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2017年2月24日 (金)

2017年 2月26日の「聖書と典礼」

226日 年間第8主日 (A年)

主は人の心の企ておも明らかにされる。

(第2朗読主題句 一コリントの信徒への手紙45節より)

 

*  〔イザヤ書4055章(第二イザヤ)は、紀元前6世紀のバビロン捕囚時代の預言。この個所は、エルサレムから強制連行されていった人々の帰還についての預言の中の言葉。〕

第一朗読         イザヤの預言

わたしがあなたを忘れることは決してない。

(49章1415節)

イザヤの預言

14シオンは言う。
主はわたしを見捨てられた
わたしの主はわたしを忘れられた、と。

15女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。
母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。
たとえ、女たちが忘れようとも
わたしがあなたを忘れることは決してない。

(註)14シオン……もともとエルサレムの神殿の建っていた丘の名であるが、ここではエルサレムの町全体を一人の女性として擬人化してこう呼んでいる。

(註)15女が自分の~……この節は神がシオンに向かって語られる言葉。

 

 〔コリントの教会には人間の知恵を競い合い、分裂を引き起こしているという問題があった。パウロはそのことを戒めながら、主の前にへりくだることを教える。〕

第二朗読     一コリントの信徒への手紙

主は人の心の企てをも明らかにされる。

(4章15節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

1〔皆さん、〕人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。2この場合、管理者に要求されるのは忠実であることです。3わたしにとっては、あなたがたから裁かれようと、人間の法廷で裁かれようと、少しも問題ではありません。わたしは、自分で自分を裁くことすらしません。4自分には何もやましいところはないが、それでわたしが義とされているわけではありません。わたしを裁くのは主なのです。5ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。

(註) 1わたしたち……パウロ、アポロ、ペトロなどの教会指導者たちのこと。

(註) 神の秘められた計画……ギリシア語の「ミュステーリオン」の訳。キリストにおいて世を救うという神の計画を指す。

 

〔山上の説教(マタイ福音書57章)はキリスト信者としての生き方を指し示すイエスの言葉が集められたもの。ここでは何よりも神への信頼が求められている。24節はルカ福音書1613節に、25-33節はルカ福音書1222-31節に同様の言葉がある。〕

福音朗読      マタイによる福音書 

明日のことまで思い悩むな。

(6章2434節)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。
 だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」

(註)24……原語はアラム語の「マモン」(富)」という言葉をギリシア語に移した言葉。擬人化された表現である。

(註)29ソロモン……ダビデ王の子で、紀元前10世紀、王としてイスラエルを治めた。エルサレムの神殿を建設するなど、彼の時代に王国はもっとも繁栄した。

(註)32異邦人……ここでは、真の神を知らない人々の意味。

(註)33何よりもまず、神の国と神の儀を~……ルカ福音書1231節では「だた、神の国を求めなさい」となっている。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 226より)

