2019年5月27日 (月)

主日の聖書朗読(6月23日)

キリストの聖体

Ⅰ:創世記14・18-20

答:159①②(詩編110)

Ⅱ:一コリント11・23-26

ア:266(キリストの聖体)

福:ルカ9・11b-17

2019年5月20日 (月)

主日の聖書朗読(5月26日)

復活節第6主日

Ⅰ:使徒言行録15・1-2,22-29

答:55①②③(詩編67)

Ⅱ:黙示録21・10-14,22-23

ア:264(第6主日)

福:ヨハネ14・23-29

 

2019年5月13日 (月)

主日の聖書朗読(5月19日)

復活節第5主日

Ⅰ:使徒言行録14・21b-27

答:18④⑤⑥(詩編145)

Ⅱ:黙示録21・1-5a

ア:264(第5主日c)

福:ヨハネ13・31-33a,34-35

2019年4月25日 (木)

主日の聖書朗読

月12日

復活節第4主日

Ⅰ:使徒言行録13・14,43-52

答:172①②④(詩編100)

Ⅱ:黙示録7・9,14b-17

ア:264(第4主日)

福:ヨハネ10・27-30

2019年3月15日 (金)

2019年3月17日の「聖書と典礼」

2019年3月17日の「聖書と典礼」

四旬節第2主日  C

これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け。」

(ルカによる福音書 9章35節より)

 

 〔四旬節の主日のミサの第一朗読は救いの歴史を思い起こす内容になっている。第二主日にはいつもアブラハムの出来事が読まれるが、今年(C)は神とアブラム(後のアブラハム)との契約締結の場面。)

第一朗読        創世記

神は忠実なアブラムと契約を結ばれた。

(15章512節、1718節)

創世記

5〔その日、主はアブラム〕を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
6 アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
7 主は言われた。
 「わたしはあなたをカルデアのウルから導き出した主である。わたしはあなたにこの土地を与え、それを継がせる。」
8 アブラムは尋ねた。
 「わが神、主よ。この土地をわたしが継ぐことを、何によって知ることができましょうか。」
9 主は言われた。
 「三歳の雌牛と、三歳の雌山羊と、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩の雛とをわたしのもとに持って来なさい。」
10 アブラムはそれらのものをみな持って来て、真っ二つに切り裂き、それぞれを互いに向かい合わせて置いた。ただ、鳥は切り裂かなかった。11禿鷹がこれらの死体をねらって降りて来ると、アブラムは追い払った。
12 日が沈みかけたころ、アブラムは深い眠りに襲われた。すると、恐ろしい大いなる暗黒が彼に臨んだ。
17 日が沈み、暗闇に覆われたころ、突然、煙を吐く炉と燃える松明が二つに裂かれた動物の間を通り過ぎた。

18 その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。
 「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで。」

() 5あなたの子孫・・・この時、アブラムは年老いていたが、子供がなかった。

() 6アブラムは主を信じた~・・・このアブラハムの信仰を、パウロはキリスト者の信仰の模範としている(ローマの信徒への手紙4112節参照)。

() 7カルデアのウル・・・南バビロニアの都市(今のイラク南部にあたる)。

()10真っ二つに切り裂き・・・当時の契約の儀式に従っている。契約を破った場合、このように切り裂かれるということを示すのであろう。

()17煙を吐く炉と燃える松明・・・これらのしるしは、神ご自身がそこにおられることを表している。

 

 〔「キリストとその復活の力とを知り、その苦しみにあずかって、その死の姿にあやかりながら、何とかして死者の中から復活に達したい」(31011節)というパウロは、同じ希望に人々を招く。〕

第二朗読 フィリピの信徒への手紙

キリストはわたしの体を、

御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださる

(3章17節〜4章1節、 または 3章20節〜4章1節)

