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2018年1月26日 (金)

2018年1月28日の「聖書と典礼」

2018年1月28日の「聖書と典礼」

「年間第4主日」 B

「この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く」

(マルコによる福音書 127節より)

 

 〔申命記はヨルダン川を渡って約束の地に入る前にモーセが語った遺言説教の形をとる。約束の地に入った後のイスラエルが守るべき王と祭司に関する規定に続いて、この個所で預言者のことが述べられる。〕

第一朗読            申命記 

私は預言者を立ててその口にわたしの言葉を授ける。

(18章1520節)

申命記

 〔モーセは民に言った。〕15あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。16このことはすべて、あなたがホレブで、集会の日に、「二度とわたしの神、主の声を聞き、この大いなる火を見て、死ぬことのないようにしてください」とあなたの神、主に求めたことによっている。17主はそのときわたしに言われた。「彼らの言うことはもっともである。18わたしは彼らのために、同胞の中からあなたのような預言者を立ててその口にわたしの言葉を授ける。彼はわたしが命じることをすべて彼らに告げるであろう。19彼がわたしの名によってわたしの言葉を語るのに、聞き従わない者があるならば、わたしはその責任を追及する。20ただし、その預言者がわたしの命じていないことを、勝手にわたしの名によって語り、あるいは、他の神々の名によって語るならば、その預言者は死なねばならない。」

(註)16ホレブ・・・・・・シナイ山のこと。イスラエルの民はホレブで十戒を直接神から聞いた。民は神の声を聞いたことを恐れ、その後はモーセを通して神が語られるように願った(申命記5章参照)

(註) 火・・・・・・神の現れを意味すると同時に、人が近づくことができない神聖さをも表す。

 

 〔「この世の有様は過ぎ去る」(731)ことを確信しているパウロは、未婚の人たちは結婚しないでいるのがよいという意見を持っている。〕

第二朗読 (一)コリントの信徒への手紙

未婚の女は、聖なる者になろうとして主のことに心を遣う。

(7章3235節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

32〔皆さん、〕思い煩わないでほしい。独身の男は、どうすれば主に喜ばれるかと、主のことに心を遣いますが、33結婚している男は、どうすれば妻に喜ばれるかと、世の事に心を遣い、34心が二つに分かれてしまいます。独身の女や未婚の女は、体も霊も聖なる者になろうとして、主のことに心を遣いますが、結婚している女は、どうすれば夫に喜ばれるかと、世の事に心を遣います。35このようにわたしが言うのは、あなたがたのためを思ってのことで、決してあなたがたを束縛するためではなく、品位のある生活をさせて、ひたすら主に仕えさせるためなのです。

(註)32思い煩わないでほしい・・・・・・「世のこと」で思い煩うな、という意味。

(註)35束縛するためではなく・・・・・・パウロは結婚を罪だと考えているのではなく、すべての人に独身を要求しているのでもない。28節参照。

 

 〔ガリラヤ湖畔で弟子にした四人を連れて、イエスは人々の前に姿を現し、神の国の到来(115)をことばとしるしをもって告げ始める。〕

福音朗読     マルコによる福音書

イエスは権威ある者としてお教えになった。

1・2128

マルコによる福音

21イエスは、安息日に〔カファルナウムの〕会堂に入って教え始められた。22人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。23そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。24「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」25イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、26汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。27人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」28イエスの評判は、たちまちガリラヤ地方の隅々にまで広まった。

(註)21安息日に・・・・・・ユダヤ人は安息日ごとに会堂に集まって礼拝した。イエスの最初の活動はそこで行われた。

(註)22権威あるもの・・・・・・マタイ福音書72829節参照。

(註)23汚れた霊・・・・・・「悪霊」と同じ。人間に肉体的、精神的疾患をもたらすと考えられた。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018 128より)

パンダネ「週報」2017年 1月28日号

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2018年1月19日 (金)

2018年1月21日の「聖書と典礼」

2018年1月21日の「聖書と典礼」

「年間第3主日」 B

この二人も・・・・・・、イエスの後について行った。

(マルコ福音書 120節より)

 

 〔ヨナは初め、預言者として二ネべに行くことを拒んだ。しかし、神によって災難から救われた後、神に従うようになった(12)。〕

第一朗読 ヨナ書

二ネべの人々は悪の道を離れた。

(3章15節、10節)