パンダネ「週報」2017年 2月26日号

~~~カトリック兵庫教会報~~~

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2017年2月17日 (金)

2017年 2月19日の「聖書と典礼」

219日 年間第7主日 (A年)

自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。

第一朗読主題句 レビ記19章18節より)

 

 〔レビ記1726章(神聖法典と呼ばれる律法の集成)の中心的な部分で、この章の3―4,11―12節には十戒が含まれている。〕

第一朗読            レビ記

自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。

(19章12節、1718節)

レビ記

 1主はモーセに仰せになった。
 2イスラエルの人々の共同体全体に告げてこう言いなさい。
 あなたたちは聖なる者となりなさい。あなたたちの神、主であるわたしは聖なる者である。
17心の中で兄弟を憎んではならない。同胞を率直に戒めなさい。そうすれば彼の罪を負うことはない。18復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。

(註) 2聖なる者……神が罪と汚れから隔絶した存在であることを表す語。単に祭儀的な意味ではなく、倫理的な意味が強い。

(註)18自分自身を愛するように~……きょうの福音(43節)のほか、マタイによる福音19章19節、22章39節、マルコによる福音12章31節、ルカによる福音10章27節など、新約聖書によく引用されている。

 

 〔コリントの教会の中でパウロ派、アポロ派などという分派争いがあった。パウロはそれを厳しく戒める。〕

第二朗読      一コリントの信徒への手紙

一切はあなたがたのもの、あなたがたはキリストのもの、

キリストは神のものである。

(3章1623節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

16〔皆さん、〕あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか。17神の神殿を壊す者がいれば、神はその人を滅ぼされるでしょう。神の神殿は聖なるものだからです。あなたがたはその神殿なのです。
18だれも自分を欺いてはなりません。もし、あなたがたのだれかが、自分はこの世で知恵のある者だと考えているなら、本当に知恵のある者となるために愚かな者になりなさい。19この世の知恵は、神の前では愚かなものだからです。
 「神は、知恵のある者たちを
 その悪賢さによって捕らえられる」
と書いてあり、
20また、
 「主は知っておられる、
 知恵のある者たちの論議がむなしいことを」
とも書いてあります。
21ですから、だれも人間を誇ってはなりません。すべては、あなたがたのものです。22パウロもアポロもケファも、世界も生も死も、今起こっていることも将来起こることも。一切はあなたがたのもの、23あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものなのです。

(註)19神は、知恵ある者たちを~……ヨブ記513節参照。

(註)20主は知っておられる……詩編9411節参照。

(註)22アポロもケファも……アポロはパウロの後にコリント教会に行き、キリストを宣べ伝えた。ケファは使徒ペトロのこと。

 

 〔ファリサイ派や律法学者の儀にまさるイエスの弟子の儀(520節)としてイエスが要求することはここで頂点に達する。しかし同時に、そのすべての根拠として父である神の姿がはっきりと示される。〕

福音朗読        マタイによる福音書

敵を愛しなさい。

(5章3848節)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕38「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。39しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。40あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。41だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、一緒に二ミリオン行きなさい。42求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない。
43あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。44しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。45あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。46自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。47自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。47だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」

(註)38目には目を~……出エジプト記2124節、レビ記2420節、申命記1921節参照。

(註)41一ミリオン……約1,500メートル。

(註)43隣人を愛し~……レビ記1918節。ただし、後半の「敵を憎め」ということばは旧約聖書の中には見られない。

(註)46徴税人……ここでは「罪びと」と同じ意味。次節の「異邦人」は「神を知らない人」の意味。どちらも聴衆であるユダヤ人への効果を狙った表現である。

(註)48完全……ルカ福音書636節では、「憐れみ深い」となっている。なお、レビ記192節(第1朗読)、申命記1813節参照。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 219より)

パンダネ「週報」2017年 2月19日号

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2017年2月11日 (土)

パンダネ「週報」2017年 2月12日号

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2017年2月10日 (金)

2017年 2月12日の「聖書と典礼」

212日 年間第6主日 (A年)

わたしが来たのは律法や預言者を……完成するためである。

(マタイによる福音書 517節より)

 

