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2016年8月 5日 (金)

8月 7日の「聖書と典礼」

8 7() 年間第19主日  (C年)

信仰によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクをささげました。

(ヘブライ人への手紙1117節より)

 

 

 〔知恵の書1019章では、イスラエルの歴史の中で働いた神の知恵を思い起こす。ここではエジプト脱出の夜のことが語られ、「待つ」というテーマが福音につながっていく。〕

第一朗読           知恵の書

あなたは、反対者への罰に用いたその出来事で、

わたしたちを招き、光栄を与えてくださった。

(18章69節)

知恵の書

6あの〔過越の〕夜のことは、我々の先祖たちに

前もって知らされており、
彼らはあなたの約束を知って
それを信じていたので、
動揺することなく安心していられた。

7神に従う人々の救いと、敵どもの滅びを、
あなたの民は待っていた。

8あなたは、反対者への罰に用いたその出来事で、
わたしたちを招き、光栄を与えてくださった。

9善き民の清い子らは、ひそかにいけにえを献げ、
神聖な掟を守ることを全員一致で取り決めた。
それは、聖なる民が、順境も逆境も
心を合わせて受け止めるということである。
そのとき彼らは先祖たちの賛歌をうたっていた。

() 6あの夜……主がエジプト人の初子を撃ち、イスラエルの民を救い出した夜のこと(出エジプト記12章参照)。

() 9いけにえ……ここでは過越しの子羊のことを指している。

 

 

 〔神に近づくための新しい生きた道をイエスが開いてくださった(101922節)ことを確信する著者は、人々に忍耐と信仰を求める。〕

第二朗読      ヘブライ人への手紙

アブラハムは、神が設計者であり建設者である都を待望していた。

(11章12節、819節 または 11章12節、812節)

                             ヘブライ人への手紙

  1〔皆さん、〕信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。2昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。
 8信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。9信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。10アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです。11信仰によって、不妊の女サラ自身も、年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました。約束をなさった方は真実な方であると、信じていたからです。12それで、死んだも同様の一人の人から空の星のように、また海辺の数えきれない砂のように、多くの子孫が生まれたのです。
 
13この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。14このように言う人たちは、自分が故郷を探し求めていることを明らかに表しているのです。15もし出て来た土地のことを思っていたのなら、戻るのに良い機会もあったかもしれません。16ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです。
17信仰によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクを献げました。つまり、約束を受けていた者が、独り子を献げようとしたのです。18この独り子については、「イサクから生まれる者が、あなたの子孫と呼ばれる」と言われていました。19アブラハムは、神が人を死者の中から生き返らせることもおできになると信じたのです。それで彼は、イサクを返してもらいましたが、それは死者の中から返してもらったも同然です。

() 8アブラハムは~……創世記12章参照。

() 9約束の地……アブラハムが住んだのはカナンの地であるが、神が真に約束されたのは神の安息にあずかることである、とヘブライ書では考えられている(4111節)。次節の「都」、13節の「約束されたもの」、14節の「故郷」もこれと同じことを指している。

()11サラ……アブラハムの妻。創世記1812節では、サラは信じなかった、と伝えられる。

()15出てきた土地……アブラハムの故郷は、二ネべと小アジアを結ぶ隊商路にあったハランという町であった。

()17イサクを献げました~……創世記22章参照。アブラハムへの神の約束は、土地と子孫に関するものだった。この子孫はイサクを通してもたらされるはずのもので、イサクが死んでしまえば、約束は無に帰する。

 

 

 〔「思い悩むな」「ただ、神の国を求めなさい。そうすればこれらのものは加えて与えられる」ということばに続く個所。〕

福音朗読       ルカによる福音書

あなたがたも用意しておきなさい。

(12章3248節、 または 12章3540節)

ルカによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕
 
32「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。33自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い荒らさない。34あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。」
35 「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。36主人が婚宴から帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人のようにしていなさい。37主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。はっきり言っておくが、主人は帯を締めて、この僕たちを食事の席に着かせ、そばに来て給仕してくれる。38主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。39このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒がいつやって来るかを知っていたら、自分の家に押し入らせはしないだろう。40あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
 
41そこでペトロが、「主よ、このたとえはわたしたちのために話しておられるのですか。それとも、みんなのためですか」と言うと、42主は言われた。「主人が召し使いたちの上に立てて、時間どおりに食べ物を分配させることにした忠実で賢い管理人は、いったいだれであろうか。43主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。44確かに言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。45しかし、もしその僕が、主人の帰りは遅れると思い、下男や女中を殴ったり、食べたり飲んだり、酔うようなことになるならば、46その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、彼を厳しく罰し、不忠実な者たちと同じ目に遭わせる。47主人の思いを知りながら何も準備せず、あるいは主人の思いどおりにしなかった僕は、ひどく鞭打たれる。48しかし、知らずにいて鞭打たれるようなことをした者は、打たれても少しで済む。すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。」

()32小さな群れ……ここでは、直接には、イエスに従ってきた弟子たちを指す。

()37主人は~給仕してくれる……主人が僕に給仕するのはまったく異例なことであるが、イエスの姿によく合う(ルカ福音書2227節参照)。

()41わたしたち……ここでは弟子たちの中での特別な者たちの意味である。すなわち、3540節のたとえはすべての人のために言われているが、4248節のたとえは、共同体の中で特別な役割を持つ人について語られている、と言えよう。

()4748……このことばは、本来はファリサイ派の人や律法学者に向けられたものだったのかもしれないが、ここではもちろん教会の指導者たちへの警告として使われている。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20168 7より)

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