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2019年2月15日 (金)

2019年 2月17日の「聖書と典礼」

2019年 2月17日の「聖書と典礼」

「年間第6主日」 C

貧しい人々は、幸いである、

神の国はあなたがたのものである。

(ルカによる福音書 620節より)

 

 〔エレミヤは紀元前六世紀、ユダ王国の末期に活動した預言者。民の罪を指摘し、捕囚を預言したために迫害を受けた。ここでは呪いと祝福を対比させて、人々に主への信頼を求めている。〕

第一朗読 エレミヤ書

呪われよ、人間に信頼する人は。

祝福されよ、主に信頼する人は。

(17章58節)

エレミヤの預言

                             

5主はこう言われる。
呪われよ、人間に信頼し、肉なる者を頼みとし
その心が主を離れ去っている人は。
6彼は荒れ地の裸の木。
恵みの雨を見ることなく
人の住めない不毛の地
炎暑の荒れ野を住まいとする。
7祝福されよ、主に信頼する人は。
主がその人のよりどころとなられる。
8彼は水のほとりに植えられた木。
水路のほとりに根を張り
暑さが襲うのを見ることなく
その葉は青々としている。
干ばつの年にも憂いがなく
実を結ぶことをやめない。

() 5人間に信頼し・・・バビロニアの脅威から逃れるためにエジプトに助けを求めようとした人々をエレミヤは批判する。バビロン捕囚は民の罪に対する神の罰なので避けることはできない。しかし、それを超えて救いをもたらしてくださる神こそ信頼すべき方なのである。

() 肉なる者・・・人間のことだが、弱く滅びゆく者としての人間を強調することば。

() 7主に信頼する人・・・5節の「人間に信頼し」と対比して述べられる。迫害や苦しみを乗り越えて主に従おうとするエレミヤ自身の姿でもある。

 

 パウロはキリストの復活について述べたあと、それに基づき、わたしたちの復活について確信を持って語る。〕

第二朗読 一コリントの信徒への手紙

キリストが復活しなかったのなら、

あなたがたの信仰はむなしい。

(15章12節、1620節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

12〔皆さん、〕キリストは死者の中から復活した、と宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか。

16死者が復活しないのなら、キリストも復活しなかったはずです。17そして、キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります。18そうだとすると、キリストを信じて眠りについた人々も滅んでしまったわけです。19この世の生活でキリストに望みをかけているだけだとすれば、わたしたちはすべての人の中で最も惨めな者です。
20しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。

()17今もなお罪の中・・・キリスト者は、キリストとともに罪に死に、キリストとともに神に生きるものである(ローマの信徒への手紙6111節参照)。キリストの復活がなければこのすべては無意味になる。

()20初穂・・・文字通り最初の実りであり、後に続く多くの実りを思わせることば。イスラエルでは、「初穂」を神にささげることは全収穫物が神のものであることを表していた。

 

 〔イエスは山に登り、十二使徒を選んだ(61216節)。ここでは、「幸いと不幸」を対比させて、弟子の生き方を問いかけている。〕

福音朗読 ルカによる福音書

貧しい人は、幸いである。

富んでいるあなたがたは、不幸である。

(6章17節、2026節)

ルカによる福音

 

17〔そのとき、イエスは十二人〕と一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシドンの海岸地方から〔来ていた。〕
20さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。
 「貧しい人々は、幸いである、
 神の国はあなたがたのものである。
21今飢えている人々は、幸いである、
 あなたがたは満たされる。
 今泣いている人々は、幸いである、
 あなたがたは笑うようになる。
22人々に憎まれるとき、また、人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。23その日には、喜び踊りなさい。天には大きな報いがある。この人々の先祖も、預言者たちに同じことをしたのである。
24しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、
 あなたがたはもう慰めを受けている。
25今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、
 あなたがたは飢えるようになる。
 今笑っている人々は、不幸である、
 あなたがたは悲しみ泣くようになる。
26すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」

()17ティルスやシドン・・・ガリラヤよりさらに北の異邦人の地域。

()20貧しい人々は~・・・マタイ福音書53節では「心の貧しい」(直訳では「霊において貧しい」)となっている。マタイ福音書では八つの幸が述べられている(マタイ福音書5310節参照)。

()22人の子・・・ここではイエス自身を指す。次節にあるような裁きを行う方というイメージであろう。

()24しかし、富んでいる~・・・ルカ福音書は四つの幸に続いて、四つの不幸を述べるが、不幸の部分はマタイ福音書にはない。元のイエスの言葉は、複雑な伝承の過程を経て、ルカ福音書とマタイ福音書の二つの形になったようである。

() 不幸である・・・神に従わない生き方を嘆き、叱り、回心を呼びかける言い方である(1013節、114252節、171節、2222節参照)。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019217 より)

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