 〔「主が初めに人間を造られたとき、自分で判断する力をお与えになった。」(14節)。だから、人が罪を犯すのは神の意志ではなく、あくまで人間の意志と責任に基づくことが主張されている。〕

第一朗読            シラ書

主は、不信仰であれとは、だれにも命じたことはなかった。

(15章1520節)

シラ書

15その意志さえあれば、お前は掟を守り、
しかも快く忠実にそれを行うことができる。
16主は、お前の前に火と水を置かれた。
手を差し伸べて、欲しい方を取ればよい。
17人間の前には、生と死が置かれている。
望んで選んだ道が、彼に与えられる。
18主の知恵は豊かであり、
主の力は強く、すべてを見通される。
19主は、御自分を畏れる人たちに目を注がれる。
人間の行いはすべて主に知られている。
20主は、不信仰であれとは、
だれにも命じたことはなく、
罪を犯すことを、許されたこともなかった。

(註)15その意志さえあれば~……申命記301114節参照。

(註)18すべてを見通される……詩編331315節参照。

 

 〔パウロのコリントでの宣教は「知恵にあふれた言葉によらず、“霊”と力の証明によるもの」(24節)だった。〕

第二朗読     一コリントの信徒への手紙

神はわたしたちに栄光を与えるために、

世界の始まる前から知恵を定めておられた。〕

(2章610節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

 6〔皆さん、〕わたしたちは、信仰に成熟した人たちの間では知恵を語ります。それはこの世の知恵ではなく、また、この世の滅びゆく支配者たちの知恵でもありません。7わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の知恵であり、神がわたしたちに栄光を与えるために、世界の始まる前から定めておられたものです。8この世の支配者たちはだれ一人、この知恵を理解しませんでした。もし理解していたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。9しかし、このことは、
 「目が見もせず、耳が聞きもせず、
 人の心に思い浮かびもしなかったことを、
 神は御自分を愛する者たちに準備された」
と書いてあるとおりです。
10わたしたちには、神がによってそのことを明らかに示してくださいました。は一切のことを、神の深みさえも究めます。

(註) 7神秘としての神の知恵……神がキリストの十字架によって世を救われる、ということ。パウロは十字架につけられたキリストこそ「神の力、神の知恵」(124節)であるという。

(註) 9目が見もせず~……イザヤ書643節、5215節、シラ書110節参照。厳密な引用とは言えない。

(註)10 “霊”……神の霊のこと。

 

 〔山上の説教(マタイ福音書57章)は初代教会の中で新しく信者になった人々への教えとして集められたとも考えられている。ここで、ファリサイ派や律法学者の儀と異なる、キリスト者の儀が語られる。〕                              

福音朗読      マタイによる福音書 

昔の人はこのように命じられている。しかし、わたしは言っておく

(5章1737節 または 5章2022節a、2728節、3334節a、37節)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕17「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。18はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。19だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。」
20「言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。
 
21あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。22しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。
兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。
23だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、24その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。25あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなたは牢に投げ込まれるにちがいない。26はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから出ることはできない。
 
27あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。28しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。
29もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。30もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。
 
31『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。32しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。
 
33また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。34しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。
天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。
35地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけて誓ってはならない。そこは大王の都である。36また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできないからである。
37あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである。」

(註)17律法や預言者を~……「律法と預言者」は旧約聖書全体を示すことば。同じ山上の説教の中で、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ、律法と預言者である」(712節)と言われている。このような形でイエスは律法を「完成する」のである