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

 兄弟たち、
皆一緒にわたしに倣う者となりなさい。また、あなたがたと同じように、わたしたちを模範として歩んでいる人々に目を向けなさい。18何度も言ってきたし、今また涙ながらに言いますが、キリストの十字架に敵対して歩んでいる者が多いのです。19彼らの行き着くところは滅びです。彼らは腹を神とし、恥ずべきものを誇りとし、この世のことしか考えていません。しかし、
20わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。21キリストは、万物を支配下に置くことさえできる力によって、わたしたちの卑しい体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださるのです。
41だから、わたしが愛し、慕っている兄弟たち、わたしの喜びであり、冠である愛する人たち、このように主によってしっかりと立ちなさい。

()19腹を神とし~・・・ユダヤ教の習慣を押し付けようとする人々のことを指しているようである。「腹」は食事規定、「恥ずべきもの」は割礼、「この世のこと」は祭儀のことであろう。

()21御自分の栄光ある体・・・今日の福音でかいま見られるような復活したキリストの体。

 

 〔この出来事は、最初の受難予告のすぐ後に起こり、受難を通して栄光の姿を弟子たちにかいま見させる。四旬節第二主日の福音では、毎年この場面が読まれる。〕

福音朗読 ルカによる福音書

祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わった。

(9章28b36節)

ルカによる福音

28b〔そのとき、〕イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。29祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。30見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。31二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。32ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。33その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。34ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。35すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。36その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守り、見たことを当時だれにも話さなかった。

()30モーセとエリヤ・・・モーセは律法を、エリヤは預言者を代表する人物。「律法と預言者」は旧約聖書全体を指す表現。

()31最期・・・もちろん十字架の死のことで、彼らはそれが神の計画であることを話し合っていたのであろう。

()33仮小屋・・・ペトロはこの素晴らしい光景が消えてしまわないように願って、三人の住まいを建てようとしたのであろう。

()34・・・神の栄光(神ご自身)の現れのしるし(出エジプト記403438節参照)。

()36当時・・・イエスが地上で生活していたとき。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019317 より)

2019年3月 8日 (金)

2019年 3月10日の「聖書と典礼」

2019年 3月10日の「聖書と典礼」

「四旬節第1主日」 C

イエスは、……四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。

(ルカによる福音書 4 1 2節より)

 

 〔イスラエルの民が約束の地に入り、その地で取れた最初の実りを神にささげるときに行う信仰告白。〕

第一朗読 申命記

選ばれた民の信仰告白。

(26章410節)

申命記

 〔モーセは民に言った。〕4「祭司はあなたの手から〔初物を入れた〕籠を受け取って、あなたの神、主の祭壇の前に供える。
5 あなたはあなたの神、主の前で次のように告白しなさい。
 『わたしの先祖は、滅びゆく一アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国民になりました。
6エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。7わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり、8力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトから導き出し、9この所に導き入れて乳と蜜の流れるこの土地を与えられました。10わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました。』
 あなたはそれから、あなたの神、主の前にそれを供え、あなたの神、主の前にひれ伏し〔なさい〕。」

() 5わたしの先祖は~・・・エジプトに下ったのは太祖ヤコブ(イスラエル)。その祖父アブラハムはアラム人の地から来た。「滅びゆく」は迷ってさすらう羊のようなありさまを指す。

()10地の実りの初物・・・初物をささげることは、すべてが神から与えられたものであることを意味する。

 

 〔ユダヤ人と異邦人の救いについて語るパウロは、すべての人の救いが信仰にかかっていることを述べる。〕

第二朗読  ローマの信徒への手紙

キリストを信じる者の信仰告白。

(10章813節)

使徒パウロのローマの教会への手紙

8 〔皆さん、聖書には〕何と言われているのだろうか。
 「御言葉はあなたの近くにあり、
 あなたの口、あなたの心にある。」
これは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉なのです。
9口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。10実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。11聖書にも、「主を信じる者は、だれも失望することがない」と書いてあります。12ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。13「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。

