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2017年6月 2日 (金)

2017年 6月 4日の「聖書と典礼」

 2017年 6月 4日の「聖書と典礼」

「聖霊降臨の主日」

五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると……。

(使徒言行録21節より)

 

 〔イエスが昇天したのち、百二十人ほどの弟子たちが、エルサレムの町の一つの家に集まり、約束された聖霊を待ち望んでいた。〕

第一朗読          使徒言行録

一同は聖霊に満たされ、話しだした。

(2章111節)

使徒たちの宣教

1五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、2突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。3そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。4すると、一同は聖霊に満たされ、が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
 
5さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、6この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。7人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。8どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。9わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、10フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、11ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」

(註) 1五旬祭……旧約聖書では「七週の祭」と呼ばれ、過越し祭から五十日目に祝われた。元来は「刈り入れの祭」であった。過越し祭に始まる大きなまつりの期間を締めくくるこの日、多くの巡礼者がエルサレムに集まっていた。

(註) 2……聖霊のしるし。霊(プネウマ)はもともと「風」を意味する。

(註) 3……原語の「グロッサ」は、4節では「言葉」と訳されている語である。

 

 〔コリントの教会では、聖霊の賜物について、各自が自分のいただいた賜物こそ優れたものだと考えるような傾向があり、混乱していた。この問題を扱う一コリント1214章のはじめにパウロは聖霊による一致を強調する。〕

第二朗読     一コリントの信徒への手紙

皆一つの体となるために、一つの霊によって洗礼を受けた。

(12章3b7節、1213節)

                             

 

使徒パウロのコリントの教会への手紙

 

3b〔皆さん、〕聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。
4賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。5務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。6働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。7一人一人にの働きが現れるのは、全体の益となるためです。
12体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である。13つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一つの体となるために洗礼を受け、皆一つの霊をのませてもらったのです。

(註) 4賜物……ここで「賜物」と訳されているギリシア語の「カリスマ」は、聖霊によるさまざまな能力のこと。七節の「“霊”の働き」も同じ。優れたことばを語ったり、病気をいやしたり、奇跡を行ったり、預言や異言を話す力などを指す(810節参照)。

 

 〔ヨハネ福音書では復活の日の夕方、弟子たちに聖霊が与えられている。「復活節第二主日」にも読まれた個所。〕

福音朗読       ヨハネによる福音書

父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。

聖霊をうけなさい。

(20章1923節)

ヨハネによる福音

19その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。20そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」22そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。23だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

(註)22息を吹きかけて……創世記27節参照。聖霊が与えられることを意味する動作。

(註) 聖霊を受けなさい……聖霊を与えることは、最後の晩さんの説教(ヨハネ福音書1416章)の中で約束されていた。

(註)23だれの罪でも~……マタイ福音書1619節、1818節参照。罪のゆるしをもたらす使命が弟子たちに与えられるが、ゆるすことはイエスの使命の継続であり、同時に「互いに愛し合う」(1334節、1512節参照)ことの一つの典型でもあると言えよう。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20176 4より)

 

 

~~~~~~~~~~~復活節から年間へ~~~~~~~~~~~
 典礼暦はきょうの聖霊降臨の主日で復活節が終わり、明日から再び年間が始まります。

典礼で用いる祭服などの色は、年間に用いる緑となります。

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