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2017年11月10日 (金)

2017年11月12日の「聖書と典礼」

2017年11月12日の「聖書と典礼」

「年間第32主日」 A

キリストに結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し。

(一テサロニケの信徒への手紙416節より)

 

 〔「知恵の書」は第二正典に属し、「ソロモンの知恵」とも呼ばれる。紀元前一世紀ごろに書かれた。この個所は地上の支配者たちに、神の掟に従う知恵を求めるよう促す。ここでは、知恵が人格化されて語られている。この「知恵」は単なる人間的な賢さではなく、神的なものである。(知恵の書72526節参照)。新約聖書ではキリストご自身が「神の知恵」と言われるようになる(一コリントの信徒への手紙124節、30節参照)。〕

第一朗読           知恵の書

知恵は、知恵を探す人には自分を示す。

(6章1216節)

知恵の書

12知恵は輝かしく、朽ちることがない。
知恵を愛する人には進んで自分を現し、
探す人には自分を示す。

13求める人には自分の方から姿を見せる。

14知恵を求めて早起きする人は、苦労せずに
自宅の門前で待っている知恵に出会う。

15知恵に思いをはせることは、最も賢いこと、
知恵を思って目を覚ましていれば、
心配もすぐに消える。

16知恵は自分にふさわしい人を求めて巡り歩き、
道でその人たちに優しく姿を現し、
深い思いやりの心で彼らと出会う。

 

 

 〔新約聖書の文書の中で最も早く書かれたこの手紙は、キリストの再臨が間近いという期待に満ちている。その中で、すでに死んでしまった兄弟はどうなるのか、という疑問にパウロは答える。〕

第二朗読    一テサロニケの信徒への手紙

神はイエスを信じて眠りについた人たちを、

イエスと一緒に導き出してくださる。

(4章1318節、 または 4章1314節)

使徒パウロのテサロニケの教会への手紙

13兄弟たち、既に眠りについた人たちについては、希望を持たないほかの人々のように嘆き悲しまないために、ぜひ次のことを知っておいてほしい。14イエスが死んで復活されたと、わたしたちは信じています。神は同じように、イエスを信じて眠りについた人たちをも、イエスと一緒に導き出してくださいます。
 
15主の言葉に基づいて次のことを伝えます。主が来られる日まで生き残るわたしたちが、眠りについた人たちより先になることは、決してありません。16すなわち、合図の号令がかかり、大天使の声が聞こえて、神のラッパが鳴り響くと、主御自身が天から降って来られます。すると、キリストに結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、17それから、わたしたち生き残っている者が、空中で主と出会うために、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられます。このようにして、わたしたちはいつまでも主と共にいることになります。18ですから、今述べた言葉によって励まし合いなさい。

(註)15主が来られる日まで生き残る~・・・・・・キリストは今の時代のうちに再臨すると期待されていた。しかし、パウロは期待をはっきりと述べているのではない(513節参照)。

(註)17空中・・・・・・古代人の宇宙観に基づく表現。天から降ってくるキリストと地上のわたしたちが出会う場。

 

 〔マタイ福音書では、2429節から人の子の到来が語られる。その時

に向かって今をどう生きるかを問いかけるたとえ話である。〕

福音朗読        マタイによる福音書

花婿だ。迎えに出なさい。

(25章113節)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちにこのたとえを語られた。〕1「天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。2そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。3愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。4賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持っていた。5ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。6真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。7そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。8愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。わたしたちのともし火は消えそうです。』9賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』10愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のできている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。11その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。12しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。13だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。」

(註) 1おとめ・・・・・・花嫁の家で花婿が迎えに来るのを待っている花嫁の友人のこと。当時の風習では、花婿が花嫁を花嫁の実家まで迎えに行き、花嫁や付き添いの人々と一緒に婚宴の行われる花婿の家に向かった。

(註) 2賢かった・・・・・・ここでいう「賢さ」は人間的な知恵ではなく、神に従う知恵を意味している(第一朗読参照)。

(註)10婚宴の席・・・・・・婚宴は神の国の完成の姿を表す。

(註)13目を覚ましていなさい・・・・・・これは、マタイ福音書2436節から続いているテーマである。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20171112より)

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