() 8御言葉はあなたの近くに~・・・申命記3014節の引用。

() 9イエスは主である 神がイエスを死者の中から復活させら

れた・・・この二つのことばは初代教会の基本的な信仰告白で

あった(フィリピの信徒への手紙211節、一コリントの信徒への手紙123節、使徒言行録224節、一コリントの信徒への手紙1534節など参照)。

()11主を信じる者は~・・・イザヤ書2816節参照。

()13主の名を~・・・ヨエル書35節の引用。

 

 〔四旬節の原型となった、荒れ野でのイエスの四十日間の出来事。ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたのち、宣教活動を始める前のことである。〕

福音朗読 ルカによる福音書

イエスは荒れ野の中を“霊”によって引き回され、

誘惑を受けられた。

(4章113節)

ルカによる福音

1 〔そのとき、〕イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして、荒れ野の中をによって引き回され、2四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。3そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」4イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。5更に、悪魔はイエスを高く引き上げ、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せた。6そして悪魔は言った。「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それはわたしに任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。7だから、もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」8イエスはお答えになった。
 「『あなたの神である主を拝み、
 ただ主に仕えよ』
と書いてある。」
9そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。10というのは、こう書いてあるからだ。
 『神はあなたのために天使たちに命じて、
 あなたをしっかり守らせる。』
11また、
 『あなたの足が石に打ち当たることのないように、
 天使たちは手であなたを支える。』」
12イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった。13悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた。

() 1聖霊に満ちて・・・ヨルダン川で洗礼を受けたときに聖霊がイエスに降り、それ以降のイエスの歩みはすべて聖霊に導かれていく(使徒言行録1038節参照)

() 2四十日間・・・イスラエルの荒れ野の旅が四十年間であったように、40という数は試練や苦しみのシンボルである。

() 4人はパンだけで~・・・申命記83節。イエスの答えは、三回ともイスラエルの荒れ野の旅に関連した申命記からとられている。

() 6それはわたしに任されていて・・・ルカ福音書1022節に似ている。悪魔はここで「神の子」の権威を主張しイエスに礼拝を求める。

() 8あなたの神である主を~・・・申命記613節、1020節。

()10-11神はあなたのために~・・・次の節とともに、詩編911112(きょうの答唱詩編)の引用。

()12あなたの神である主を~・・・申命記616節。

()13 ・・・イエスの受難の時のこと(ルカ福音書223節、53節など参照)

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019310 より)

2019年3月 6日 (水)

2019年 3月 6日(水)の「聖書と典礼」

201936日(水)の「聖書と典礼」

「灰の水曜日」

隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。

(マタイによる福音書 66節より)

 

 〔ヨエルが預言をした時代はペルシャ帝国の支配の末期にあたるといわれる。当時は恐ろしいいなごの襲来があったようで(14節参照)、ヨエルはこれを主の怒りの日の予兆として、民に回心を求めた。〕

第一朗読 ヨエル書 

衣を裂くのではなく、お前たちの心を引き裂け。

(2章1218節)

ヨエルの預言

12主は言われる。
「今こそ、心からわたしに立ち帰れ
断食し、泣き悲しんで。
13衣を裂くのではなく
お前たちの心を引き裂け。」

                             

あなたたちの神、主に立ち帰れ。
主は恵みに満ち、憐れみ深く
忍耐強く、慈しみに富み
くだした災いを悔いられるからだ。
14あるいは、主が思い直され
その後に祝福を残し
あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を
残してくださるかもしれない。

 

15シオンで角笛を吹き
断食を布告し、聖会を召集せよ。
16民を呼び集め、会衆を聖別し
長老を集合させよ。
幼子、乳飲み子を呼び集め
花婿を控えの間から
花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。
17祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き
主に仕える者は言うがよい。
「主よ、あなたの民を憐れんでください。
あなたの嗣業である民を恥に落とさず
国々の嘲りの種としないでください。
『彼らの神はどこにいるのか』と
なぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」

 