ヨナの預言

1 主の言葉が再びヨナに臨んだ。2「さあ、大いなる都ニネベに行って、わたしがお前に語る言葉を告げよ。」
3 ヨナは主の命令どおり、直ちにニネベに行った。ニネベは非常に大きな都で、一回りするのに三日かかった。4ヨナはまず都に入り、一日分の距離を歩きながら叫び、そして言った。
 「あと四十日すれば、ニネベの都は滅びる。」
5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者も身に粗布をまとった。
10 神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた。

(註) 2二ネべ・・・・・・アッシリア帝国の首都。

(註) 5断食・・・・・・回心のしるし。「粗布をまとう」も同じ(ヨエル書113節参照)

 

 〔パウロはコリントの教会からの質問に答えて結婚について述べながら、世の終わりを前にしたキリスト者が何よりも神に心を向けて生きるように促す。〕

第二朗読    (一)コリントの信徒への手紙

この世の有様は過ぎ去る。

(7章2931節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

29兄弟たち、わたしはこう言いたい。定められた時は迫っています。今からは、妻のある人はない人のように、30泣く人は泣かない人のように、喜ぶ人は喜ばない人のように、物を買う人は持たない人のように、31世の事にかかわっている人は、かかわりのない人のようにすべきです。この世の有様は過ぎ去るからです。

(註)29定められた時・・・・・・初代教会において、キリストの再臨の時は間近に迫っていると感じられていた。

 

 〔イエスの宣教開始と最初の弟子の召命の場面。〕

福音朗読       マルコによる福音書

悔い改めて福音を信じなさい。

(1章1420節)

マルコによる福音

14ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、15「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
16イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。17イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。18二人はすぐに網を捨てて従った。19また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、20すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行った。

(註)14ヨハネが捕らえられた・・・・・・洗礼者ヨハネはガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスによって捕らえられた。

(註) 福音・・・・・・「よい知らせ」の意味。この福音の内容は「神の国の到来」のことである。

(註)15時は満ち・・・・・・神の計画の中での決定的な救いの時が来た、という意味。

(註) 神の国は近づいた・・・・・・「神の国(パシレイア)」とは、神が王(パシレウス)として支配すること。それは人々の解放・救いであり、イエスのこの宣言はその始まりを告げているといえる。

(註)17人間をとる漁師・・・・・・エレミヤ書1616節参照。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018 121より)

パンダネ「週報」2017年 1月21日号

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2018年1月12日 (金)

2018年1月14日の「聖書と典礼」

2018年1月14日の「聖書と典礼」

「年間第2主日」 B

「わたしたちは・・・・・・メシアに出会った。」

(ヨハネ福音書 141節より)

 

 〔紀元前十一世紀のこと、子供に恵まれなかったハンナは、神に願って男の子を授かった。この子サムエルは神にささげられ、祭司エリに預けられてシロの神殿で育った。〕

第一朗読         サムエル記(上)

主よ、お話しください。僕は聞いております。

(3章3b10節、19節)

サムエル記

3b〔その日、少年〕サムエルは神の箱が安置された主の神殿に寝ていた。4主はサムエルを呼ばれた。サムエルは、「ここにいます」と答えて、5〔祭司〕エリのもとに走って行き、「お呼びになったので参りました」と言った。しかし、エリが、「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と言ったので、サムエルは戻って寝た。
6 主は再びサムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、「わたしは呼んでいない。わが子よ、戻っておやすみ」と言った。

7サムエルはまだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼に示されていなかった。8主は三度サムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、少年を呼ばれたのは主であると悟り、9サムエルに言った。「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」サムエルは戻って元の場所に寝た。
10主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」
19サムエルは成長していった。主は彼と共におられ、その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかった。

(註) 3神の箱・・・・・・十戒を刻む石の板を納めたとされる契約の箱(申命記1015節参照)。

(註) 主の神殿・・・・・・エルサレムに神殿ができる前の時代のことで、聖所はエフライムの町シロにあった。

(註) 5エリ・・・・・・シロの神殿に仕えていた祭司。

(註)19主は彼と共におられ~・・・・・・サムエルは後に全イスラエルの預言者となり、サウルやダビデに油を注いでイスラエルの王とした。

 

