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2019年1月25日 (金)

2019年 1月27日の「聖書と典礼」

2019年 1月27日の「聖書と典礼」

「年間第3主日」 C

この聖書の言葉は、

今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した。

(ルカによる福音書 421節より)

 

〔バビロンから帰国した人々により神殿が再建され、エルサレムの城壁も修復された。この箇所は、イスラエルの民が律法を中心にした信仰共同体として再出発する場面。〕

第一朗読 ネヘミヤ記

レビ人は律法の書を意味を明らかにしながら読み上げた。

(8章24節a、56節、810節)

ネヘミヤ記

2〔その日、〕祭司エズラは律法を会衆の前に持って来た。そこには、男も女も、聞いて理解することのできる年齢に達した者は皆いた。第七の月の一日のことであった。3彼は水の門の前にある広場に居並ぶ男女、理解することのできる年齢に達した者に向かって、夜明けから正午までそれを読み上げた。民は皆、その律法の書に耳を傾けた。
4a書記官エズラは、このために用意された木の壇の上に立〔った。〕5エズラは人々より高い所にいたので、皆が見守る中でその書を開いた。彼が書を開くと民は皆、立ち上がった。6エズラが大いなる神、主をたたえると民は皆、両手を挙げて、「アーメン、アーメン」と唱和し、ひざまずき、顔を地に伏せて、主を礼拝した。
8〔次いで、レビ人が〕神の律法の書を翻訳し、意味を明らかにしながら読み上げたので、人々はその朗読を理解した。
9総督ネヘミヤと、祭司であり書記官であるエズラは、律法の説明に当たったレビ人と共に、民全員に言った。「今日は、あなたたちの神、主にささげられた聖なる日だ。嘆いたり、泣いたりしてはならない。」民は皆、律法の言葉を聞いて泣いていた。10彼らは更に言った。「行って良い肉を食べ、甘い飲み物を飲みなさい。その備えのない者には、それを分け与えてやりなさい。今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。」

() 2エズラ・・・大祭司の家系の出で、律法に精通した書記官。祖国の再建を律法に基づいて指導した。

() 律法・・・モーセ五書(創世記~申命記)の中核部分と考えられる。

() 6アーメン・・・「確かに(そのとおりです)」の意味。

() 9ネヘミヤ・・・バビロニアに住んでいたユダヤ人で、紀元前五世紀の中頃、ペルシア王によりユダヤの総督に任じられた

() 泣いていた・・・民が泣いたのは、感動のためだけでなく、律法によって自分たちの罪を悟ったからであろう。

 

 〔霊の賜物である各自の能力や役割の優劣を論じ合っていたコリントの教会に対してパウロは、すべてが一つの霊の働きであり、互いが補い合ってキリストの一つの体となることを教える。〕

第二朗読 一コリントの信徒への手紙

あなたがたはキリストの体であり、

また、一人一人はその部分である。

(12章1230節、 または 12章1214節、27節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

                             

12〔皆さん、〕体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である。13つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一つの体となるために洗礼を受け、皆一つの霊をのませてもらったのです。14体は、一つの部分ではなく、多くの部分から成っています。
15足が、「わたしは手ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなるでしょうか。16耳が、「わたしは目ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなるでしょうか。17もし体全体が目だったら、どこで聞きますか。もし全体が耳だったら、どこでにおいをかぎますか。18そこで神は、御自分の望みのままに、体に一つ一つの部分を置かれたのです。19すべてが一つの部分になってしまったら、どこに体というものがあるでしょう。20だから、多くの部分があっても、一つの体なのです。21目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。22それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。

