« 熊本地震被災者支援バザー | トップページ | 2016年11月の中ブロック3教会の講座予定 »

2016年10月28日 (金)

10月30日の「聖書と典礼」

1030() 年間第31主日  (C年)

イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。

(ルカによる福音書194節より)

 

 〔知恵の書の1019章は救いの歴史における神の知恵の働きを述べる。この個所はエジプト脱出にあたって神が示されたエジプト人に対する忍耐の理由として、神の愛について述べている。〕

第一朗読           知恵の書

あなたはすべての人を憐れみ、存在するものすべてを愛される。

(11章22節〜12章2節)

知恵の書

1122〔主よ、〕
御前では、全宇宙は秤をわずかに傾ける塵、
朝早く地に降りる一滴の露にすぎない。

23全能のゆえに、あなたはすべての人を憐れみ、
回心させようとして、人々の罪を見過ごされる。

24あなたは存在するものすべてを愛し、
お造りになったものを何一つ嫌われない。
憎んでおられるのなら、造られなかったはずだ。

25あなたがお望みにならないのに存続し、
あなたが呼び出されないのに存在するものが
果たしてあるだろうか。

26命を愛される主よ、すべてはあなたのもの、
あなたはすべてをいとおしまれる。

                             

121あなたの不滅の霊がすべてのものの中にある。

2主よ、あなたは罪に陥る者を少しずつ懲らしめ、
罪のきっかけを思い出させて人を諭される。
悪を捨ててあなたを信じるようになるために。

(註) 1不滅の霊……人は神の霊()によって生きる(創世記27)ものであり、本来、不滅な者として創造されたと考えられた〔知恵の書223節〕。

 

 〔マケドニア州の首都テサロニケは、パウロが第2回の宣教旅行で福音を伝えた町。迫害や苦難の中で主の来臨への希望をもって日々を生きるキリスト者の生き方が語られる。〕

第二朗読    (二)テサロニケの信徒への手紙

主イエスの名があなたがたの間であがめられ、

あなたがたも主によって誉れを受けるように。

(1章11節〜2章2節)

使徒パウロのテサロニケの教会への手紙

111〔皆さん、わたしたちは〕いつもあなたがたのために祈っています。どうか、わたしたちの神が、あなたがたを招きにふさわしいものとしてくださり、また、その御力で、善を求めるあらゆる願いと信仰の働きを成就させてくださるように。12それは、わたしたちの神と主イエス・キリストの恵みによって、わたしたちの主イエスの名があなたがたの間であがめられ、あなたがたも主によって誉れを受けるようになるためです。
21さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、そのみもとにわたしたちが集められることについてお願いしたい。2霊や言葉によって、あるいは、わたしたちから書き送られたという手紙によって、主の日は既に来てしまったかのように言う者がいても、すぐに動揺して分別を無くしたり、慌てふためいたりしないでほしい。

(註) 2主の日は既に来てしまった……「主の日」はキリストが栄光のうちに再び来られ、悪の支配を滅ぼす救いの完成の時。それがすでに実現したとするならば、現在の悪との戦いや忍耐は意味を持たなくなってしまう。続く個所でパウロはこの考えをはっきり否定している。

 

 〔エリコはヨルダン川下流の町。ガリラヤからエルサレムに向かうイエスの旅は終わりに近づいている。この話はルカ福音書だけが伝えている。〕

福音朗読         ルカによる福音 

人の子は、失われたものを捜して救うために来た。

(19章110節)

ルカによる福音

1〔そのとき、〕イエスはエリコに入り、町を通っておられた。2そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。3イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。4それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。5イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」6ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。7これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」8しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」9イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。10人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

(註) 5ぜひ~泊まりたい……直訳では「泊まらなければならない」。これはそのことが神の計画であることを表す表現である。

(註) 7罪深い男……徴税人はローマに納める関税の徴収を請け負っていたユダヤ人。人々からだまし取ると考えられ、罪人のレッテルを張られていた。ザアカイはこの徴税人の頭であった。

(註) 9アブラハムの子……アブラハムの子孫であるイスラエルの民族ということよりも、神の救いの計画にあずかるべき者ということが考えられている(ルカによる福音323節―38節参照)

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20161030より)

« 熊本地震被災者支援バザー | トップページ | 2016年11月の中ブロック3教会の講座予定 »