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2017年1月27日 (金)

2017年 1月29日の「聖書と典礼」

129日 年間第4主日 (A年)

「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである」

(マタイによる福音書5章3節より)

 

 〔ゼファニヤはヨシヤ王時代(紀元前七世紀)の預言者。民の背信に対する主の怒りの日の到来を告げた。〕

第一朗読         ゼファニヤ書

わたしはお前の中に、苦しめられ、卑しめられた民を残す。

(2章3節、3章1213節)

ゼファニヤの預言

23主を求めよ。

主の裁きを行い、苦しみに耐えてきた
この地のすべての人々よ
恵みの業を求めよ、苦しみに耐えることを求めよ。
主の怒りの日に
あるいは、身を守られるであろう。

                             

312わたしはお前の中に
苦しめられ、卑しめられた民を残す。
彼らは主の名を避け所とする。

13イスラエルの残りの者は
不正を行わず、偽りを語らない。
その口に、欺く舌は見いだされない。
彼らは養われて憩い
彼らを脅かす者はない。

(註) 3苦しみに耐え……本節に2回出てくるこのことばは、「貧しい」とか「へりくだる、柔和な」とも訳される。他人の力や圧迫によって、あるいは自ら進んで、身を小さくしている様を表すことば。312節の「苦しめられ」も同じことばである。

(註)13イスラエルの残りの者……神に背いた民の破滅の中で、神がご自分の救いの実現のために残しておく人々のこと。

 

 〔人間的な知恵や力に頼り、分派争いをしているコリントのキリスト者に対して、パウロは神の知恵、神の力であるキリストを思い出させ、ここでは自分たちの召命の原点を見つめ直させる。〕

第二朗読     一コリントの信徒への手紙

神は世の無力な者を選ばれた。

(1章2631節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

26兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。27ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。28また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。29それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。30神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです。31「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりになるためです。

(註)31誇る者は主を誇れ……エレミヤ書923節をパウロが短くしたらしい。元の箇所では「誇る者は、この事を誇るがよい、目覚めてわたしを知ることを」となっている。

 

 〔漁師であった弟子たちと、「いろいろな病気や苦しみに悩む」(424節)群衆を前にしてイエスは語り始める。マタイ福音書57章の「山上の説教」の冒頭の部分。ここで幸いと呼ばれる人々のうち36節は苦しみに耐えている人々の姿、711節はその苦しみの中でより積極的に生きようとしている人々の姿と言ってよいであろう。〕

福音朗読       マタイによる福音書 

心の貧しい人々は、幸いである。

(5章112節a)

マタイによる福音

1〔そのとき、〕イエスは群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。2そこで、イエスは口を開き、教えられた。
3「心の貧しい人々は、幸いである、
 天の国はその人たちのものである。
4悲しむ人々は、幸いである、
 その人たちは慰められる。
5柔和な人々は、幸いである、
 その人たちは地を受け継ぐ。
6義に飢え渇く人々は、幸いである、
 その人たちは満たされる。
7憐れみ深い人々は、幸いである、
 その人たちは憐れみを受ける。
8心の清い人々は、幸いである、
 その人たちは神を見る。
9平和を実現する人々は、幸いである、
 その人たちは神の子と呼ばれる。
10義のために迫害される人々は、幸いである、
 天の国はその人たちのものである。
11わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。12a喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。」

(註) 3心の貧しい人々……直訳では「霊において貧しい人々」(ルカ福音書620節参照)。

(註) 5柔和な人々は~……詩編3711節に似ている。「柔和な」は3節の「貧しい」と同じヘブライ語のことばに行き着く。第1朗読〔ゼファニヤ書23節〕の注参照。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 129より)

 

2017年1月20日 (金)

2017年 1月22日の「聖書と典礼」

122日 年間第3主日 (A年)

悔い改めよ。天の国は近づいた。

(マタイによる福音書417節より)

 

 〔預言者イザヤの時代(紀元前8世紀)、北イスラエル王国はアッシリア帝国に滅ぼされ、ガリラヤ地方はその支配下に入れられてしまっていた。〕

第一朗読         イザヤの預言

異邦人のガリラヤにおいて、民は大いなる光を見た。

* (8章23節b〜9章3節)

イザヤの預言

823先に
ゼブルンの地、ナフタリの地は辱めを受けたが
後には、海沿いの道、ヨルダン川のかなた
異邦人のガリラヤは、栄光を受ける。

91闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。
2
あなたは深い喜びと
大きな楽しみをお与えになり
人々は御前に喜び祝った。
刈り入れの時を祝うように
戦利品を分け合って楽しむように。
3
彼らの負う軛、肩を打つ杖、虐げる者の鞭を
あなたはミディアンの日のように
折ってくださった。

(註)23ゼブルン ナフタリ……ともにイスラエルの部族の名。ガリラヤ湖の西に住んだ。

(註) 3ミディアンの日……士師ギデオンの時代、侵入してきたミディアン人の大軍を、わずか三百人のイスラエル人が打ち破ったことによって、神の救いの力が示された(士師記6~8章)。