そのとき
主は御自分の国を強く愛し
その民を深く憐れまれた。

()13衣を裂く・・・これ自体回心のしるしだが、さらに「心を引き裂け」という表現で、徹底した回心を求めている。

() 主は恵に満ち~・・・出エジプト記346節参照。

() くだした災い・・・いなごの群れのこと。神にささげる作物も残らないほどの被害がもたらされた。

()15聖会・・・礼拝のために召集された集会のこと。

()17嗣業・・・賜物、所有、相続財産のこと。イスラエルの民は、神がエジプトから導き出し、ご自分のものとされた民であるので、神の嗣業と言われる。

 

 〔この手紙の中で、自分の使徒としての任務を明らかにしてきたパウロは、それが「和解のために奉仕する任務」(518)であるという。そして、続くこの箇所で、キリストによる神との和解を受け入れるように呼び掛ける。〕

第二朗読     (二)コリントの信徒への手紙

神と和解させていただきなさい。今や恵みの時。

(5章20節〜6章2節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

520〔皆さん、〕神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。21罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
61わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。2なぜなら、
 「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。
 救いの日に、わたしはあなたを助けた」
と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。

()62「恵みの時に~」・・・イザヤ書498節からの引用。

 

 〔山上の説教の一節。「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」(548)ということばに続く個所。〕

福音朗読 マタイによる福音書

隠れたことを見ておられる父が、あなたがたに報いてくださる。

(6章16節、1618節)

マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕1「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。
2 だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。3施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。4あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。
5 祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。6だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
16 断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。17あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。18それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」

() 2偽善者・・・マタイ福音書では律法学者やファリサイ派を指す(2313節参照)。原語は「俳優」の意味があり、表の態度と心の中とが違うことを指す意味合いがある(1578節、2218節参照)

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」201936 より)

2019年3月 1日 (金)

2019年 3月 3日の「聖書と典礼」

2019年 3月 3日の「聖書と典礼」

「年間第8主日」 C

死よ、お前の勝利はどこにあるのか。

(一コリントの信徒への手紙1555節より)

 

 〔シラ書は第二正典に属し、紀元前二〇〇年頃に書かれた。ヘレニズム文化の圧迫の中で、伝統的なイスラエルの知恵の優位を説いた。神の口から出た知恵(243節)をたたえるシラ書には口の利き方についての教訓も多い。〕

第一朗読   シラ書

話を聞かないうちは、人を褒めてはいけない。

(27章4-7節)

シラ書

                             

ふるいを揺さぶると滓が残るように、
人間も話をすると欠点が現れてくるものだ。
陶工の器が、かまどの火で吟味されるように、
人間は論議によって試される。
樹木の手入れは、実を見れば明らかなように、
心の思いは話を聞けば分かる。
話を聞かないうちは、人を褒めてはいけない。
言葉こそ人を判断する試金石であるからだ。

 

 

 

 〔復活についての教え(15158節)の結び。死者はどんなふうに復活するのか、という質問に対して、パウロは、「死者は復活して、朽ちない者とされ、わたしたちは変えられる」(52節)という。〕

第二朗読 一コリントの信徒への手紙

神は、イエス・キリストによってわたしたちに勝利を与えてくださる。

(15章54-58節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

 〔皆さん、〕54この死ぬべきものが死なないものを着るとき、次のように書かれている言葉が実現するのです。
 「死は勝利にのみ込まれた。
55死よ、お前の勝利はどこにあるのか。
 死よ、お前のとげはどこにあるのか。」
56死のとげは罪であり、罪の力は律法です。57わたしたちの主イエス・キリストによってわたしたちに勝利を賜る神に、感謝しよう。58わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。

()54死ぬべきものが~・・・滅びゆく肉体(死ぬべきもの)が霊の体、復活したキリストと同じ体(死なない者)に変わること。

()54-55死は勝利に~・・・イザヤ書258節、ホセア書1314節参照。

 

 〔「敵を愛しなさい」「人を裁くな」という先週の福音に続いて、ここでもイエスは弟子たちの生き方について教える。マタイ福音書にも似た個所がある(マタイ福音書725節、1618節、123335節など)。

福音朗読 ルカによる福音書 

口は、心からあふれ出ることを語る。

(6章39-45節)