 〔古い律法が廃止されたということを誤解して自分勝手な振る舞いをする人々に対して、パウロはキリストに結ばれた生き方がどういうものであるかを示す。〕

                             第二朗読    (一)コリントの信徒への手紙

あなたがたの体はキリストの体の一部である。

(6章13節c15節a、1720節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

13c〔皆さん、〕体はみだらな行いのためではなく、主のためにあり、主は体のためにおられるのです。14神は、主を復活させ、また、その力によってわたしたちをも復活させてくださいます。

15aあなたがたは、自分の体がキリストの体の一部だとは知らないのか。17主に結び付く者は主と一つの霊となるのです。18みだらな行いを避けなさい。人が犯す罪はすべて体の外にあります。しかし、みだらな行いをする者は、自分の体に対して罪を犯しているのです。19知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。20あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。

(註)15キリストの体の一部・・・・・・12130節参照。

(註)19神殿・・・・・・神の住まい。(二)コリントの信徒への手紙616節参照。

(註)20代価・・・・・・キリストの十字架の血を意味する。

 

 〔毎年、年間第二主日には、ヨハネ福音書からイエスの活動の始まりの場面が読まれる。ここは最初の弟子がイエスに出会う場面。〕

福音朗読       ヨハネによる福音書 

彼らはどこにイエスが泊まっておられるかを見た。

そして、イエスのもとに泊まった。

(1章3542節)

ヨハネによる福音

35〔そのとき、〕ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。36そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。37二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。38イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。彼らが、「ラビ――『先生』という意味――どこに泊まっておられるのですか」と言うと、39イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。40ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。41彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。42そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめて、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶことにする」と言われた。

(註)35二人の弟子・・・・・・一人はアンデレ(40節)、もう一人はヨハネと考えられる。

(註)36神の子羊・・・・・・小羊は犠牲祭儀や過越しの記念に用いられ、また民の罪を贖う主のしもべの比喩(イザヤ書537節)にもなった。

(註)41メシア・・・・・・ギリシア語では「クリストス」(キリスト)。

(註)42ケファ・・・・・・アラム語で「岩」のこと。これをギリシア語に訳した名が「ペトロ」である。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018 114より)

パンダネ「週報」2017年 1月14日号

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2018年1月 5日 (金)

2018年1月7日の「聖書と典礼」

2018年1月7日の「聖書と典礼」

「主の公現」 B

わたしたちは東方から王を拝みに来た。

(福音朗読主題句 マタイ福音書 2 2節より)

 

 〔イザヤ書の第三の部分(5666章)はバビロンから解放され、帰国した民に向かって預言したもので「第三イザヤ」と呼ばれる。エルサレムの回復を通して神は栄光を諸国の民に現される。〕

第一朗読           イザヤ書

主の栄光はあなたの上に輝く。

(60章16節)

イザヤの預言

1〔エルサレムよ、〕起きよ、光を放て。
あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。

2見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。

3国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。

4目を上げて、見渡すがよい。
みな集い、あなたのもとに来る。
息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。

5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。

6らくだの大群
ミディアンとエファの若いらくだが
あなたのもとに押し寄せる。
シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

(註) 6ミディアン・・・・・・最古のらくだ遊牧民として知られる部族。イスラエル人といろいろな接触があった。ミディアン人の地とは北西アラビアをいう。次の「エファ」は不明だが、同じ地を指すとも考えられる。

(註) シェバ・・・・・・アラビア南部の地。その民族の名でもある。古くから商業によって栄えた。

(註) 乳香・・・・・・アラビアから輸入される香料。古くから神殿への供え物にも用いられた。

 

 〔異邦人とユダヤ人がキリストにおいて一つとなり、神に近づくことができるようになった。パウロはこの福音に仕える恵みを与えられたことを感謝しながら語る。〕

                             

第二朗読      エフェソの信徒への手紙

今や、異邦人が約束されたものを受け継ぐ者

となるということが掲示された。

(3章2節、3節b、56節)

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

2 〔皆さん、〕あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。3b秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。5この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今やによって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。6すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。 

(註) 6約束・・・・・・旧約において神の約束を受けたのは何よりもアブラハムとその子孫であった(創世記15章参照)。

 

 〔幼子イエスが、すべての民を照らす光として現される。〕

福音朗読       マタイによる福音書 

わたしは東方から王を拝みに来た。

(2章112節)

マタイによる福音

 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
 『ユダの地、ベツレヘムよ、
 お前はユダの指導者たちの中で
 決していちばん小さいものではない。
 お前から指導者が現れ、
 わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
 そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