23わたしたちは、体の中でほかよりも恰好が悪いと思われる部分を覆って、もっと恰好よくしようとし、見苦しい部分をもっと見栄えよくしようとします。24見栄えのよい部分には、そうする必要はありません。神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました。25それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています。26一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。
27あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。
28神は、教会の中にいろいろな人をお立てになりました。第一に使徒、第二に預言者、第三に教師、次に奇跡を行う者、その次に病気をいやす賜物を持つ者、援助する者、管理する者、異言を語る者などです。29皆が使徒であろうか。皆が預言者であろうか。皆が教師であろうか。皆が奇跡を行う者であろうか。30皆が病気をいやす賜物を持っているだろうか。皆が異言を語るだろうか。皆がそれを解釈するだろうか。

()13一つの霊をのませてもらった・・・一コリントの信徒への手紙104節にも「皆が同じ霊的な飲み物を飲みました」という表現があり、そこでは聖体のことが暗示されている。しかし、ここではむしろ、ヨハネ福音書73739のように、(洗礼において)聖霊を受けることが言われているのであろう。

()28預言者・・・霊感によって神のことばを告げるもの。パウロによれば、それは「人に向かって語っているので、人を造り上げ、励まし、慰め」る(一コリントの信徒への手紙143節)。

 () 異言を語る・・・霊によって神秘を語るが、神に向かって語るものであり、解釈する人がいなければ理解できない(一コリントの信徒への手紙142節)。

 

 〔ルカ福音書の序文とイエスの宣教開始の場面が結び合わされている。〕

福音朗読     ルカによる福音書

この聖書の言葉は、今日、実現した。

(1章14節、4章1421節)

ルカによる福音

11-2わたしたちの間で実現した事柄について、最初から目撃して御言葉のために働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに、物語を書き連ねようと、多くの人々が既に手を着けています。3そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。4お受けになった教えが確実なものであることを、よく分かっていただきたいのであります。
414〔さて、〕イエスはの力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が周りの地方一帯に広まった。15イエスは諸会堂で教え、皆から尊敬を受けられた。
16イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。17預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個所が目に留まった。
18「主の霊がわたしの上におられる。
 貧しい人に福音を告げ知らせるために、
 主がわたしに油を注がれたからである。
 主がわたしを遣わされたのは、
 捕らわれている人に解放を、
 目の見えない人に視力の回復を告げ、
 圧迫されている人を自由にし、
19主の恵みの年を告げるためである。」
20イエスは巻物を巻き、係の者に返して席に座られた。会堂にいるすべての人の目がイエスに注がれていた。21そこでイエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められた。

()1-2最初から目撃して御言葉のために働いた人々・・・使徒たちのこと。

() 3テオフィロ・・・この名の人物は知られていない。名前の意味は「神を愛する人」あるいは「神に愛された人」。

()14“霊”の力に満ちて・・・ヨルダン川で洗礼を受けたときから、イエスの行動はすべて聖霊に導かれている。

()18-19主の霊が~・・・イザヤ書6112節、586節の引用。本来は預言者自身の召命を語る箇所であるが、これを読んだイエスはそれを自分にあてはめ、この救いが実現していることを宣言する。

()19主の恵みの年・・・五十年ごとに負債のすべてが免除され、奴隷が解放されるヨベルの年のこと(レビ記251055節参照)。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019127 より)