 

 〔パウロは、コリントの教会のさまざまな問題に答えるためにこの手紙を書いた。あいさつに続く今日の箇所で、すぐに中心問題に入る。〕

第二朗読      一コリントの信徒への手紙

* 皆、勝手なことを言わず、仲たがいしないようにしなさい。

* (1章1013節、17節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

10兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します。皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい。11わたしの兄弟たち、実はあなたがたの間に争いがあると、クロエの家の人たちから知らされました。12あなたがたはめいめい、「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケファに」「わたしはキリストに」などと言い合っているとのことです。13キリストは幾つにも分けられてしまったのですか。パウロがあなたがたのために十字架につけられたのですか。あなたがたはパウロの名によって洗礼を受けたのですか。17キリストがわたしを遣わされたのは、洗礼を授けるためではなく、福音を告げ知らせるためであり、しかも、キリストの十字架がむなしいものになってしまわぬように、言葉の知恵によらないで告げ知らせるためだからです。

(註)11クロエ……女性名。その家の女主人であったのであろう。

(註)12アポロ……エジプトのアレクサンドリア生まれのユダヤ人キリスト者で雄弁家として知られる。パウロが去った後、コリントに行った(使徒言行録1824節、191節参照)。

(註) ケファ……使徒ペトロのこと。

(註)17言葉の知恵……フランシスコ会訳では「知恵にあふれた雄弁」となっている。

 

                              〔マタイ福音書がイエスの活動開始を伝える個所。〕

福音朗読       マタイによる福音書

イエスはカファルナウムに来た。

それは、イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。

(4章1223節、または4章1217節)

マタイによる福音

12イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。13そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。14それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
15「ゼブルンの地とナフタリの地、
湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、
異邦人のガリラヤ、
16暗闇に住む民は大きな光を見、
死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」
17そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。
18イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。19イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。20二人はすぐに網を捨てて従った。21そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、彼らをお呼びになった。22この二人もすぐに、舟と父親とを残してイエスに従った。23イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

(註)15ゼブルンの地と~……イザヤ書823節、91(今日の第1朗読)の引用。

(註)17悔い改めよ~……マタイ福音書では、洗礼者ヨハネの宣教も同じことばでまとめられている(マタイ福音書32)。なお、「天の国」は「神の国」を言い換えた言葉(マルコによる福音書115節参照)

(註)19人間を取る漁師……エレミヤ書1616節では、神の裁きの前に立たせるために人間が釣り上げられるが、ここでは神の国に人々を招き入れるという意味。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 122より)

2017年1月13日 (金)

2017年 1月15日の「聖書と典礼」

115日 年間第2主日 (A年)

「“霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た」

(ヨハネによる福音書132節より)

 

                                神の救いをもたらす「主の僕」を描く歌がイザヤ書4055章には四つあり、これはその第Ⅱの歌。

第一朗読           イザヤ書

わたしはあなたを国々の光とし、わたしの救いをもたらす者とする。

(42章14節、67節)

イザヤの預言  

3〔主は〕わたしに言われた
あなたはわたしの僕、イスラエル
あなたによってわたしの輝きは現れる、と。

5主の御目にわたしは重んじられている。
わたしの神こそ、わたしの力。
今や、主は言われる。
ヤコブを御もとに立ち帰らせ
イスラエルを集めるために
母の胎にあったわたしを
御自分の僕として形づくられた主は

6こう言われる。
わたしはあなたを僕として
ヤコブの諸部族を立ち上がらせ
イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。
だがそれにもまして
わたしはあなたを国々の光とし
わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。

(註) 3イスラエル……ここで「僕」がイスラエルと呼ばれているのは、実際にイスラエルの民のことを指しているとも考えられるが、イスラエルを象徴的に表す個人のこととも考えられる。

(註) 5ヤコブ……「イスラエル」という名はそもそも太祖ヤコブの別名であり、ここでは次のイスラエルと同義。

(註) 6残りの者……罪のために破局を迎えた民の中で、神が救いを実現するために残された人々のこと。

 

 A年は第8主日まで一コリント書の始めのほうが読まれる。ここは冒頭のあいさつである。〕

第二朗読      一コリントの信徒への手紙

わたしの父である神と主イエス・キリストからの恵みが、

あなたがたにあるように。

(1章13節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

1 神の御心によって召されてキリスト・イエスの使徒となったパウロと、兄弟ソステネから、2コリントにある神の教会へ、すなわち、至るところでわたしたちの主イエス・キリストの名を呼び求めているすべての人と共に、キリスト・イエスによって聖なる者とされた人々、召されて聖なる者とされた人々へ。イエス・キリストは、この人たちとわたしたちの主であります。
3わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。

(註) 1ソステネ……使徒言行録1817節にこの名があるが、別人であろう。どういう人物かは知られていない。

(註) 2コリントにある神の教会……この表現は、コリントの教会が全世界の教会との交わりの中にあることを思い起こさせる。

(註) 聖なる者……キリスト者のこと。パウロは、キリスト者が、キリストによって救われ、神のものとされたことをこのことばで表現する。

 