ルカによる福音

39 〔そのとき、イエスは弟子たちに〕たとえを話された。「盲人が盲人の道案内をすることができようか。二人とも穴に落ち込みはしないか。40弟子は師にまさるものではない。しかし、だれでも、十分に修行を積めば、その師のようになれる。41あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。42自分の目にある丸太を見ないで、兄弟に向かって、『さあ、あなたの目にあるおが屑を取らせてください』と、どうして言えるだろうか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目にあるおが屑を取り除くことができる。
43 悪い実を結ぶ良い木はなく、また、良い実を結ぶ悪い木はない。44木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる。茨からいちじくは採れないし、野ばらからぶどうは集められない。45善い人は良いものを入れた心の倉から良いものを出し、悪い人は悪いものを入れた倉から悪いものを出す。人の口は、心からあふれ出ることを語るのである。」

()39盲人が盲人の道案内を~・・・マタイ福音書1514節では、ファリサイ派の人々のことを言っているが、ルカ福音書では弟子たちに対するいましめとして語られている。

()41兄弟の目にあるおが屑・・・他人の些細な過ちのたとえ。「自分の目にある丸太」はもちろん自分の大きな過ち(他人を裁くということ)。

()43・・・マタイ福音書71520節では「行い」のことだが、ここでは文脈から見て「言葉」のことであろう。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」20193 3 より)

2019年2月22日 (金)

2019年 2月24日の「聖書と典礼」

2019年 2月24日の「聖書と典礼」

「年間第7主日」 C

敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。

(ルカによる福音書 627節より)

 

〔イスラエルの最初の王サウルは、部下であったダビデの名声を恐れ、亡き者にしようとした。そのため、ダビデはサウルから身を隠していた。〕

第一朗読       サムエル記上

主はわたしの手にあなたを渡されたが、

手をかけることをわたしは望まなかった。

(26章2節、7-9節、12-13節、22-23節)

サムエル記

2 〔その日、〕サウルは立ってイスラエルの精鋭三千を率い、ジフの荒れ野に下って行き、ダビデをジフの荒れ野で捜した。
7 ダビデとアビシャイは夜になって兵士に近寄った。サウルは幕営の中に横になって眠り込んでおり、彼の槍はその枕もとの地面に突き刺してあった。アブネルも兵士もその周りで眠っていた。8アビシャイはダビデに言った。「神は、今日、敵をあなたの手に渡されました。さあ、わたしに槍の一突きで彼を刺し殺させてください。一度でしとめます。」9ダビデはアビシャイに言った。「殺してはならない。主が油を注がれた方に手をかければ、罰を受けずには済まない。」
12 ダビデはサウルの枕もとから槍と水差しを取り、彼らは立ち去った。見ていた者も、気づいた者も、目を覚ました者もなかった。主から送られた深い眠りが彼らを襲い、全員眠り込んでいた。
13 ダビデは向こう側に渡り、遠く離れた山の頂に立った。サウルの陣営との隔たりは大きかった。
22 ダビデは〔サウルに言った。〕「王の槍はここにあります。従者を一人よこし、これを運ばせてください。23主は、おのおのに、その正しい行いと忠実さに従って報いてくださいます。今日、主はわたしの手にあなたを渡されましたが、主が油を注がれた方に手をかけることをわたしは望みませんでした。」

() 2ジフの荒れ野・・・ヘブロンの近くのユダ丘陵地帯。

() 7アビシャイ・・・ダビデの従者。ダビデの勇者たちの中でも特に重んじられた人物(サムエル記下231819節参照)

() 幕営・・・サウルはダビデを討つために陣を敷いていた。

() アブネル・・・サウルの軍の長。

() 9主が油を注がれた方・・・神によってたてられた王のこと。サウルは、預言者サムエルから油を注がれて王とされた(サムエル記上101)。しかし、アマレク人との戦いで主に背いた(15)ため、神は新しい王としてダビデを選んだ(16)。この時点で主の霊はすでにサウルを離れていた。

 