パンダネ「週報」2019年 1月27日号

~~~カトリック兵庫教会報~~~

パンダネ「週報」

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2019年1月18日 (金)

2019年 1月20日の「聖書と典礼」

2019年 1月20日の「聖書と典礼」

「年間第2主日」

イエスは最初のしるしをガリラヤのカナで行われた。

(福音朗読主題句 ヨハネによる福音書 211節より)

 

〔イザヤ書5666章はバビロンから帰国した民に向かって預言されたもの。ここではエルサレムの繁栄の回復が告げられる。〕

第一朗読 イザヤ書

花婿が花嫁を喜びとする。

(62章15節)

イザヤの預言

1シオンのために、わたしは決して口を閉ざさず
エルサレムのために、わたしは決して黙さない。
彼女の正しさが光と輝き出で
彼女の救いが松明のように燃え上がるまで。
2諸国の民はあなたの正しさを見
王はすべて、あなたの栄光を仰ぐ。
主の口が定めた新しい名をもって
あなたは呼ばれるであろう。
3あなたは主の御手の中で輝かしい冠となり
あなたの神の御手の中で王冠となる。
4あなたは再び「捨てられた女」と呼ばれることなく
あなたの土地は再び「荒廃」と呼ばれることはない。
あなたは「望まれるもの」と呼ばれ
あなたの土地は「夫を持つもの」と呼ばれる。
主があなたを望まれ
あなたの土地は夫を得るからである。
5若者がおとめをめとるように
あなたを再建される方があなたをめとり
花婿が花嫁を喜びとするように
あなたの神はあなたを喜びとされる。

() 1シオン・・・エルサレムと同じ意味で使われている。次の「彼女」も、2節以降の「あなた」もエルサレムの町を指す。

() わたし・・・主自身ともとれるが、6267節との関連から預言者自身を指すと考えられる(616節参照)。

() 2新しい名をもって~・・・改名されるという意味ではなく、まったく新たな実体に生まれ変わることを表している。

() 4捨てられた女・・・神と民との関係は、しばしば夫と妻にたとえられる。

 

 〔今日から数週間、第二朗読は()コリント書が読まれていく。コリントの教会が直面していた分裂や不和などの問題に答えて、パウロはこの手紙を書いた。〕

第二朗読 一コリントの信徒への手紙

同じ唯一の「霊」は望むままに、

一人一人に分け与えてくださる。

(12章411節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

4〔皆さん、〕賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。5務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。6働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。7一人一人にの働きが現れるのは、全体の益となるためです。8ある人にはによって知恵の言葉、ある人には同じによって知識の言葉が与えられ、9ある人にはその同じによって信仰、ある人にはこの唯一のによって病気をいやす力、10ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。11これらすべてのことは、同じ唯一のの働きであって、は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。

() 4賜物・・・原語は「カリスマ」で、聖霊の力によるさまざまな働きのこと。

() 7“霊”・・・以下たびたび現れる“霊”という表記は、それが「聖霊」を意味することを明示している。

()10預言・・・理解できる言葉で神のことばを告げること。

() 異言・・・普通には理解できないような言葉で語られる祈りや賛美。内容は無意味ではなく、本筋にあるとおり、解釈され得るものである。

 

 〔イエスの活動が始まったばかりのころ、フィリポとナタナエルが弟子となって「三日目」の出来事である。〕

福音朗読 ヨハネによる福音書

イエスは最初のしるしをガリラヤのカナで行われた。

(2章111節)

ヨハネによる福音

1〔そのとき、〕ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。2イエスも、その弟子たちも婚礼に招かれた。3ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに、「ぶどう酒がなくなりました」と言った。4イエスは母に言われた。「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。わたしの時はまだ来ていません。」5しかし、母は召し使いたちに、「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と言った。6そこには、ユダヤ人が清めに用いる石の水がめが六つ置いてあった。いずれも二ないし三メトレテス入りのものである。7イエスが、「水がめに水をいっぱい入れなさい」と言われると、召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした。8イエスは、「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われた。召し使いたちは運んで行った。9世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。このぶどう酒がどこから来たのか、水をくんだ召し使いたちは知っていたが、世話役は知らなかったので、花婿を呼んで、10言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました。」11イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。

() 1婚礼・・・第一朗読にあるように、神と人との交わりは婚姻の比喩で語られることが多い。また、宴は週末の救いの宴を連想させる。

