« 8月15日の「聖書と典礼」 | トップページ | 8月28日の「聖書と典礼」 »

2016年8月19日 (金)

8月21日の「聖書と典礼」

821() 年間第21主日  (C年)

狭い戸口から入るように努めなさい。

(ルカによる福音書 1324節より)

 

 イザヤ書の最終章。神の栄光が諸国に現され、散らされた民が集められることが預言される。ここで集められる人々の中には異邦人も含まれている。

第一朗読          イザヤ書

彼らはあなたたちのすべての兄弟を、

あらゆる国民の間から連れてくる。

(66章1821節)

                             イザヤの預言

*  〔主は言われる。〕18わたしは彼らの業と彼らの謀のゆえに、すべての国、すべての言葉の民を集めるために臨む。彼らは来て、わたしの栄光を見る。19わたしは、彼らの間に一つのしるしをおき、彼らの中から生き残った者を諸国に遣わす。すなわち、タルシシュに、弓を巧みに引くプルとルドに、トバルとヤワンに、更にわたしの名声を聞いたことも、わたしの栄光を見たこともない、遠い島々に遣わす。彼らはわたしの栄光を国々に伝える。20彼らはあなたたちのすべての兄弟を主への献げ物として、馬、車、駕籠、らば、らくだに載せ、あらゆる国民の間からわたしの聖なる山エルサレムに連れて来る、と主は言われる。それは、イスラエルの子らが献げ物を清い器に入れて、主の神殿にもたらすのと同じである、と主は言われる。21わたしは彼らのうちからも祭司とレビ人を立てる、と主は言われる。

(註)19一つのしるし……イザヤ書714節での「しるし」は、「見よ、おとめが身ごもって、男の子を生み、その名をインマヌエルと呼ぶ」というものであった(マタイによる福音書12223節参照)。

(註) タルシシュ……鉱物の産地として知られる西方の国。

(註)   プルとルド トバルとヤワン……これらの地名は小アジアを指しているようである。

 

〔「あなたがたはまだ、罪と戦って血を流すまで抵抗したことがありません」(4節)という著者は、主による鍛錬を受け入れるように励ます。〕

第二朗読       ヘブライ人への手紙

主は愛するものを鍛えられる。

(12章57節、1113節)

ヘブライ人への手紙

5〔皆さん、あなたがたは、〕子供たちに対するようにあなたがたに話されている次の勧告を忘れています。
 「わが子よ、主の鍛錬を軽んじてはいけない。
 主から懲らしめられても、
 力を落としてはいけない。
 
6なぜなら、主は愛する者を鍛え、
 子として受け入れる者を皆、
 鞭打たれるからである。」
7あなたがたは、これを鍛錬として忍耐しなさい。神は、あなたがたを子として取り扱っておられます。いったい、父から鍛えられない子があるでしょうか。11およそ鍛錬というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。
 
12だから、萎えた手と弱くなったひざをまっすぐにしなさい。13また、足の不自由な人が踏み外すことなく、むしろいやされるように、自分の足でまっすぐな道を歩きなさい。

(註)56わが子よ~……箴言31112節の引用。

(註) 5鍛錬……「こども(パイス)ということばから派生した語で、子どもに対する教育やしつけを意味する。以下の「鍛える」も同じ。

(註) 7これを……原文にはないことばだが、新共同訳では、罪との戦い(4節)を指していることになろう。

(註)12萎えた手と弱くなったひざを~……イザヤ書353節参照。

(註)13まっすぐな道を歩きなさい……直訳では「まっすぐなわだちを作りなさい」。車輪が通ってわだちができるように、後の人のために道筋をつけるということか。

 

 〔マタイ福音書では山上の説教(57章)に集められている話が、ルカ福音書ではエルサレムへの旅の途中に置かれ、イエスに従うことについての教えとなっている。〕

福音朗読        ルカによる福音書

人々は、東から西から来て、神の国で宴会の席に着く。

(13章2230節)

 

ルカによる福音

22〔そのとき、〕イエスは町や村を巡って教えながら、エルサレムへ向かって進んでおられた。23すると、「主よ、救われる者は少ないのでしょうか」と言う人がいた。イエスは一同に言われた。24「狭い戸口から入るように努めなさい。言っておくが、入ろうとしても入れない人が多いのだ。25家の主人が立ち上がって、戸を閉めてしまってからでは、あなたがたが外に立って戸をたたき、『御主人様、開けてください』と言っても、『お前たちがどこの者か知らない』という答えが返ってくるだけである。26そのとき、あなたがたは、『御一緒に食べたり飲んだりしましたし、また、わたしたちの広場でお教えを受けたのです』と言いだすだろう。27しかし主人は、『お前たちがどこの者か知らない。不義を行う者ども、皆わたしから立ち去れ』と言うだろう。28あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが神の国に入っているのに、自分は外に投げ出されることになり、そこで泣きわめいて歯ぎしりする。29そして人々は、東から西から、また南から北から来て、神の国で宴会の席に着く。30そこでは、後の人で先になる者があり、先の人で後になる者もある。」

(註)24狭い戸口から~……マタイによる福音書713節参照。

(註)2527家の主人が~……マタイによる福音書72223節参照。

(註)29東から西から~……第1朗読で預言されたような異邦人の救いが示される。

(註)30後の人で~……人の考えとは異なる神の救いの実現の仕方を述べる格言のようなことば。マルコによる福音書1031節、マタイによる福音書1930節、2016節参照。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2016 821より)

« 8月15日の「聖書と典礼」 | トップページ | 8月28日の「聖書と典礼」 »