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2020年2月22日 (土)

第 28 回「世界病者の日」教皇メッセージ ④⑤

≪ 世界病者の日 ( 2 月 11 日 ) ≫ カトリック中央協議会 HP より

2020 年第 28 回「世界病者の日」教皇メッセージ

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」 (マタイ 11,28)

④.親愛なる医療関係者の皆さん。あらゆる診断、予防措置、治療、研究、介護、リハビリテーションは、 病気の人のために行われるものです。そこでは「人」という名詞が、必ず「病気の」という形容詞よりも 大切にされなければなりません。ですから、つねに人間の尊厳といのちのために働き、もはや回復の見込み がない病であったとしても、安楽死や自殺ほう助、いのちを奪う行為に、決して屈しないでください。 ますます疑問視される臨床例や致命的な誤診を前に、医学にも限界があり過失が起こりうることを経験し ている皆さんは、自分の職業に十全な意味を与えることができる、超越的な次元へと自らを開くよう 招かれています。いのちは、神聖で、神に属するものであり、それゆえ侵すことも意のままにすることも できないこと(『生命のはじまりに関する教書』5、回勅『いのちの福音』29-53 参照)を思い起こし ましょう。いのちは始まりから死に至るまで、受け入れられ、守られ、尊重され、仕えられなければなり ません。人間の理性と、いのちの創造主である神への信仰の双方が、そのことを要求しています。いのち と人間を一貫して「肯定」し続けるためには、場合によっては良心的拒否を選択しなければならないことも あります。いずれにせよ、キリスト者としての愛から力を得ている皆さんの専門職は、生きる権利という 真の人権への最上の奉仕であり続けるでしょう。 たとえ治せなかったとしても、病者に安らぎと慰めを 与える行いや工夫によって、いつでもいやすことができるのです。 不幸なことに、戦争や武力紛争下にある地域では、病者の受け入れと救護に従事する医療関係者や 施設が標的にされています。また、政府が自分の利益のために医療活動を操作しようとして、医療専門職 がもつ正当な自律性を制限している地域もあります。社会というからだの、苦しんでいるメンバーに尽くす 人々を攻撃しても、まったく何の益にもなりません。

⑤.この第 28 回「世界病者の日」にあたり、貧困のうちに生活しているために治療を受けられない、世界中 の大勢の兄弟姉妹のことを思います。ですから、経済的な思惑から社会正義をおろそかにしないよう、世界 各国の医療機関と政府に呼びかけます。連帯の原理と補完性の原理を組み合わせることにより、健康の維持 と回復に向けた十分な処置をだれもが受けられるよう協力することを願ってやみません。 病者に奉仕するボランティアのかたがたに心から感謝します。彼らは、構造的な欠陥を幾度も補い、 優しさと親しみにあふれる行いを通して、キリスト、よいサマリア人の像を映し出しています。病気と いう重荷を担うすべての人とその家族、そしてすべての医療関係者を、病者のいやしであるおとめマリア にゆだねます。わたしは祈りのうちに皆さんに寄り添うことを約束し、心から使徒的祝福を送ります。
バチカンにて 2020 年 1 月 3 日イエスのみ名の記念日 フランシスコ

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