« こどもワクワク食堂開設 | トップページ | 6月19日の「聖書と典礼」 »

2016年6月 3日 (金)

6月 5日の「聖書と典礼」

6 5() 年間第10主日  (C年)

あなたはまことに神の人です。

(17章17-24節)

 

第一朗読           列王記(上)

 エリヤは紀元前9世紀の北イスラエル王国で活動した預言者。干ばつを予言した後、シドンのサレプタに行き、そこに住むやもめに食べ物を求めた。彼女がそれを差し出すと、彼女の家は神の祝福に満たされた(列王記上171-16節)。その物語に続くのが今日の箇所。

(列王記上1717-24節)

                             列王記

1717〔そのころ、エリヤの住んでいた〕家の女主人である〔やもめ〕の息子が病気にかかった。病状は非常に重く、ついに息を引き取った。18彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりがあるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために来られたのですか。」19エリヤは、「あなたの息子をよこしなさい」と言って、彼女のふところから息子を受け取り、自分のいる階上の部屋に抱いて行って寝台に寝かせた。20彼は主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、あなたは、わたしが身を寄せているこのやもめにさえ災いをもたらし、その息子の命をお取りになるのですか。」21彼は子供の上に三度身を重ねてから、また主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、この子の命を元に返してください。」22主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は生き返った。23エリヤは、その子を連れて家の階上の部屋から降りて来て、母親に渡し、「見なさい。あなたの息子は生きている」と言った。24女はエリヤに言った。「今わたしは分かりました。あなたはまことに神の人です。あなたの口にある主の言葉は真実です。」

()18罪を思い起こさせ・・・・・・当時は何らかの罪の罰として災いが起こると考えられていたので、一人息子の死という不幸は彼女の罪の対する罰として受け止められた。

 

第二朗読      ガラテヤの信徒への手紙

ガラテヤ地方は小アジア(今のトルコ)中部にあたる。この地の教会はパウロによって創設された異邦人主体の教会。パウロが去った後、ユダヤ人キリスト者が入ってきて、異邦人キリスト者にも律法の遵守を求め、信者たちは動揺した。パウロは自分の告げた「律法ではなく信仰によって救われる」という福音が真実であることを力説する。

(1章11-19節)

使徒パウロのガラテヤの教会への手紙

11兄弟たち、あなたがたにはっきり言います。わたしが告げ知らせた福音は、人によるものではありません。12わたしはこの福音を人から受けたのでも教えられたのでもなく、イエス・キリストの啓示によって知らされたのです。
13あなたがたは、わたしがかつてユダヤ教徒としてどのようにふるまっていたかを聞いています。わたしは、徹底的に神の教会を迫害し、滅ぼそうとしていました。14また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろの多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。15しかし、わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召し出してくださった神が、御心のままに、16御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたとき、わたしは、すぐ血肉に相談するようなことはせず、17また、エルサレムに上って、わたしより先に使徒として召された人たちのもとに行くこともせず、アラビアに退いて、そこから再びダマスコに戻ったのでした。
18それから三年後、ケファと知り合いになろうとしてエルサレムに上り、十五日間彼のもとに滞在しましたが、19ほかの使徒にはだれにも会わず、ただ主の兄弟ヤコブにだけ会いました。

()18ケファ・・・・・・使徒ペトロのこと。「ケファ」はアラム語で「岩」を意味する。

()19主の兄弟ヤコブ・・・・・・十二使徒中のヤコブとは別人で、エルサレム教会の指導者。

 

* 福音朗読        ルカによる福音書

  死にかけていた百人隊長の僕の病をいやした後の出来事。ルカによる福音書722節にある洗礼者ヨハネへの伝言の中の「死者は生き返り」ということばにつながっていく。

(7章11-17節)

ルカによる福音

711〔そのとき、〕イエスはナインという町に行かれた。弟子たちや大勢の群衆も一緒であった。12イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢そばに付き添っていた。13主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。14そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まった。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。15すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった。16人々は皆恐れを抱き、神を賛美して、「大預言者が我々の間に現れた」と言い、また、「神はその民を心にかけてくださった」と言った。17イエスについてのこの話は、ユダヤの全土と周りの地方一帯に広まった。

()11ナイン・・・・・・ガリラヤ地方の町。ナザレの南東6キロメートルに位置する。

()12一人息子 やもめ・・・・・・第1朗読同様、ここでも「やもめと一人息子」である。やもめは貧しい人の代表であり、一人息子は彼女の唯一の希望であった。

()13憐れに思い・・・・・・原語では「はらわたが揺さぶられる」という意味の言葉が用いられている(ルカによる福音書1033節、1520節参照)。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20166 5より)

« こどもワクワク食堂開設 | トップページ | 6月19日の「聖書と典礼」 »