() 3ぶどう酒・・・週末に神が与える救いのシンボル(イザヤ書256節など)

() 4婦人よ、わたしとどんなかかわりが~・・・拒絶のように聞こえることばであるが、必ずしもそうではない。イエスが「わたしの時」と呼ぶのは十字架の時であり、それこそが救いの時なのである。この節全体は、母を十字架に招くことばであると考えることもできよう(ヨハネ福音書192527節参照)。ちなみにヨハネ福音書では、「マリア」という母の名は言及されない。

() 6メトレテス・・・約39リットル。

() 9花婿・・・ここで突然登場する花婿はキリストを暗示しているようである。

()11しるし・・・単なる奇跡ではなく、イエスの生涯と活動の意味を表す出来事が「しるし」と呼ばれる。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019120 より)

パンダネ「週報」2019年 1月20日号

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2019年1月11日 (金)

2019年 1月13日の「聖書と典礼」

2019年 1月13日の「聖書と典礼」

「主の洗礼」

イエスが洗礼を受けて祈っておられると、天が開けた。

(福音朗読主題句 ルカによる福音書 321節より)

 

 〔イザヤ書の第二の部分(4055章)はバビロン捕囚時代の預言で「第二イザヤ」と呼ばれる。この箇所はその冒頭の部分。捕囚の民の解放と帰還が告げられる。〕

第一朗読       イザヤ書

主の栄光がこうして現れるのを、肉なる者は共に見る。

4015節、911節)

イザヤの預言

1慰めよ、わたしの民を慰めよと
あなたたちの神は言われる。

2エルサレムの心に語りかけ
彼女に呼びかけよ
苦役の時は今や満ち、彼女の咎は償われた、と。
罪のすべてに倍する報いを
主の御手から受けた、と。

                             

3呼びかける声がある。
主のために、荒れ野に道を備え
わたしたちの神のために、荒れ地に広い道を通せ。

4谷はすべて身を起こし、山と丘は身を低くせよ。
険しい道は平らに、狭い道は広い谷となれ。

5主の栄光がこうして現れるのを
肉なる者は共に見る。
主の口が〔そう〕宣言される。

 

9高い山に登れ
良い知らせをシオンに伝える者よ。
力を振るって声をあげよ
良い知らせをエルサレムに伝える者よ。
声をあげよ、恐れるな
ユダの町々に告げよ。

 

見よ、あなたたちの神
10見よ、主なる神。
 
彼は力を帯びて来られ
 
御腕をもって統治される。
 
見よ、主のかち得られたものは御もとに従い
  
主の働きの実りは御前を進む。
11主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め
 
小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる。

() 1神は言われる・・・ここでは天上で行われる神と天使たちの会議の場面が思い浮かべられているようである。神は天使たちに向かって語っている。3節の「声」も天井の声である。

() 2彼女の咎・・・「彼女」はエルサレムとその住民を指す。バビロン捕囚は民の罪に対する神の裁きと考えられた。

() 3荒れ野・・・神とともにイスラエルの民が帰国するバビロンからパレスチナへの道は、ほとんど砂漠のような地である。

() 9シオン・・・エルサレムの南東部の丘の名。エルサレム全体を象徴的に表すことばとして使われている。

()10主のかち得られたもの・・・バビロンから解放された民を指す。「主の働きの実り」も同じ。

 

 〔主の降誕のミサにも読まれる個所。パウロは、ここで教会の指導者テトスに、人々に教えるべきことの核心を告げている。

第二朗読      テトスへの手紙

この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、

新たに造りかえる洗いを通して実現した。

(2章1114節、3章47節)

使徒パウロのテトスへの手紙

211〔愛する者よ、〕すべての人々に救いをもたらす神の恵みが現れました。12その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、13また、祝福に満ちた希望、すなわち偉大なる神であり、わたしたちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。14キリストがわたしたちのために御自身を献げられたのは、わたしたちをあらゆる不法から贖い出し、良い行いに熱心な民を御自分のものとして清めるためだったのです。
34わたしたちの救い主である神の慈しみと、人間に対する愛とが現れたときに、5神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました。この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです。6神は、わたしたちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊をわたしたちに豊かに注いでくださいました。7こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。

()14贖い出し・・・エジプトの奴隷状態からの解放のように、人を罪から解放する神の業を表すことば。

() 5新しく生まれさせ~造りかえる・・・直訳では「再び生まれ、再び新たにする」こと。

() 洗い・・・洗礼のこと。

 

 〔ルカ福音書は、洗礼者ヨハネの活動と説教に続いて、イエスの洗礼を伝える。しかし、洗礼という出来事よりも、聖霊が降り、天からの声が聞こえたことのほうに焦点はあてられている。〕

福音朗読 ルカによる福音書

イエスが洗礼を受けて祈っておられると、天が開けた。

(

(3章1516節、2122節)

ルカによる福音

