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2018年3月16日 (金)

2018年 3月18日の「聖書と典礼」

2018年 3月18日の「聖書と典礼」

「四旬節第5主日」 B

 一粒の麦が地に落ちて死ねば、多くの実を結ぶ。

(福音朗読主題句 ヨハネ福音書12章24節より)

 

 〔預言者エレミヤが活動した時代(紀元前七~六世紀)は、エルサレムがバビロニア帝国によって占領され、バビロン捕囚が始まっていく苦難の時代。その中で、エレミヤは神の救いへの希望を示す。〕

第一朗読           エレミヤ書 

わたしはイスラエルの家と新しい契約を結び、

彼らの罪に心を留めることはない。

(31章3134節)

エレミヤの預言

31 見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。32この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない。わたしが彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。33しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。34そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。

()31新しい契約・・・エレミヤ書3240節、エゼキエル書3425節、3726節では「永遠の契約」「平和の契約」と言われる。イエスは最後の晩さんの席でこの預言の成就を語っている(ルカ福音書2220節参照)

()33心にそれを記す・・・詩編409節、エゼキエル書1119節、3626節の表現を参照。

()34知る・・・知識の問題ではなく、神との正しい関係に入ることをいう。

 

 〔イエスは「わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、わたしたちと同様に試練に遭われたのです」(415)。本書の著者は、このイエスの中に救いを見いだす。〕

                             

第二朗読        ヘブライ人への手紙

キリストは従順を学び、永遠の救いの源となられた。

(5章79節)

ヘブライ人への手紙

7 キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。8キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。9そして、完全な者となられたので、御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源となり〔ました。〕

() 7祈りと願いとをささげ~・・・ゲッセマネの祈り(マルコ福音書143242節と並行個所)のことが考えられていると思われる。そこでイエスは、「み旨が行われますように」と祈られた。

() 8従順・・・聞き従うこと。

 

 〔イエスはエルサレムに入り、自分の受難と死をはっきりと予期している。〕

福音朗読       ヨハネによる福音書 

一粒の麦が地に落ちて死ねば、

多くの実を結ぶ。

(12章2033節)

ヨハネによる福音

20 さて、祭りのとき礼拝するためにエルサレムに上って来た人々の中に、何人かのギリシア人がいた。21彼らは、ガリラヤのベトサイダ出身のフィリポのもとへ来て、「お願いです。イエスにお目にかかりたいのです」と頼んだ。22フィリポは行ってアンデレに話し、アンデレとフィリポは行って、イエスに話した。23イエスはこうお答えになった。「人の子が栄光を受ける時が来た。24はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。25自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。26わたしに仕えようとする者は、わたしに従え。そうすれば、わたしのいるところに、わたしに仕える者もいることになる。わたしに仕える者がいれば、父はその人を大切にしてくださる。
27 今、わたしは心騒ぐ。何と言おうか。『父よ、わたしをこの時から救ってください』と言おうか。しかし、わたしはまさにこの時のために来たのだ。28父よ、御名の栄光を現してください。」すると、天から声が聞こえた。「わたしは既に栄光を現した。再び栄光を現そう。」29そばにいた群衆は、これを聞いて、「雷が鳴った」と言い、ほかの者たちは「天使がこの人に話しかけたのだ」と言った。30イエスは答えて言われた。「この声が聞こえたのは、わたしのためではなく、あなたがたのためだ。31今こそ、この世が裁かれる時。今、この世の支配者が追放される。32わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。」33イエスは、御自分がどのような死を遂げるかを示そうとして、こう言われたのである。

()20祭り・・・過越祭のこと

()23栄光・・・そのものの素晴らしさが輝き出ること。地上的な成功のうちにではなく、十字架のうちに「栄光」がある。

()24死ななければ・・・地に落ちた麦は生命を失うわけではないが、一粒の麦としてはその存在を無にすることによって、豊かな実りをもたらすのでこのように言う。

()25自分の命を愛する者は~・・・マルコ福音書83435節参照。

()31この世・・・イエスに敵対し、イエスを迫害する世を意味する。次の「この世の支配者」は、この世の権力者、あるいは、この世に働いている大きな悪の力を意味する。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018318より)

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