 〔ここで「アダム」はすべての人の原型である人のこと。パウロは二人のアダム(旧約のアダムとキリスト)を対比して、復活した体がどのような者であるかを述べる。〕

第二朗読 一コリントの信徒への手紙

わたしたちは、土からできたその人の似姿となっているように、天に属するその人の似姿にもなる。

(15章45-49節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

45〔皆さん、〕「最初の人アダムは命のある生き物となった」と書いてありますが、最後のアダムは命を与える霊となったのです。46最初に霊の体があったのではありません。自然の命の体があり、次いで霊の体があるのです。47最初の人は土ででき、地に属する者であり、第二の人は天に属する者です。48土からできた者たちはすべて、土からできたその人に等しく、天に属する者たちはすべて、天に属するその人に等しいのです。49わたしたちは、土からできたその人の似姿となっているように、天に属するその人の似姿にもなるのです。

()45最後のアダム・・・復活したキリストのこと。ローマの信徒への手紙51221節でもキリストは、最初の人アダムと対比して語られている。

()46霊の体・・・復活して、永遠のいのちを生きる者となったキリストのありさまを言う。

 

 〔先週の福音の続きで、イエスの弟子の生き方を示す箇所。マタイ福音書の山上の説教と関連が深い(マタイ福音書53942節、4448節、712節、12節参照)。〕

福音朗読 ルカによる福音書

あなたがたの父が憐れみ深いように、

あなたがたも憐れみ深いものとなりなさい。

(6章27-38節)

ルカによる福音

 〔そのとき。イエスは弟子たちに言われた。〕27「わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。28悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。29あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。30求める者には、だれにでも与えなさい。あなたの持ち物を奪う者から取り返そうとしてはならない。31人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。32自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろうか。罪人でも、愛してくれる人を愛している。

33また、自分によくしてくれる人に善いことをしたところで、どんな恵みがあろうか。罪人でも同じことをしている。34返してもらうことを当てにして貸したところで、どんな恵みがあろうか。罪人さえ、同じものを返してもらおうとして、罪人に貸すのである。35しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。36あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい。
37 人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。38与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくして、ふところに入れてもらえる。あなたがたは自分の量る秤で量り返されるからである。」

()29上着 下着・・・現代の上着、下着のことではない。下着は日常生活で着用する衣服。上着はさらにその上に着る外套のようなもの。暴力的に着物が奪われる場面が想定されている。マタイ福音書で上着と下着の順序が逆になっているのは裁判の場面が考えられているのであろう。

()32罪人・・・神に背き、神から離れている人の意味であり、その意味ですべての人は罪人であるといえる。しかし、ここでは「あなたがたが罪人として軽蔑している人々」というニュアンスでこの言葉を使っているのであろう(マタイ福音書54647節で

は「徴税人」「異邦人」となっている)。

()35いと高き方・・・神のこと。

()36憐れみ深いように~・・・本節の並行個所であるマタイ福音書548節では、「完全であられるように……完全な者となりなさい」となっている。

()38・・・ここでは穀物を計る升のようなもののこと。

 

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019224 より)

2019年2月15日 (金)

2019年 2月17日の「聖書と典礼」

2019年 2月17日の「聖書と典礼」

「年間第6主日」 C

貧しい人々は、幸いである、

神の国はあなたがたのものである。

(ルカによる福音書 620節より)

 

 〔エレミヤは紀元前六世紀、ユダ王国の末期に活動した預言者。民の罪を指摘し、捕囚を預言したために迫害を受けた。ここでは呪いと祝福を対比させて、人々に主への信頼を求めている。〕

第一朗読 エレミヤ書

呪われよ、人間に信頼する人は。

祝福されよ、主に信頼する人は。

(17章58節)

エレミヤの預言

                             