15〔そのとき、〕民衆はメシアを待ち望んでいて、ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、皆心の中で考えていた。16そこで、ヨハネは皆に向かって言った。「わたしはあなたたちに水で洗礼を授けるが、わたしよりも優れた方が来られる。わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。」
21民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、22聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

()16履物のひもを解く・・・これはしもべの仕事であった。

() 聖霊と火で~洗礼を・・・「洗礼」の元の意味は「沈める」「浸す」。イエスは人を聖霊(火はそのシンボル)という神のいのちの中に浸す。

()22わたしの愛する子~・・・詩編27節、イザヤ書421節参照。神の子、神のしもべとしての使命がここから始まる。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019113 より)

パンダネ「週報」2019年 1月13日号

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2019年1月 4日 (金)

パンダネ「週報」2019年 1月 6日号

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2019年 1月 6日の「聖書と典礼」

2019年 1月 6日の「聖書と典礼」

「主の公現」

わたしたちは東方から王を拝みに来た。

(福音朗読主題句 マタイによる福音書22節より)

 

 イザヤ書の第三の部分(5666章)はバビロンから解放され、帰国した民に向かって預言したもので「第三イザヤ」と呼ばれる。エルサレムの回復を通して神は栄光を諸国の民に現される。〕

第一朗読 イザヤ書 

主の栄光はあなたの上に輝く。

(60章16節)

イザヤの預言

1〔エルサレムよ、〕起きよ、光を放て。
あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。
2見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。
3国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。
4目を上げて、見渡すがよい。
みな集い、あなたのもとに来る。
息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。
5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。
6らくだの大群
ミディアンとエファの若いらくだが
あなたのもとに押し寄せる。
シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

() 6ミディアン・・・最古のらくだ遊牧民として知られる部族。イスラエルの人といろいろな接触があった。ミディアン人の地とは北西アラビアを言う。次の「エファ」は不明だが、同じ地を指すとも考えられる。

() シェバ・・・アラビア南部の地。その民族の名でもある。古くから商業によって栄えた。

() 乳香・・・アラビアから輸入される香料。古くから神殿への供え物にも用いられた。

 

 〔異邦人とユダヤ人がキリストにおいて一つとなり、神に近づくことができるようになった。パウロはこの福音に仕える恵みを与えられたことを感謝しながら語る。〕

第二朗読 エフェソの信徒への手紙 

今や、異邦人が約束されたものを

受け継ぐ者となるということが掲示された。

(3章2節、3節b、56節)

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

2 〔皆さん、〕あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。3b秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。5この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今やによって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。6すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。

() 6約束・・・旧約において神の約束を受けたのは何よりもアブラハムとその子孫であった(創世記15章参照)。

 

 〔幼子イエスが、すべての民を照らす光として現される。〕

福音朗読 マタイによる福音書

わたしたちは東方から王を拝みに来た。

(2章112節)

マタイによる福音

1 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、2言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」3これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。4王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。5彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
6 『ユダの地、ベツレヘムよ、
 お前はユダの指導者たちの中で
 決していちばん小さいものではない。
 お前から指導者が現れ、
 わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
