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2017年12月29日 (金)

2017年12月31日の「聖書と典礼」

2017年12月31日の「聖書と典礼」

「聖家族」 B

わたしはこの目であなたの救いを見た。

(ルカによる福音書 230節より)

 

 〔アブラム(のちのアブラハム)は神の呼びかけに答え、約束を信じて出発した(創世記1214節)。しかし、彼には子供がなく、彼も妻も高齢になっていた。〕

第一朗読            創世記

あなたから生まれる者が跡を継ぐ。

(15章16節、21章13節)

創世記

 〔その日、〕主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。
 「恐れるな、アブラムよ。
 わたしはあなたの盾である。
 あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。」
 アブラムは尋ねた。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」アブラムは言葉をついだ。「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています。」
 見よ、主の言葉があった。
 「その者があなたの跡を継ぐのではなく、あなたから生まれる者が跡を継ぐ。」
 主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
 アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
 〔やがて、〕主は、約束されたとおりサラを顧み、さきに語られたとおりサラのために行われたので、彼女は身ごもり、年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。それは、神が約束されていた時期であった。アブラハムは、サラが産んだ自分の子をイサクと名付け〔た。〕

 

 

 〔著者は、「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」(ヘブライ人への手紙111節)と言う。ここでは、昔の人々の信仰の模範が思い起こされる。〕

第二朗読 ヘブライ人への手紙

アブラハム、サラ、イサクの信仰。

(11章8節、1112節、1719節)

ヘブライ人への手紙

8 〔皆さん、〕信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。11信仰によって、不妊の女サラ自身も、年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました。約束をなさった方は真実な方であると、信じていたからです。12それで、死んだも同様の一人の人から空の星のように、また海辺の数えきれない砂のように、多くの子孫が生まれたのです。
17信仰によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクを献げました。つまり、約束を受けていた者が、独り子を献げようとしたのです。18この独り子については、「イサクから生まれる者が、あなたの子孫と呼ばれる」と言われていました。19アブラハムは、神が人を死者の中から生き返らせることもおできになると信じたのです。それで彼は、イサクを返してもらいましたが、それは死者の中から返してもらったも同然です。

(註) 8アブラハムは~・・・・・・創世記1214節参照。

(註)11子をもうける・・・・・・創世記2117節参照。

(註)17試練を受けたとき・・・・・・創世記22118節。息子イサクを通してアブラハムの子孫がひろがっていくという約束は、イサクをいけにえとしてささげてしまえば、無に帰することになる。

 

 〔ルカの伝えるイエスの幼年時代の出来事。そこには神の救いを待ち望んでいたさまざまな人が登場する。〕

福音朗読        ルカによる福音書

幼子は育ち、知恵に満ちていた。

(2章2240節、 または 2章22節、3940節)

ルカによる福音

22モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親は〔イエス〕を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。
23それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。24また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。
25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。26そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。

27シメオンがに導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。28シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。
29「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり
 この僕を安らかに去らせてくださいます。
30わたしはこの目であなたの救いを見たからです。
31これは万民のために整えてくださった救いで、
32異邦人を照らす啓示の光、
 あなたの民イスラエルの誉れです。」
33父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。34シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。35――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」
36また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、37夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、38そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。
39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。40幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。

(註)22清めの期間・・・・・・男子を出産した女性の清めは主産後四十日(レビ記1218節)。

(註)23初めて生まれる男子は~・・・・・・出エジプト記132節、12節、民数記181516節参照。

(註)24山鳩一つがい~・・・・・・レビ記128節参照。これは貧しい人のささげ物であった。

(註)25慰められる・・・・・・神がもたらせる救いのこと。イザヤ書401節、4913節参照。

(註)34御覧なさい~・・・・・・シメオンのこの言葉は、イエスの活動と受難を預言するものである。またイエスの受難に際してのマリアの苦しみをも告げている。

(註)36アシェル族・・・・・・イスラエルの十二部族の一つ。ガリラヤ地方西部の土地が与えられた部族である。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20171231より)

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