« 2018年11月18日の「聖書と典礼」 | トップページ | パンダネ「週報」2018年11月25日号 »

2018年11月23日 (金)

2018年11月25日の「聖書と典礼」

 2018年11月25日の「聖書と典礼」

「王であるキリスト」 B

わたしの国は、この世には属していない。

(ヨハネによる福音書1836節より)

 

 〔幻の中で、ダニエルは四匹の獣(当時の世界を支配していた大帝国を表す)を見た後、神の裁きの到来を見る。〕

第一朗読 ダニエル書 

彼の支配はとこしえに続く。

(7章1314節)

ダニエルの預言

                             

13夜の幻をなお見ていると、
見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り
「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み
14権威、威光、王権を受けた。
諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え
彼の支配はとこしえに続き
その統治は滅びることがない。

()13人の子・・・もともと人間を意味することば(詩編857節参照)。ダニエル書のこの箇所から、神が遣わされるメシア的王を指すようになる。

() 日の老いたる者・・・神のこと。このことばは特に神の永遠性を表す。

 

 〔ヨハネがアジア州の七つの教会に書き送った形式をとる黙示録の初めの挨拶の部分。〕

第二朗読 黙示録

地上の王たちの支配者である方は、わたしたちを王とし、

神に仕える祭司としてくださった。

(1章58節)

ヨハネの黙示

 

5 証人〔であり、〕誠実な方、死者の中から最初に復活した方、地上の王たちの支配者、イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。
 
わたしたちを愛し、御自分の血によって罪から解放してくださった方に、
6わたしたちを王とし、御自身の父である神に仕える祭司としてくださった方に、栄光と力が世々限りなくありますように、アーメン。
7 見よ、その方が雲に乗って来られる。
 すべての人の目が彼を仰ぎ見る、
 ことに、彼を突き刺した者どもは。
 地上の諸民族は皆、彼のために嘆き悲しむ。
然り、アーメン。
8 神である主、今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」

() 5証人 誠実な方・・・「真実な証人」ともとれる。黙示録の中で「証人」は殉教者を意味することばでもある。

() 6わたしたちを~祭司とし・・・出エジプト記1956節などを参照。

() アーメン・・・ヘブライ語で「確かに」の意味。

() 7見よ~・・・ダニエル書713節(第一朗読)やゼカリア書1210節からとられた表現。

() 8アルファ オメガ・・・ギリシア語のアルファベットの最初と最後の文字。「初め」と「終わり」の意味。

 

〔逮捕されたイエスがローマ総督ピラトによって尋問される場面。〕

福音朗読 ヨハネによる福音書

わたしが王だとは、あなたが言っていることである。

(18章33b37節)

ヨハネによる福音

33b〔そのとき、ピラトはイエスに、〕「お前がユダヤ人の王なのか」と言った。34イエスはお答えになった。「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。それとも、ほかの者がわたしについて、あなたにそう言ったのですか。」35ピラトは言い返した。「わたしはユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長たちが、お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしたのか。」36イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。もし、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないように、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属していない。」37そこでピラトが、「それでは、やはり王なのか」と言うと、イエスはお答えになった。「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。」

()33ユダヤ人の王・・・当時のユダヤはローマ帝国の直轄領になっていてユダヤ人の王はいない。もしユダヤ人の王を自称すれば、ローマ帝国に対する反逆罪となる。

()36わたしの国・・・わたしの国(パシレイア)という言葉は、イエスが王(パシレウス)であることをある意味で認める発言である。ピラトが考えるのとはまったく違った意味での王である。

()37真理・・・信頼すべき神ご自身と、神について明らかにすることを意味することば。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20181125 より)

« 2018年11月18日の「聖書と典礼」 | トップページ | パンダネ「週報」2018年11月25日号 »