 〔毎年、年間第2主日にはヨハネ福音書からイエスの活動開始の頃の出来事が読まれる。ここは、洗礼者ヨハネが来るべき方についてあかしした翌日、イエスに出会った場面。〕

福音朗読       ヨハネによる福音書

見よ、世の罪を取り除く神の子羊だ。

(1章2934節)

ヨハネによる福音

29〔そのとき、〕ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。30『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。31わたしはこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルに現れるために、わたしは、水で洗礼を授けに来た。」32そしてヨハネは証しした。「わたしは、が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。33わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。34わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」

(註)29神の子羊……子羊は犠牲祭儀や過ぎ越しの記念に用いられ、また民の罪を贖う主の僕の比喩(イザヤ書537)にもなった。

(註)30先におられた……永遠の神のことばが、イエスという一人の人間となったのでこのように言われる(ヨハネ書11節、14節参照)

(註)33聖霊によって洗礼を授ける……直訳すれば「聖霊の中に浸す、沈める」。イエスが人々に聖霊を注ぐ方であることを表している。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 115より)

2017年1月 6日 (金)

2017年 1月 8日の「聖書と典礼」

18日 主の公現 (A年)

主の栄光はあなたの上に輝く。

(イザヤの預言601節より)

 

 〔イザヤ書の第三の部分(5666)はバビロンから解放され、帰国した民に向かって預言したもので「第三イザヤ」と呼ばれる。エルサレムの回復を通して神は栄光を諸国の民に表される。〕

第一朗読          イザヤの預言

主の栄光はあなたの上に輝く。

(60章16節)

イザヤの預言

1 〔エルサレムよ、〕起きよ、光を放て。
あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。
2
見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。
3国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。
4目を上げて、見渡すがよい。
みな集い、あなたのもとに来る。
息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。
5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。
6
らくだの大群
ミディアンとエファの若いらくだが
あなたのもとに押し寄せる。
シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

(註) 6ミディアン……最古のラクダ遊牧民として知られる部族。イスラエル人といろいろな接触があった。ミディアン人の地とは北西アラビアをいう。次の「エファ」は不明だが同じ地を指すとも考えられる

(註) シェバ……アラビア南部の地。その民族の名でもある。古くから商業によって栄えた。

(註) 乳香……アラビアから輸入される香料。古くから神殿への供え物にも用いられた。

 

 〔異邦人とユダヤ人がキリストにおいて一つとなり、神に近づくことができるようになった。パウロはこの福音に仕える恵みを与えられたことを感謝しながら語る。〕

第二朗読         エフェソの信徒への手紙

* 今や、異邦人が約束されたものを

* 受け継ぐ者となるということが掲示された。

* (3章2節、3節b、56節)

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

2〔皆さん、〕あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。

3秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。5この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今やによって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。6すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。 

(註) 6約束……旧約において神の約束を受けたのは何よりもアブラハムとその子孫であった(創世記15章参照)

 

 〔幼子イエスが、すべての民を照らす光として現される。〕

福音朗読       マタイによる福音書

わたしたちは東方から王を拝みに来た。

(2章112節)

マタイによる福音

1イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、2言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」3これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。4王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。5彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
6『ユダの地、ベツレヘムよ、
 お前はユダの指導者たちの中で
 決していちばん小さいものではない。
 お前から指導者が現れ、
 わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
7そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。8そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。9彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。10学者たちはその星を見て喜びにあふれた。11家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。12ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

(註) 1ヘロデ王……ヘロデ大王とも呼ばれる。在位紀元前37年~前4年。

(註) 占星術の学者……「博士」とも訳される原語の「マゴイ」は、ペルシヤのゾロアスター教の祭司階級「マギ」に由来する名。天体観測と占星術の専門家でもあった。

(註) 4メシア……「油そそがれた者」。本来は王を指したが、来たるべき救い主の意味になった。ギリシア語では「クリストス(キリスト)」。

(註) 6ユダの地~……ミカ書51節の引用。ミカは紀元前8世紀にユダ王国で活動した預言者。ベツレヘムはダビデ王の出身地であるが、ミカの時代にはさびれていたようである。ミカはこの個所で、ダビデの再来であるような理想の王(メシア)の出現を預言した。なお、マタイはミカ書51節の原文を修正して引用し、ベツレヘムの重要性を強調している。最後の文ではサムエル記下52節を結び付けている。

(註)11乳香……第1朗読の注参照。

(註) 没薬……結婚式や埋葬の際に用いられた香料。味は苦い。ここでは表敬を表す贈り物として用いられている。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 1 8 より)

2017年1月 2日 (月)

カトリック教会の暦(典礼歴)の始まり

『カトリック教会の暦(典礼歴)の始まり』

☆待降節 20161127日~1218

☆降誕祭20161225

☆降誕節20161225日~201719

 

教会は、イエス・キリストの生涯、救いのわざを一年周期で記念して暦ができています。

 

(続きは、下記をクリックしてください。)

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