコブとその兄弟ヨハネ。

(註) 3何もとれなかった・・・・・・ガリラヤ湖の漁師は夜、漁をする。これに似た不思議な大漁の話はルカによる福音54-11節にもある。

(註) 7イエスの愛しておられた弟子・・・・・・ゼベダイに子ヨハネ。

(註) 裸同然だったので・・・・・・弟子たちは漁のために腰布のようなものしか身につけていなかったのであろう。

(註) 8二百ぺキス・・・・・・約100メートル。1ぺキスは約45センチメートル。

(註)11百五十三匹もの大きな魚・・・・・・弟子たちが多くの人間を取る漁師となること、つまり、宣教活動の豊かな実りが暗示されている。

(註)13パンを取って・・・・・・聖体のことが暗示されている。

(註)17三度目に・・・・・・イエスが逮捕されたのち、ペトロは3度イエスを知らないといった(ヨハネによる福音1817節、25節、27節参照)。

(註)18年をとると・・・・・・ペトロの死に方を予告するようなことば。ペトロは紀元67年にローマで殉教したと伝えられている。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2016 410より)

2016年4月 6日 (水)

2016年度の講座のご案内

~~~2016年度の講座のご案内~~~

 

「聖書講座」のご案内 

===兵庫教会===

2016年4月から

第2・第4金曜日 18時から19時

 

===たかとり教会===

2016年4月から

第2・第4木曜日 16時30分から17時30分

詳しくはここをクリックしてください⇒「2016.pdf」をダウンロード

 

 

「キリスト教を知る」勉強会へのお誘い

===兵庫教会===

20164月から

2・第4土曜日 17時から18

詳しくはここをクリックしてください⇒「2016_1.pdf」をダウンロード

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