« パンダネ「週報」2018年 5月13日号 | トップページ | パンダネ「週報」2018年 5月20日号 »

2018年5月12日 (土)

2018年 5月13日の「聖書と典礼」

2018年 5月13日の「聖書と典礼」

「主の昇天」 B

イエスは彼らが見ているうちに天に上げられた。

(使徒言行録 1 9節より)

 

 〔「使徒言行録」はルカ福音書の続きとして書かれた。福音書は昇天の出来事で結ばれているが、使徒言行録は同じ出来事から始まる。〕

第一朗読          使徒言行録

イエスは彼らが見ているうちに天に上げられた。

(1章111節)

使徒たちの宣教

1-2 テオフィロさま、わたしは先に第一巻を著して、イエスが行い、また教え始めてから、お選びになった使徒たちに聖霊を通して指図を与え、天に上げられた日までのすべてのことについて書き記しました。
3 イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。4そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。5ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた。7イエスは言われた。「父が御自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない。8あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」9こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった。10イエスが離れ去って行かれるとき、彼らは天を見つめていた。すると、白い服を着た二人の人がそばに立って、11言った。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか。あなたがたから離れて天に上げられたイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになる。」

(註) 1テオフィロさま・・・ルカ福音書同様、本書は「テオフィロ」という人物に献呈された形を取っているが、この名の人物は知られていない。この名は「神を愛する者」あるいは「神に愛された者」を意味する。

(註)  先に第一巻・・・ルカによる福音書のこと。

(註) 4父の約束されたもの・・・聖霊のこと。ルカ福音書2449節参照。

(註) 5聖霊による洗礼・・・普通の洗礼で水に沈められ、水に覆われるように、聖霊で覆われること、すなわち2章の聖霊降臨の出来事を指す。

(註) 6国を建て直して・・・この時、弟子たちはまだ政治的な解放を期待していた。

(註) 9・・・神がそこにおられるしるしである。

(註)10白い服を着た二人の人・・・天使である。

 

 〔あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つのまとめられる(110節)ことを確信しながらパウロは勧告する。なお、第二朗読は各年共通のエフェソ11723節を用いることもできる。〕

第二朗読      エフェソの信徒への手紙

わたしたちは、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長する。

(4章113節、 または 4章17節、1113節)

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

                             

1 〔皆さん、〕主に結ばれて囚人となっているわたしはあなたがたに勧めます。神から招かれたのですから、その招きにふさわしく歩み、2一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、3平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。4体は一つ、霊は一つです。それは、あなたがたが、一つの希望にあずかるようにと招かれているのと同じです。5主は一人、信仰は一つ、洗礼は一つ、

6すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます。
7 しかし、わたしたち一人一人に、キリストの賜物のはかりに従って、恵みが与えられています。
 《
8そこで、
 「高い所に昇るとき、
 捕らわれ人を連れて行き、
 人々に賜物を分け与えられた」
と言われています。
9 「昇った」というのですから、低い所、地上に降りておられたのではないでしょうか。10この降りて来られた方が、すべてのものを満たすために、もろもろの天よりも更に高く昇られたのです。》
11 そして、〔キリストは〕ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師とされたのです。12こうして、聖なる者たちは奉仕の業に適した者とされ、キリストの体を造り上げてゆき、13ついには、わたしたちは皆、神の子に対する信仰と知識において一つのものとなり、成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。

(註) 1囚人となっている・・・パウロは獄中でこの手紙を書いたとされている(620節参照)。

(註) 2高ぶることなく、柔和で・・・マタイ福音書1129節で、キリストがご自身について語られた言葉を思わせる。

(註) 4・・・この手紙でも、教会は「キリストの体」と言われている(123節、412節参照)。

(註) 8高い所に昇るとき~・・・詩編6819節の引用。「賜物」は、具体的には11節で語られるようなさまざまな奉仕職のことである。

(註)11ある人を使徒~・・・これらの職務は「聖霊の賜物」である(一コリントの信徒への手紙12710節、2830節、ローマの信徒への手紙1268節参照)。

 

 

 〔福音を告げ知らせるイエスの活動はガリラヤで始まったが、同じ使命は復活したイエスから弟子たちに受け継がれ、全世界に向けられていく。〕

福音朗読        マルコによる福音書

主イエスは天に上げられ、神の右の座に着かれた。

(16章1520節)

マルコによる福音

15 〔そのとき、イエスは十一人の弟子に現れて、〕言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。16信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。17信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。

18手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」
19 主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた。20一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。 

(註)15造られたもの・・・「被造物」の意味だが、ここでは「人間」を指している。

(註)17新しい言葉・・・聖霊降臨のときに使徒たちが語った言葉(使徒言行録2章)や異言のことであると考えられる。

(註)18・・・神に逆らい、人を害するもののシンボル。なお、使徒言行録2836節のパウロのエピソードを参照。

(註)19神の右の座・・・神から全権を委任されたことを表現することば(詩編1101節参照)。

  

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2018513より)

« パンダネ「週報」2018年 5月13日号 | トップページ | パンダネ「週報」2018年 5月20日号 »