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2016年10月14日 (金)

10月16日の「聖書と典礼」

1016() 年間第29主日  (C年)

御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。

( テモテへの手紙() 42節より )

 

 〔エジプトを脱出したイスラエルの民は、荒れ野でさまざまな困難に遭遇した。この個所は異民族との最初の衝突を伝える。〕

第一朗読          出エジプト記

モーセが手を上げている間、イスラエルは優勢になった。

(17章813節)

出エジプト記

8アマレクがレフィディムに来てイスラエルと戦ったとき、9モーセはヨシュアに言った。
 「男子を選び出し、アマレクとの戦いに出陣させるがよい。明日、わたしは神の杖を手に持って、丘の頂に立つ。」
10ヨシュアは、モーセの命じたとおりに実行し、アマレクと戦った。モーセとアロン、そしてフルは丘の頂に登った。11モーセが手を上げている間、イスラエルは優勢になり、手を下ろすと、アマレクが優勢になった。12モーセの手が重くなったので、アロンとフルは石を持って来てモーセの下に置いた。モーセはその上に座り、アロンとフルはモーセの両側に立って、彼の手を支えた。その手は、日の沈むまで、しっかりと上げられていた。13ヨシュアは、アマレクとその民を剣にかけて打ち破った。 

(註) 8アマレク……ヤコブの兄エサウの子孫とされる遊牧民族。イスラエル民族と常に敵対していた。

(註) 9ヨシュア……モーセの従者。

(註)  神の杖……この枝で、モーセは葦の海を二つに分ける(出エジプト記1416節参照)などの軌跡を行った。

(註)10フル……祭司アロンと並んでモーセが不在の時の代理者でもあった(出エジプト記2414節参照)

(註)11手を上げている……手を上げるのは祈りの一つの姿勢で、元来、神の加護を求めることを意味していたらしい。

 

 〔世を去る時が近づいたと感じていた(46節参照)パウロが弟子のテモテに書き送った最後の指示。〕

第二朗読       (二)テモテへの手紙

神の仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、

十分に整えられる。

( 3章14節〜4章2節 )

使徒パウロのテモテへの手紙

314〔愛する者よ、〕自分が学んで確信したことから離れてはなりません。あなたは、それをだれから学んだかを知っており、15また、自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。16聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。17こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。
41神の御前で、そして、生きている者と死んだ者を裁くために来られるキリスト・イエスの御前で、その出現とその御国とを思いつつ、厳かに命じます。2御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。

(註)14だれから学んだか……テモテの父はギリシャ人、母はユダヤ人であった。彼は母と祖母によってユダヤ人としての教育を受け、聖書(旧約聖書)を学んだ。さらに、パウロからキリストについての教えを受けた。

 

 〔ルカ福音書はイエスが祈る姿や、祈りについて教える姿をたびたび伝えている。きょうの個所は、「人の子が現れる日」(1730節)について語る言葉に続いている。〕

福音朗読        ルカによる福音書 

神は、叫び求めている

選ばれた人たちのために裁きを行われる。

( 18章18節 )

ルカによる福音

1〔そのとき、〕イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。2「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。3ところが、その町に一人のやもめがいて、裁判官のところに来ては、『相手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。4裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。しかし、その後に考えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。5しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判をしてやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に遭わすにちがいない。』」6それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。7まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。

8言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

(註) 3やもめ……弱者の代表である。彼女の訴えは財産に関するものであろう。

(註) 相手をさばいて~……原文は、文字通りには「相手に対して私を正しくさばいてください」というような言い方である。悪に苦しめられている人は神の正義が実現するこのような[裁き]を待ち望む。

(註) 7選ばれた人……神は、特別な能力を持つ人ではなく、弱く、神の助けを待ち望む人を選ばれる。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20161016より)

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