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2018年3月 2日 (金)

2018年 3月 4日の「聖書と典礼」

2018年 3月 4日の「聖書と典礼」

「四旬節第3主日」 B

わたしの父の家を商売の家としてはならない。

(ヨハネ福音書 216節より)

 

 〔イスラエルの民は、エジプトでの奴隷状態から解放されるという救いの体験を通して神を知った。この神とともに生きる生き方の中心を示すのが、この十戒である。〕

第一朗読出エジプト記 

律法はモーセを通して与えられた(ヨハネ福音書117節)。

(20章117節 または 20章13節、78節、1217節)

出エジプト記

1 〔その日、〕神はこれらすべての言葉を告げられた。
2 「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。
3 あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
 《4あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。5あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、6わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。》
7 あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。
8 安息日を心に留め、これを聖別せよ。
 《9六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、10七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。11六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。》
12 あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。
13 殺してはならない。
14 姦淫してはならない。
15 盗んではならない。
16 隣人に関して偽証してはならない。
 隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。」 

() 2私は主、あなたの神・・・絶対かつ永遠の存在であるとともに、人間に対して「わたし」と「あなた」という人格的関係をもつ神であることが示される。

() 4地の下の水・・・「海」のこと。地は大洋の中に浮かんでいると考えられていた。

() 5熱情の神・・・「ねたみの神」とも訳される。神は、人間を激しく愛するがゆえに、夫婦の間のような忠実を要求する。

() 7主の名をみだりに唱えてはならない・・・古代の世界では、名はそのものの実体を表すと考えられ、人間が自分の目的のために呪術のように神の名を用いて神を支配し、悪用することがあった。

() 8安息日・・・安息日の律法は、旧約聖書の中で何度も語られるが、その根拠はそれぞれの箇所で異なる(出エジプト記2312節、311217節、申命記51215節など参照)。ここでは天地創造のわざを完成した後の神の安息(創世記213)にあずかることが強調されている。

() 聖別・・・聖なる者、つまり神のものとすること。

 

 〔コリントの信者が信仰を得たとき、知恵のある者や力のある者は多くなかった、とパウロは言う(126)。自分を誇り、分裂をもたらす動きに反対して、パウロは救いの原点を思い起こさせる。〕

                             

第二朗読     (一)コリントの信徒への手紙 

わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えている。

キリストは、ある人々にはつまずかせるものだが、

召された者には神の知恵である。

(1章2225節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

22〔皆さん、〕ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、23わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すなわち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、24ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、神の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。25神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。

()22しるし・・・奇跡のこと。

() 知恵・・・ここではすばらしい弁舌のこと。(117節参照)。

 

 〔イエスは、神殿を清める行為を通して、真の神殿(神がその中に住み、人が神に出会う場)とは何かを示す。〕

 

福音朗読       ヨハネによる福音書 

この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。

(2章1325節)

ヨハネによる福音

13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。

18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。

19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。21イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。22イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。
23 イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見て、多くの人がイエスの名を信じた。24しかし、イエス御自身は彼らを信用されなかった。それは、すべての人のことを知っておられ、25人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエスは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

() 13エルサレムへ上って・・・他の福音書では宣教活動の最後にイエスはエルサレムへ行き、神殿を清めている。ヨハネ福音書では宣教開始直後の出来事。

() 14牛や羊や鳩・・・神殿でいけにえとして献げられる動物。 

()  両替・・・神殿にささげる献金には当時流通していたローマの貨幣は使えなかった。

() 17あなたの家を思う熱意が~・・・詩編6910

() 18しるし・・・奇跡のこと。

() 20この神殿・・・バビロン捕囚後、紀元前515年に再建されたいわゆる「第二神殿」。

() 23・・・第一朗読の注にもあるように、そのものの実体、その人自身を指す。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20183 4より)

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