(註)21殺すな~……出エジプト記2013節、申命記517節にある「十戒」のことば。後半は出エジプト記2112節、レビ記2417節に似ている。

(註)22兄弟に「ばか」~……明らかに誇張された表現であるが、「殺しさえしなければ罪にならない」という考えに陥りがちな律法主義に反対している。

(註)22一クァドランス……当時の一日の賃金の64分の1

(註)27姦淫するな……出エジプト記2014節、申命記518節参照。

(註)28他人の妻……前後関係からこう訳されているが、原語は女性一般を意味することば。

(註)2930もし、右の目が~……マタイ福音書1889節、マルコ福音書94347節参照。

(註)31妻を離縁する者は~……・申命記241節の引用。マルコ福音書104節、マタイ福音書197節参照。

(註)32不法な結婚……「不法な」の元のことばは、売春行為、転じて不道徳な性関係一般を指すが、この訳は近親結婚など(レビ記186節以下)を指すと解している。

(註)33偽りの誓いを~……レビ記1912節、民数記302節、申命記232224節参照。

(註)35大王の都……「大王」は神のこと(詩編483節参照)。

(註) 頭にかけて……「自分の生命にかけて」の意味。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 212より)

2017年2月 3日 (金)

2017年 2月 5日の「聖書と典礼」

2 5日 年間第5主日 (A年)

あなたの光は曙のように射し出でる。

(第一朗読主題句 イザヤの預言 588節より)

 

  〔バビロン捕囚から解放され、祖国の再建を始めた民に、預言者は愛と正義に基づく根本的な回心を求める。形式的に断食しながら、人を虐げ、争いやいさかいを起こしている人々が強烈に批判される。〕

 第一朗読          イザヤ書

あなたの光は曙のように射し出でる。

(58章710節)

イザヤの預言

〔主は言われる。
わたしの選ぶ断食とは〕
7飢えた人にあなたのパンを裂き与え
さまよう貧しい人を家に招き入れ
裸の人に会えば衣を着せかけ
同胞に助けを惜しまないこと。
8そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で
あなたの傷は速やかにいやされる。
あなたの正義があなたを先導し
主の栄光があなたのしんがりを守る。
9あなたが呼べば主は答え
あなたが叫べば
「わたしはここにいる」と言われる。
軛を負わすこと、指をさすこと
呪いの言葉をはくことを
あなたの中から取り去るなら
10飢えている人に心を配り
苦しめられている人の願いを満たすなら
あなたの光は、闇の中に輝き出で
あなたを包む闇は、真昼のようになる。

(註) 8あなたの光……この光の源は神ご自身である。「主があなたのとこしえの光となり、あなたの神があなたの輝きとなられる」(イザヤ書6019節)。

(註) しんがり……隊列の最後にあって、後方を守る人々のこと(出エジプト記1419節参照)。

 

 〔さまざまな哲学や弁論術が盛んだったアテネで、パウロは思うように宣教の成果を上げられなかった。次に訪れたコリントでもユダヤ人から拒否されたが、「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる」という主の声を聞いて一年六ヵ月滞在しコリントの人々に福音を伝えた(使徒言行録18章参照)。〕

第二朗読     一コリントの信徒への手紙

わたしは、十字架につけられたキリストの

秘められた計画を宣べ伝えた。

(2章15節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

1兄弟たち、わたし〔は〕そちらに行ったとき、神の秘められた計画を宣べ伝えるのに優れた言葉や知恵を用いませんでした。

2なぜなら、わたしはあなたがたの間で、イエス・キリスト、それも十字架につけられたキリスト以外、何も知るまいと心に決めていたからです。3そちらに行ったとき、わたしは衰弱していて、恐れに取りつかれ、ひどく不安でした。4わたしの言葉もわたしの宣教も、知恵にあふれた言葉によらず、と力の証明によるものでした。5それは、あなたがたが人の知恵によってではなく、神の力によって信じるようになるためでした。 

(註) 1秘められた計画……ギリシア語で「ミュステーリオン」。「神秘、秘義」とも訳されるが、ここでは、キリストの十字架によって神が世を救われたことを意味する。なおこの個所は、「あかし(マルトゥリオン)となっている写本も多い。

 

 〔山上の説教(マタイ福音書57章)の冒頭の八つの幸(先週の福音)に続く個所。マタイ福音書でこれまでにイエスの弟子となった人々は皆、無学な漁師であり、ここに集まっていた群衆は「いろいろな病気や苦しみに悩むもの」(424節)だった。この人々にイエスは語りかける。〕

福音朗読       マタイによる福音書

あなたがたは世の光である。

(5章1316節)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕13「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。14あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。15また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。

16そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」

(註)14世の光……ヨハネ福音書では、イエス自身が「世の光」と言われる(ヨハネ福音書812節、95節参照)。

(註)16立派な……原語「カロス」は「よい、美しい」の意味であるが、単に外観の良さだけでなく、役に立つものとして良いこと、倫理的に良いことをも表すことば。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 2 5より)

 

2017年2月 1日 (水)

神戸地区中ブロック(鈴蘭台・たかとり・兵庫教会)の2月のミサの予定

~~~神戸地区中ブロック~~~

(鈴蘭台教会・たかとり教会・兵庫教会)

20172月のミサの予定

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神戸地区中ブロック(鈴蘭台・たかとり・兵庫教会)の2月の講座予定

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(鈴蘭台教会・たかとり教会・兵庫教会)

20172月の講座の予定

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