5主はこう言われる。
呪われよ、人間に信頼し、肉なる者を頼みとし
その心が主を離れ去っている人は。
6彼は荒れ地の裸の木。
恵みの雨を見ることなく
人の住めない不毛の地
炎暑の荒れ野を住まいとする。
7祝福されよ、主に信頼する人は。
主がその人のよりどころとなられる。
8彼は水のほとりに植えられた木。
水路のほとりに根を張り
暑さが襲うのを見ることなく
その葉は青々としている。
干ばつの年にも憂いがなく
実を結ぶことをやめない。

() 5人間に信頼し・・・バビロニアの脅威から逃れるためにエジプトに助けを求めようとした人々をエレミヤは批判する。バビロン捕囚は民の罪に対する神の罰なので避けることはできない。しかし、それを超えて救いをもたらしてくださる神こそ信頼すべき方なのである。

() 肉なる者・・・人間のことだが、弱く滅びゆく者としての人間を強調することば。

() 7主に信頼する人・・・5節の「人間に信頼し」と対比して述べられる。迫害や苦しみを乗り越えて主に従おうとするエレミヤ自身の姿でもある。

 

 パウロはキリストの復活について述べたあと、それに基づき、わたしたちの復活について確信を持って語る。〕

第二朗読 一コリントの信徒への手紙

キリストが復活しなかったのなら、

あなたがたの信仰はむなしい。

(15章12節、1620節)

使徒パウロのコリントの教会への手紙

12〔皆さん、〕キリストは死者の中から復活した、と宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか。

16死者が復活しないのなら、キリストも復活しなかったはずです。17そして、キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります。18そうだとすると、キリストを信じて眠りについた人々も滅んでしまったわけです。19この世の生活でキリストに望みをかけているだけだとすれば、わたしたちはすべての人の中で最も惨めな者です。
20しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。

()17今もなお罪の中・・・キリスト者は、キリストとともに罪に死に、キリストとともに神に生きるものである(ローマの信徒への手紙6111節参照)。キリストの復活がなければこのすべては無意味になる。

()20初穂・・・文字通り最初の実りであり、後に続く多くの実りを思わせることば。イスラエルでは、「初穂」を神にささげることは全収穫物が神のものであることを表していた。

 

 〔イエスは山に登り、十二使徒を選んだ(61216節)。ここでは、「幸いと不幸」を対比させて、弟子の生き方を問いかけている。〕

福音朗読 ルカによる福音書

貧しい人は、幸いである。

富んでいるあなたがたは、不幸である。

(6章17節、2026節)

ルカによる福音

 

17〔そのとき、イエスは十二人〕と一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシドンの海岸地方から〔来ていた。〕
20さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。
 「貧しい人々は、幸いである、
 神の国はあなたがたのものである。
21今飢えている人々は、幸いである、
 あなたがたは満たされる。
 今泣いている人々は、幸いである、
 あなたがたは笑うようになる。
22人々に憎まれるとき、また、人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。23その日には、喜び踊りなさい。天には大きな報いがある。この人々の先祖も、預言者たちに同じことをしたのである。
24しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、
 あなたがたはもう慰めを受けている。
25今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、
 あなたがたは飢えるようになる。
 今笑っている人々は、不幸である、
 あなたがたは悲しみ泣くようになる。
26すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」

()17ティルスやシドン・・・ガリラヤよりさらに北の異邦人の地域。

()20貧しい人々は~・・・マタイ福音書53節では「心の貧しい」(直訳では「霊において貧しい」)となっている。マタイ福音書では八つの幸が述べられている(マタイ福音書5310節参照)。

()22人の子・・・ここではイエス自身を指す。次節にあるような裁きを行う方というイメージであろう。

()24しかし、富んでいる~・・・ルカ福音書は四つの幸に続いて、四つの不幸を述べるが、不幸の部分はマタイ福音書にはない。元のイエスの言葉は、複雑な伝承の過程を経て、ルカ福音書とマタイ福音書の二つの形になったようである。

() 不幸である・・・神に従わない生き方を嘆き、叱り、回心を呼びかける言い方である(1013節、114252節、171節、2222節参照)。

 

(オリエンス宗教研究所発行「聖書と典礼」2019217 より)

より以前の記事一覧