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2018年1月 5日 (金)

2018年1月7日の「聖書と典礼」

2018年1月7日の「聖書と典礼」

「主の公現」 B

わたしたちは東方から王を拝みに来た。

(福音朗読主題句 マタイ福音書 2 2節より)

 

 〔イザヤ書の第三の部分(5666章)はバビロンから解放され、帰国した民に向かって預言したもので「第三イザヤ」と呼ばれる。エルサレムの回復を通して神は栄光を諸国の民に現される。〕

第一朗読           イザヤ書

主の栄光はあなたの上に輝く。

(60章16節)

イザヤの預言

1〔エルサレムよ、〕起きよ、光を放て。
あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。

2見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。

3国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。

4目を上げて、見渡すがよい。
みな集い、あなたのもとに来る。
息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。

5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。

6らくだの大群
ミディアンとエファの若いらくだが
あなたのもとに押し寄せる。
シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

(註) 6ミディアン・・・・・・最古のらくだ遊牧民として知られる部族。イスラエル人といろいろな接触があった。ミディアン人の地とは北西アラビアをいう。次の「エファ」は不明だが、同じ地を指すとも考えられる。

(註) シェバ・・・・・・アラビア南部の地。その民族の名でもある。古くから商業によって栄えた。

(註) 乳香・・・・・・アラビアから輸入される香料。古くから神殿への供え物にも用いられた。

 

 〔異邦人とユダヤ人がキリストにおいて一つとなり、神に近づくことができるようになった。パウロはこの福音に仕える恵みを与えられたことを感謝しながら語る。〕

                             

第二朗読      エフェソの信徒への手紙

今や、異邦人が約束されたものを受け継ぐ者

となるということが掲示された。

(3章2節、3節b、56節)

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

2 〔皆さん、〕あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。3b秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。5この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今やによって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。6すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。 

(註) 6約束・・・・・・旧約において神の約束を受けたのは何よりもアブラハムとその子孫であった(創世記15章参照)。

 

 〔幼子イエスが、すべての民を照らす光として現される。〕

福音朗読       マタイによる福音書 

わたしは東方から王を拝みに来た。

(2章112節)

マタイによる福音

 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
 『ユダの地、ベツレヘムよ、
 お前はユダの指導者たちの中で
 決していちばん小さいものではない。
 お前から指導者が現れ、
 わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
 そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

(註) 1ヘロデ王・・・・・・ヘロデ大王とも呼ばれる。在位紀元前37~前4年。

(註) 占星術の学者・・・・・・「博士」とも訳される原語の「マゴイ」は、ペルシアのゾロアスター教の祭司階級「マギ」に由来する名。天体観測と占星術の専門家でもあった。

(註) 4メシア・・・・・・「油注がれた者」。本来は王を指したが、来たるべき救い主の意味になった。ギリシア語では「クリストス(キリスト)」。

(註) 6ユダの地~・・・・・・ミカ書51節の引用。ミカは紀元前八世紀にユダ王国で活動した預言者。ベツレヘムはダビデ王の出身地であるが、ミカの時代にはさびれていたようである。ミカはこの個所で、ダビデの再来であるような理想の王(メシア)の出現を預言した。なお、マタイはミカ書51節の原文を修正して引用し、ベツレヘムの重要性を強調している。最後の文ではサムエル記(下)52節を結びつけている。

(註)11乳香・・・・・・第一朗読の注参照。

(註) 没薬・・・・・・結婚式や埋葬の際に用いられた香料。味は苦い。ここでは表敬を表す贈り物として用いられている。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018 1 7より)

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