7 そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。8そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。9彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。10学者たちはその星を見て喜びにあふれた。11家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。12ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

() 1ヘロデ王・・・ヘロデ大王とも呼ばれる。在位紀元前37~前4年。

() 占星術の学者・・・「博士」とも訳される原語の「マゴイ」は、ペルシアのゾロアスター教の祭司階級「マギ」に由来する名。天体観測と占星術の専門家でもあった。

() 4メシア・・・「油そそがれた者」。本来は王を指したが、来たるべき救い主の意味になった。ギリシア語では「クリストス(キリスト)」。

() 6ユダの地~・・・ミカ書51節の引用。ミカは紀元前八世紀にユダ王国で活動した預言者。ベツレヘムはダビデ王の出身地であるが、ミカの時代ではさびれていたようである。ミカはこの箇所で、ダビデの再来であるような理想の王(メシア)の出現を預言した。なお、マタイ書はミカ書51節の原文を修正して引用し、ベツレヘムの重要性を強調している。最後の分ではサムエル記下52節を結び付けている。

()11乳香・・・第一朗読の注参照。

() 没薬・・・結婚式や埋葬の際に用いられる香料。味は苦い。ここでは表敬を表す贈り物として用いられている。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」201916 より)

2019年 1月 1日の「聖書と典礼」

2019年 1月 1日の「聖書と典礼」

「神の母聖マリア」

マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、

思い巡らしていた。

(ルカによる福音書 219節より)

 

 〔年の初めの聖書朗読は、古くからイスラエルに伝わる祝福のことば。祭司が礼拝に集まった民を祝福することばであるが、この祝福の源は神ご自身である。〕

第一朗読 民数記

彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、

私は彼らを祝福する。

(6章2227節)

民数記

22主はモーセに仰せになった。
23アロンとその子らに言いなさい。
 あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさい。
24主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
25主が御顔を向けてあなたを照らし
 あなたに恵みを与えられるように。
26主が御顔をあなたに向けて
 あなたに平安を賜るように。
27彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、わたしは彼らを祝福するであろう。

()23アロン・・・モーセの兄弟として知られ、イスラエルの正統の祭司の家系はこのアロンに始まると考えられた。

()25御顔を向けて・・・好意を示すことを表す。

()27わたしの名を~置く・・・「主が」ということばが三度唱えられることによって、主の名が民の上に置かれて民は完全に神のものとなる。

 

 〔神は御子イエスをまことの人間として、特定の時代、民族、文化の中に生まれさせた。そのことの中にパウロは神の救いを見る。〕

第二朗読 ガラテヤの信徒への手紙

神はその御子を女から生まれた者としてお遣わしになった。

(4章47節)

使徒パウロのガラテヤの教会への手紙

4〔皆さん、〕時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。

5それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。6あなたがたが子であることは、神が、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊を、わたしたちの心に送ってくださった事実から分かります。7ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです。

() 4時が満ちる・・・神の計画の中での決定的な救いの時が来たことを意味する。

() 6アッバ・・・アラム語で子供が父親に向かって呼びかけるときのことば。イエスは神をアッバと呼び(マルコ福音書1436節)、弟子たちにもそのように祈ることを教えた(主の祈り)。

 

 〔救い主の誕生は、天使によってベツレヘム近郊で野宿していた羊飼いたちに告げられた。主の降誕から八日目にあたるきょうの福音は、イエスの誕生に続いて起こった出来事を伝える個所が読まれる。〕

福音朗読 ルカによる福音書

羊飼いたちは、マリアとヨセフと乳飲み子を探し当てた。

八日たって幼子はイエスと名付けられた。

(2章1621節)

ルカによる福音

16〔そのとき、羊飼いたちは〕急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。17その光景を見て、〔彼らは、〕この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
21八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。

()17天使が話してくれたこと・・・ルカ福音書21012節参照。

()21割礼・・・男子の包皮を切除すること(レビ記123節参照)。アブラハムと神の契約のしるしであり(創世記17914節)、これにより神の民の一員になると考えられた。

() 天使から示された名・・・ルカ福音書131節、マタイ福音書121節参照。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20191 1 より)

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