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2017年6月10日 (土)

2017年 6月11日の「聖書と典礼」

2017年 6月11日の「聖書と典礼」

「三位一体の主日」

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。

(ヨハネ福音書316節より)

 

 〔イスラエルの民が金の子牛を造って神に背き、最初の契約は破られてしまった(出エジプト記32)。しかし、神は民を見捨てることなく、再び契約を結ぼうとされる。〕

第一朗読          出エジプト記

主、主、憐れみ深く恵みに富む神。

(34章4b6節、89節)

出エジプト記

4b〔その日、〕モーセは朝早く起きて、主が命じられたとおりシナイ山に登った。手には二枚の石の板を携えていた。5主は雲のうちにあって降り、モーセと共にそこに立ち、主の御名を宣言された。6主は彼の前を通り過ぎて宣言された。「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ち〔た者。〕」8モーセは急いで地にひざまずき、ひれ伏して、9言った。「主よ、もし御好意を示してくださいますならば、主よ、わたしたちの中にあって進んでください。確かにかたくなな民ですが、わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」

(註) 4二枚の石の板……掟が書かれた板。前に神から授けられた板(321516節)は砕かれ、ここではモーセが自分で石の板を切った。

(註) 5御名を宣言された……「名」は単なる呼び名ではなく、そのものの本質を表す。

(註) 9嗣業……他人に譲渡することのできない財産。

 

 〔パウロがコリントにあてた第二の手紙の結びの部分。〕

第二朗読     (ニ)コリントの信徒への手紙

イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、

あなたがた一同と共にあるように。

(13章1113節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

 11兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。12聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。すべての聖なる者があなたがたによろしくとのことです。
 
13主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。

(註)12聖なる口づけ……礼拝集会の中で行われていた動作(一コリントの信徒への手紙1620節参照)。

(註) 聖なる者……キリスト者を指すことば。

(註)13聖霊の交わり……ここでは、聖霊によってキリストのうちに一つに結ばれたキリスト者相互の交わりを意味しているのであろう。なお、ミサの開催でのあいさつの言葉の一つは本節からとられている。

 

 〔ファリサイ派の議員であるニコデモとの対話(ヨハネ福音書3115節)に続いて語られている。イエス自身のことばとも、福音記者のことばともとれる。〕

福音朗読       ヨハネによる福音書

神が御子を遣わされたのは、御子によって世が救われるためである。

(3章1618節)

ヨハネによる福音

16神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。17神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。18御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。

(註)17裁く……ここでは「断罪する」の意味。18節の「信じない者」への裁きは、神が断罪するということではなく、イエスの生涯を通して示された神の愛を受け入れようとしない人が、救いへの道を自分で閉ざしてしまうことを意味している(31920節参照)。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2017 611より)

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