(註) 1ヘロデ王・・・・・・ヘロデ大王とも呼ばれる。在位紀元前37~前4年。

(註) 占星術の学者・・・・・・「博士」とも訳される原語の「マゴイ」は、ペルシアのゾロアスター教の祭司階級「マギ」に由来する名。天体観測と占星術の専門家でもあった。

(註) 4メシア・・・・・・「油注がれた者」。本来は王を指したが、来たるべき救い主の意味になった。ギリシア語では「クリストス(キリスト)」。

(註) 6ユダの地~・・・・・・ミカ書51節の引用。ミカは紀元前八世紀にユダ王国で活動した預言者。ベツレヘムはダビデ王の出身地であるが、ミカの時代にはさびれていたようである。ミカはこの個所で、ダビデの再来であるような理想の王(メシア)の出現を預言した。なお、マタイはミカ書51節の原文を修正して引用し、ベツレヘムの重要性を強調している。最後の文ではサムエル記(下)52節を結びつけている。

(註)11乳香・・・・・・第一朗読の注参照。

(註) 没薬・・・・・・結婚式や埋葬の際に用いられた香料。味は苦い。ここでは表敬を表す贈り物として用いられている。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018 1 7より)

パンダネ「週報」2017年 1月 7日号

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2018年1月 1日 (月)

2018年1月1日の「聖書と典礼」

2018年1月1日の「聖書と典礼」

「神の母聖マリア」 B

マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、

思い巡らしていた。

(ルカによる福音書219節より)

 

 〔年の初めの聖書朗読は、古くからイスラエルに伝わる祝福のことば。祭司が礼拝に集まった民を祝福する言葉であるが、この祝福の源は神ご自身である。〕

第一朗読            民数記

彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、

わたしは彼らを祝福する。

(6章2227節)

民数記

22主はモーセに仰せになった。
23
アロンとその子らに言いなさい。
 あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさ

 い。
24
主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
25
主が御顔を向けてあなたを照らし
 あなたに恵みを与えられるように。
26
主が御顔をあなたに向けて
 あなたに平安を賜るように。
27
彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、

わたしは彼らを祝福するであろう。

(註)23アロン・・・・・・モーセの兄弟として知られ、イスラエルの正統の祭司の家系はこのアロンに始まると考えられた。

(註)25御顔を向けて・・・・・・好意を示すことを表す。

(註)27わたしの名を~置く・・・・・・「主が」ということばが三度唱えられることによって、主の名が民の上に置かれて、民は完全に神のものとなる。

 

 〔神は御子イエスをまことの人間として、特定の時代、民族、文化の中に生まれさせた。そのことの中にパウロは神の救いを見る。〕

第二朗読       ガラテヤの信徒への手紙

神はその御子を女の中から生まれたものとしてお遣わしになった。〕

(4章47節)

使徒パウロのガラテヤの教会への手紙

4〔皆さん、〕時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。5それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。6あなたがたが子であることは、神が、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊を、わたしたちの心に送ってくださった事実から分かります。7ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです。

(註) 4時が満ちる・・・・・・神に計画の中での決定的な救いの時が来たことを意味する。

(註) 6アッバ・・・・・・アラム語で子供が父に向かって呼びかけるときのことば。イエスは神をアッバと呼び(マルコ福音書1436節)、弟子たちにもそのように祈ることを教えた(主の祈り)。

 

 〔救い主の誕生は、天使によってベツレヘム近郊で野宿していた羊飼

いたちに告げられた。主の降誕から八日目にあたるきょうの福音は、イエスの誕生に続いて起こった出来事を伝える個所が読まれる。〕

福音朗読        ルカによる福音書

羊飼いたちは、マリアとヨゼフと乳飲み子を探し当てた。

八日たって幼子はイエスと名付けられた。

2・1621

ルカによる福音

16〔そのとき、羊飼いたちは〕急いで行って、マリアとヨセフ、また

飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。17その光景を見て、〔彼らは、〕この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
21八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。

(註)17天使が話してくれたこと・・・・・・ルカ福音書21012節参照。

(註)21割礼・・・・・・男子の包皮を切除すること(レビ記123節参照)。アブラハムと神の契約のしるしであり(創世記17914節)、これにより神の民の一員になると考えられた。

(註) 天使から示された名・・・・・・ルカ福音書131節、マタイ福音書121節参照。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018 1 1より)

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