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2016年5月13日 (金)

5月15日の「聖書と典礼」

515() 聖霊降臨 (C年)

五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると

(使徒言行録21節より)

 

第一朗読          使徒言行録 

一同は聖霊に満たされ、話しだした。

(2章111節)

                              イエスが昇天したのち、120人ほどの弟子たちが、エルサレムの町のひとつの家に集まり、約束された聖霊を待ち望んで祈っていた。

使徒たちの宣教

 1五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、2突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。3そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。4すると、一同は聖霊に満たされ、が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
 
5さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、6この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。7人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。8どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。9わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、10フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、11ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」

() 1五旬祭……旧約聖書で「七週の祭」と言われ、過越祭から50日目に祝われた。元来は「刈り入れの祭」であった。過越祭に始まる大きな祭の期間を締めくくる5旬祭には、多くの巡礼者がエルサレムに集まっていた。

() 2……聖霊のしるし。霊(プネウマ)はもともと「風」を意味する。

() 3……原語「グロッサ」は4節で「言葉」と訳された語と同じ。

() 9パルティア、メディア……これらの地名は、東は今のイランから西はローマまで、さらに北アフリカをも含む非常に広い地域を示す。

 

第二朗読        ローマの信徒への手紙

神の霊によって導かれるものは皆、神の子である。

(8章8-17節)

  キリストによって罪と死の法則から解放されたキリスト者の新しい生命原理としての霊について語られる個所。

 使徒パウロのローマの教会への手紙

 8〔皆さん、〕肉の支配下にある者は、神に喜ばれるはずがありません。9神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは、肉ではなく霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。10キリストがあなたがたの内におられるならば、体は罪によって死んでいても、は義によって命となっています。11もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。
 
12それで、兄弟たち、わたしたちには一つの義務がありますが、それは、肉に従って生きなければならないという、肉に対する義務ではありません。13肉に従って生きるなら、あなたがたは死にます。しかし、霊によって体の仕業を絶つならば、あなたがたは生きます。14神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。15あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。16この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます。17もし子供であれば、相続人でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共にその栄光をも受けるからです。 

() 8-9肉の支配下~霊の支配下……「肉」と「霊」が対比して語られるが、肉体と精神のような人間の構成部分として考えられているのではない。神とのつながりなしに生きることと、神によって生かされていることが対比されている。

()15アッバ……アラム語で、子どもが父親を呼ぶときのことば。イエスは神に向かってこう呼びかけ(マルコによる福音書1436節)、弟子たちにもそう祈るように教えた(「主の祈り」参照)。

()17相続人……アブラハムとその子孫に対する祝福という神の約束を受け継ぐもの。

 

福音朗読        ヨハネによる福音書

聖霊が、あなたがたにすべてのことを教えてくださる。

(14章15-16節、23b-26節)

  最後の晩餐の席で、イエスが弟子たちに聖霊を与えることを約束した個所。

ヨハネによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕15「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。16わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。
23bわたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。24わたしを愛さない者は、わたしの言葉を守らない。あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしをお遣わしになった父のものである。
25わたしは、あなたがたといたときに、これらのことを話した。26しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」

()15わたしの掟……「互いに愛し合いなさい」という掟のことである。(ヨハネによる福音書1334節、1512節参照)

()16別の弁護者……「助け主」とも訳される弁護者(パラクレートス)の元の意味は「そばに呼ばれた者」。そばにいて助けてくださる方は、何よりもイエスご自身(一ヨハネの手紙21節参照)であるが、ここでは聖霊がもう一人の弁護士と言われる。聖霊はイエスと別の働きをするのではなく、人々をイエスの生き方と言葉に結び付ける(26節参照)。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2016 515より)

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